鹿児島
屋久島のおすすめ観光スポット25選!定番から隠れた穴場まで徹底紹介!
りとふるが実施した調査で、行ってみたい離島ランキング1位に輝いたこともある人気の離島「屋久島(やくしま)」。白神山地とともに国内で最初にユネスコ世界自然遺産に登録された、手つかずの自然が残る島です。推定樹齢6000年以上とも言われる縄文杉をイメージされる方が多いと思いますが、見どころはそれだけではありません。今回は、りとふる編集部が実際に訪れたスポットや移住者に教えてもらった穴場スポットまで、屋久島のおすすめスポットをご紹介します。
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アイキャッチ画像:PIXTA
2019年10月21日現在の記事
2023年2月1日再編集
屋久島について
鹿児島県の大隅半島・佐多岬から南南西約60kmの位置に浮かぶ「屋久島(やくしま)」は、周囲約130kmの五角形を丸めたような形をしています。島のほぼ全域が山地で、1,000mから1,900m級の山々が連なっていることから“洋上アルプス”とも呼ばれています。海からの湿った風がこれらの山にぶつかり、「屋久島は月のうち、三十五日は雨」と表現されるほど雨の多い地域でもあります。海岸付近の亜熱帯気候から山頂部の亜寒帯気候まで、1つの島で日本列島をカバーする植物分布が見られることなどから、1993年に世界自然遺産に登録されました。
屋久島のおすすめスポット
世界自然遺産に登録された「屋久島」には、壮大な縄文杉をはじめ、映画『もののけ姫』のモデルになったとされる森や透き通った海など、大自然のパワーを感じられるスポットがたくさんあります。こちらでは、そんな屋久島のおすすめスポットを厳選してご紹介します。
苔むす森
縄文杉よりも手軽に屋久島の原始の森を楽しむことができる白谷雲水峡は、縄文杉に行くほど体力も時間もないけれど、屋久島の自然に触れたいという方におすすめのトレッキングスポットです。緑の苔、白い水、潤いに満ちた緑深い森は標高約800mにある峡谷で、原生林の中に白谷川の清流が織りなす景色で神秘的な空間との出会いがあります。中でも七本杉から約200m先に広がる苔むす森は、映画『もののけ姫』のモデルにもなったと言われる苔に覆われた森で、緑一面の風景に感動でき、雨が降るとよりその風景を幻想的に味わうことができます。
ヤクスギランド
小さな子ども連れファミリーや登山靴を持っていない方におすすめのヤクスギランドは、テーマパークのような名前ですが、最長約2時間半、歩行距離約9kmの森の中をめぐるトレッキングコースです。歩道も整備されていて、森の中をお散歩気分で樹齢1000年以上の個性豊かな屋久杉を見ることができる30分コース、静かに森を楽しみたい方は、150分コースをはずれて天文の森まで行くのがおすすめです。歩道のない登山道に入りますが、アップダウンが少なくアクセスも容易で訪れる人も少ないので、屋久杉の巨木たちが魅せる歴史を垣間見る楽園を独り占めできますよ。
志戸子ガジュマル園
珊瑚礁の海岸横にある屋久島最大のガジュマル園として知られる志戸子ガジュマル園は、熱帯ジャングルを体験できる密林です。樹齢500年以上と言われるガジュマルをはじめ、熱帯の植物を多く見ることができます。
千尋の滝
幅200mほどの巨大な花崗岩の一枚岩とそのV字谷を大量の水が流れ落ちる落差60mの千尋の滝(せんぴろのたき)は、滝の左側にある岩が千人が手をつないだほどの大きさがあるとして、その名前の由来と言われています。
大川の滝
「日本の滝100選」にも選ばれている屋久島を代表する最大の大川の滝(おおこのたき)は、落差88mの断崖を大量の水が滝となって流れ落ちる様子は壮観です。滝壺近くまで歩いて行くことができるので、迫力満点の轟音と水しぶきを肌に感じられ、特に夏には、冷たい水しぶきを楽しむ多くの観光客で賑わっています。
永田いなか浜
白い砂浜が1kmも続く屋久島内で最も大きな砂浜の永田いなか浜は、日本最大のウミガメ産卵地としても知られ、5月~7月にかけてアオウミガメやアカウミガメが産卵のために砂浜に上陸し、ふ化した子ガメたちが海へと巣立って行きます。5月中旬~7月末まで、ウミガメの産卵を見学できる観察会が毎年行われているので、産卵を観察したい方は事前予約で参加しましょう。多い日には、一晩に100頭以上が産卵のために上陸するようです。
横河渓谷
屋久島最大級の渓谷である横河渓谷(よっこけいこく)は、永田いなか浜と西部林道の間にあり、永田岳(ながただけ)を源流に永田川の上流に位置しています。屋久島を訪れた方は登山を楽しむ方も多いと思いますが、横河渓谷は魅力満載の穴場スポットで、駐車場から渓谷に向かう道にも巨大な岩や趣のある橋など見どころがたくさんあります。観光客もあまり多くはなく、ごつごつとした岩の間を流れる川に思わず見惚れてしまい時間を忘れてしまうほどです。
湯泊温泉
湯泊の浜辺に湧き出る温泉で、いつでも入浴が可能です。波の音を聞きながら、また夕方には夕日を見ながら、夜には星空が楽しめる開放的な露天風呂です。遊歩道をさらに進むと、地元の人が「先の湯」と呼ぶ、コンクリートで仕上げられた混浴風呂があります。ぬるめのお湯なので、のぼせることなく、ゆっくりと大自然を満喫することができますよ。
公共の温泉なので誰でも入ることができますが、入湯協力金200円が必要です。入口に無人の料金箱が設置されていて、paypayなどの電子マネーにも対応しています。
平内海中温泉
平内の海岸にある海中から湧き出た天然温泉で、1日2回の干潮時の前後約2時間だけ入浴できるめずらしい温泉です。自然にできた磯のくぼみに少し手を加えた2つの浴槽があり、自然の地形をそのまま利用しています。海岸の岩場にある少し熱めのお湯で、満天の星を眺めながらの入浴は最高ですよ。
西部林道
屋久島の西部にあり、東シナ海に面した無人地帯に広がる原生林の中を通る林道で、車で走ることができる唯一の世界自然遺産地域です。屋久島が世界自然遺産に選ばれる要因となった照葉樹林が楽しめ、高い確率で野生のヤクザルやヤクシカと遭遇することができます。遭遇率は非常に高く、りとふる編集部のスタッフが何度か訪れた際には100%の遭遇率でした。
健康の森公園
屋久島町の安房地区にある健康の森公園は、地元のお母さんたちが子どもを連れていくようなのんびりとした公園です。特に観光地ではないのですが、ヤシの木がハートの形に見える写真が撮れるということでフォトスポットとしておすすめです。
屋久島のパワースポット
世界自然遺産に登録されている屋久島では樹齢6000年以上とも言われる屋久杉をはじめ、数々のパワースポットがあります。こちらでは、そんな屋久島のおすすめパワースポットをご紹介します。
縄文杉
やはり、屋久島と言ったら島1番の巨木として君臨する縄文杉ですね。推定樹齢6000年以上とも言われていて、その存在感は言葉では言い表せないほどの圧巻です。縄文杉への道中にもウィルソン株や大王杉、夫婦杉などの見どころもたくさんあります。ただ、縄文杉を見に行くまでには往復10時間以上もかかるので、屋久島へ行くからにはぜひ行ってみたい縄文杉ですが、健康な方におすすめします。
屋久島の自然に精通した、屋久島観光協会に登録しているプロのガイドさんと一緒なら、安心して楽しく過ごすことができるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
屋久島 登録ガイド一覧
矢筈嶽神社
屋久島には、かつて各集落ごとに神社が設けられ、今でも多くの神社が残されています。中でも一湊集落の岬にある矢筈嶽神社(やはずだけじんじゃ)は、海の前に建つ朱い鳥居が遠くからでも目を引き、祠は洞窟の奥に祀られていて神秘的な空間となっています。
益救神社
屋久島の航路の玄関口でもある宮之浦に位置する益救神社(やくじんじゃ)は、彦火火出見尊(ヒコホホデミノミコト)を主祭神とし、山や海の神々をお祀りしています。「延喜式神名帳」にも名前が記載され、古い時代から島民に崇敬されてきた格式高い神社です。「救いの宮」とも呼ばれ、屋久島の山岳信仰の歴史を感じることができるパワースポットです。
雨でもOK!雨の日の屋久島の楽しみ方
「屋久島は月のうち、三十五日は雨」と表現されるほど雨の多い地域のため、野外でのアクティビティや観光の予定が変更することもあるでしょう。こちらでは、そんな雨の日でも屋久島を満喫することができるおすすめスポットをご紹介します。
屋久杉自然館
屋久杉と伐採の歴史、屋久杉と人々の関わり、土埋木と工芸など模型やパネルなどで分かりやすく学べる、屋久杉のすべてを語る博物館です。樹齢1660年の屋久杉や伐採に使用した長さ2mのチェーンソーなども展示されています。屋久島の森へ入る前に、ぜひ訪れたい博物館ですね。
杉の舎
屋久島の屋久杉材を使った「杉の舎」の食器、エシカルオンラインマーケット「tells market」にて販売開始。 https://t.co/PJaz6Efbu4 @PRTIMES_JP pic.twitter.com/qm9fU0c0C9
— PR TIMES (@PRTIMES_JP) July 22, 2022
屋久杉の木目や自然の造形を活かした、世界にただ1つだけのお箸を作ることができます。自分で作ったお箸でご飯を食べる姿を思い浮かべながら作るのもいいですね。所要時間約50分で、1日3回の体験なので、事前予約をおすすめします。
本坊酒造株式会社 屋久島伝承蔵
昼に屋久島伝承蔵で買ってきた生姜リキュールGAJUを炭酸割りで🥃
ジンジャーの香りがはじけて冷たいのに身体が暖まる健康に良さそうな酒
しかも美味い😋 pic.twitter.com/ltcSPDF4CX— はちみつくまさん@駅メモ (@ekeymemo) January 7, 2022
伝統的な手造りの甕仕込みにこだわった本格芋焼酎「原酒屋久杉」や「水ノ森」を造る醸造蔵です。手造り麹・古甕での仕込みなど伝統的な製法にこだわっています。事前予約をすれば、見学も可能で、見学後には試飲や購入もできるので、お気に入りの1本を見つけてみてはいかがですか。
屋久島里めぐり
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屋久島の集落に伝わる歴史・文化・人々の暮らしに触れることができます。地元の語り部が、集落に伝わる歴史や文化の説明、珍しい景観、史跡めぐり、地場産業見学など、各集落の見どころを案内してくれ、観光ガイドブックには紹介されていない屋久島の魅力を知ることができますよ。
屋久島の人気グルメ&お土産
アクティビティや観光スポットをアクティブに動いたら、お腹が空いてきますね。せっかく訪れているのなら、屋久島のグルメやスイーツを楽しみませんか。こちらでは、屋久島を堪能できる、おすすめのお店をご紹介します。
屋久鹿の焼肉「れんが屋」
『れんが屋』屋久島の鹿肉。#日本一周 #鹿児島県 #屋久島 pic.twitter.com/ALWqochSj5
— 富澤祐介@しののめ (@rl1s1) November 4, 2021
屋久島ならではのグルメを楽しむなら、焼肉「れんが屋」はいかがでしょうか。ここでは屋久島産ヤクシカのヤクモモ・ロース・フィレ・ハツ・レバー・小鹿など希少部位を味わえます。ヤクシカ・鹿児島黒豚・鹿児島黒毛和牛がセットになったメニューが人気で、鹿肉のたたきや屋久島産車エビも付いた「れんが屋定食」または「ミックス定食」から選ぶことができます。いつも観光客や地元の方で賑わっている人気店なので、ジビエが好きな方ならきっと満足できますよ。
海の幸を堪能「鮨居酒屋 やしま」
今日の刺身盛り合わせ#屋久島 #やしま #バイト募集中 pic.twitter.com/utHnQm8PEy
— 鮨居酒屋 安房やしま (@2FIh4gReVyrRUGi) March 21, 2019
その日の漁で捕れた新鮮な地魚が堪能できる居酒屋「鮨居酒屋 やしま」は、屋久島名物の首折れサバの刺身やトビウオの唐揚げ、地魚の刺身盛りなどがおすすめです。地元感たっぷりのお店は夜からの営業なので、お酒とともに地物のお魚を堪能してもいいですね。
トレッキングのお弁当「かもがわレストラン」
屋久島安房「レストランかもがわ」🍴
ボリューム満点なランチを食らう!
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腹一杯にきまってる💪💪
.#屋久島 #世界遺産 #屋久島グルメ#グルメ #釣り #海釣り #アウトドア #サバイバル #自給自足 #縄文杉 #白谷雲水峡 #登山 #youtube #youtuber #魚 pic.twitter.com/cxL7y6Qp6H— アノール石井【YouTuber】 (@anole_ishii) July 24, 2020
屋久島のトレッキングに参加する場合、個々でお弁当を用意する必要があることもあります。どこにしようと迷ったら、「かもがわレストラン」のお弁当屋さんで調達してはいかがでしょうか。人気の登山弁当「竹の葉弁当」は、唐揚げやトビウオのすり身を揚げた屋久島名物のつけ揚げ、卵焼き、鯖の塩焼き、昆布と梅のおにぎり2個が入っています。また、屋久島の名物を入れた定食、めん類、丼ぶりなどメニューが豊富なので、飽きずに楽しめますよ。
おしゃれカフェ「スマイリー」
#お茶 してます。#プリンパフェ#スマイリー#屋久島 pic.twitter.com/TGFai9LUTX
— 藤江昌代@渥美半島☆自然感察ガイド (@atsumikansa2) October 26, 2018
雑貨ショップのようなおしゃれな空間で、手作りの軽食やスイーツが味わえる「スマイリー」は、お散歩がてら寄りたい小さなカフェです。トマトチーズの自家製マフィンサンド、スープ、ピクルス、ドリンクが付いたお得なメニュー「スマイリーセット」は、スープがなくなり次第終了なので、早めに行くのがおすすめですよ。川岸の景色を楽しめるテラス席もあるので、まったりと過ごすことができます。
屋久島ならではのアイスクリーム「そらうみ」
昨日テレビに出ていたという、屋久島ジェラート「そらうみ」さんで、レモン&杉、たんかんの2種盛り、530円。 pic.twitter.com/ppeOhnJ8If
— たにかつ (@tanikatsu1) November 15, 2021
屋久島で育った食材を使った、ソルベやジェラートが味わえるアイスクリームショップ「そらうみ」は、テイクアウトはもちろん、店内のテーブルやハンモック、自然が満喫できるテラスで食べることができます。使用している屋久島産の果物は、島外では食べることができないグァバやすもも、屋久島唯一の名産たんかんなど、どれも食べてみたいものばかりなので、みんなでシェアしても良いですね。
そらうみ
鹿児島県熊毛郡屋久町麦生165-8
13:00~17:30(L.O.17:15)オフシーズン(11月~3月頃)は変更の可能性あり
定休日:火曜日、水曜日、その他不定休
トビウオを堪能「Restaurant & Caffe 屋久島」
宮之浦港から歩いてすぐ、屋久島観光センターの2階にあるレストラン「Restaurant & Caffe 屋久島」。トビウオの唐揚げ御膳とトビウオのお刺身御膳、トビウオラーメンなど屋久島名物のトビウオを様々な調理方法でいただけます。
お土産店に迷ったら「Shelly coco」
宮之浦大橋の近くにあるセレクトショップ「Shelly coco」。たんかんジュースなど屋久島の特産品はもちろん、屋久杉のアクセサリーなどオーナーさんのセンスが光る商品に出会うことができます。手作りの屋久島の観光マップもあるので、旅の前半に情報収集に訪れるのもおすすめです。
最後に
島全体が自然にあふれている屋久島のおすすめスポットをご紹介しました。世界自然遺産に選ばれた豊かで美しい自然の中で、のんびりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。有名な縄文杉や白谷雲水峡だけではない、様々な魅力的なスポットがある屋久島をぜひ満喫してくださいね。