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馬祖列島を楽しもう!主要島の南竿と北竿の観光スポットやグルメをご紹介
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日本からアクセスしやすい台湾は今では海外旅行の人気の行き先で、夜市の美食や九份などの観光スポットは多くの人がその魅力に惹かれています。そんな魅力溢れる台湾旅行は1度訪れただけでは足りず、リピーターも増えています。
今回、台湾の中でもおすすめしたいエリアは馬祖列島。離島独特のグルメや美しい景観を楽しめ、台湾旅行を一味違ったものにしてくれます。りとふる編集部が実際に訪れた馬祖列島の中でも特に人気のある南竿と北竿をご紹介します。
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文章・写真:りとふる編集部
Contents
馬祖列島とは
馬祖列島は、南竿・北竿・東莒・西莒・東引などから構成される台湾の国境離島です。実際には中国本土へ近く、晴れた日には中国の対岸を眺めることができます。
かつての台湾政府の軍事拠点として馬祖列島は使われ、今ではその軍事施設跡地が坑道や景勝地として観光スポットとなっています。台湾本島に比べるとまだ日本人観光客は少ないですが、台湾本土からの台湾人観光客が多く訪れる人気の観光地です。
馬祖へのアクセス
南竿と北竿へは、台北松山空港から直行便が運航しています。南竿へは基隆港からフェリーでもアクセスが可能です。台北松山空港は台北市内からも好立地なので、時間を有効的に活用したい方は飛行機での移動が最適です。
また、北竿へも飛行機でのアクセスが可能ですが、初めての馬祖旅行では南竿に滞在して日帰りで北竿など周辺の島を巡るのも良いでしょう。
島内での移動手段
南竿と北竿では、主な交通手段としてレンタルバイク、バス、タクシーがあります。タクシーは主に空港や港のタクシー乗り場に停まっていて、日本のような流しのタクシーはあまり見かけません。また、島内は坂道が多いため自転車での移動は難しいです。
自由に島内を巡りたい方は、事前に国際免許を取得してレンタルバイクがおすすめです。島内は車や信号が少なく、安全運転に気を付ければ難しくはありません。予算を抑えて観光したい方はバスも便利です。海路線と山路線の2つの主要なバスルートがありますが、待ち時間があるため時間を有効に使うためにはバスとタクシーを組み合わせると良いでしょう。
南竿の観光スポット
北海坑道
馬祖観光の中で特に有名なスポットの1つである「北海坑道」は、1970年に軍が砲弾の防御として建設し、約700mのトンネルには120艘もの小型艦船が収容できるほどの広さがあります。今では観光地となり、徒歩で坑道内の遊歩道を1周することができるほか、手漕ぎボートで巡ることもできます。透き通った青い光が広がり、まるで幻想的な空間のようです。
媽祖巨神像
馬祖境天后宮の山上にそびえる「媽祖巨神像」は、世界一大きな媽祖像として知られています。遠くから見れば、神像前の見晴らし台が船のように見え、まるで媽祖像が海上を航行して地元住民を守っているかのような感覚が湧き上がります。
媽祖巨神像にアクセスするには、馬祖港から海岸沿いに歩いて進み、正面の階段を上ります。階段を上がった先には祈福坑道の入口があり、帰りは坑道を進んで帰ることもおすすめです。坑道はきれいに整備されていて、ライトアップがされているのでカップルや女子旅でも楽しめるスポットです。
津沙集落
昔ながらの美しい石家屋が並ぶ「津沙集落」には、美しい砂浜やおしゃれなカフェ、食堂があるので観光客に人気のスポットの1つです。宿泊先としても人気で、たくさんのゲストハウス(民宿)があります。
集落へは急な坂道を下り、まるで天然のジェットコースターのようです。坂を下る際は車内の手すりにしっかり掴まっていないと座席から落ちそうなくらい傾きます。
坂道の途中には集落全体を見渡せる展望スポットがあります。タクシーやレンタルバイクを利用するのであれば、ぜひ停まって展望スポットで景色を楽しむのがおすすめです。
八八坑道
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八八坑道はかつて戦時に銃器や弾薬を収納するための地下トンネルでしたが、今はそのスペースが酒壷の保管場所として使われています。坑道に入ると、非常に強烈な酒の香りが広がり、匂いだけでなんとなく酔っ払いそうな感じがします。
北竿の観光スポット
坂里村
白沙港から近い「坂里村」には美しい石壁の家が並んでいます。村の雰囲気に合わせたコンビニもあり、「坂里大宅」と呼ばれる伝統的な閩東式建築の立派な家を自由に見学することができます(ただし、一部は宿泊者のみ出入り可能)。
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また、坂里村のビジターセンターを通ると柔らかな坂里ビーチが広がり、馬祖で最も広いビーチです。水上アクティビティは禁止されているのでご注意ください。
螺山自然步道
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海と山に挟まれた長さ約700mの「螺山自然歩道」は、急な崖に沿って整備されていて途中に休憩できる東屋もあります。道沿いには野生の花や海岸の奇岩を楽しめるので、のんびりと散策するのがおすすめです。ただし、かなり険しい道なので雨風がない晴れた日に行くと良いでしょう。
芹壁集落
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伝統的な閩東建築が残る美しい集落の風景が海岸から山へ広がっている「芹壁集落」は、おしゃれなカフェやゲストハウスがあるので女子旅などに人気のエリアです。
集落からは海を見下ろすことができ、海に浮かぶ「亀島」がきれいな景色として広がります。運が良ければ芹壁集落のかわいい猫ちゃんと一緒に写真を撮ることもできるかもしれません。
その他の観光スポット
大坵島
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台湾ではめずらしい鹿が生息する「大坵島」は現在は無人島ですが、港周辺には集落の跡地が残っています。7月~9月にかけてはアジサシ(カモメ科の鳥類)のバードウォッチングが特に人気です。大坵島へのアクセスは、南竿の福澳港からの船か、北竿の橋仔集落からの渡船があります。
橋仔集落は大坵島への最寄りの港で、芹壁集落や坂里村などとは異なる漁師町の雰囲気を楽しめます。大坵島を訪れる際には、橋仔集落も合わせて巡るのがおすすめです。
藍眼涙(ブルーアイズ)
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馬祖列島は夜光藻(ウミホタル)が見られる場所としても有名です。ウミホタルは日本の佐渡島などで見ることもできますが、馬祖海域では4月~9月にかけて頻繁に見ることができ、その美しい光景は「藍眼涙(ブルーアイズ)」と呼ばれています。潮の状態や風向きによっては見られないこともありますが、馬祖を訪れるなら1度は見てみたい素晴らしい景色です。藍眼涙は馬祖列島の様々な場所で観察できるので、海岸沿いのゲストハウスに泊まると部屋からでも楽しめるかもしれません。
馬祖のグルメ
継光餅
南竿で人気のB級グルメ「継光餅」は、揚げたベーグルのようなパンに卵焼きやベーコンなどを挟んで食べる料理です。馬祖バーガーや馬祖ベーグルとも呼ばれ、地元では親しまれています。南竿では様々な飲食店で継光餅が提供されているので、食べ比べをしてみるのも楽しいかもしれません。
馬祖の台湾料理
馬祖にはたくさんの台湾料理店がありますが、特に人気なのは紅麹のチャーハンやムール貝(淡菜)の料理です。これらは馬祖の特産品なので1度は試してみる価値があります。日本ではムール貝に付いた海藻など取り除いたきれいな状態で提供されることが一般的ですが、馬祖ではそのままでの提供なので驚く方もいるかもしれません。パエリアやブイヤベースなどの欧風料理をイメージするムール貝ですが、塩をベースに味付けしたシンプルな馬祖料理も絶品です。
老酒麺
芹壁集落にある「鏡沃小吃」では、老酒をふんだんに使った老酒麺線が大人気です。提供された瞬間からお酒の香りが広がり、酔っ払いそうな感じがしますが、アルコールはすでに抜けているので安心して食べられます。実際には匂いとは裏腹にとてもおいしかったです。時間が経つと麺がスープを吸って膨らむので、できるだけ早く食べるようにしてください。
おしゃれなカフェレストラン
芹壁集落にある「芹沃咖啡烘焙館」では、コーヒーや馬祖焼酎、ピザなど様々なメニューが楽しめます。馬祖列島では主に貝類などの島料理が提供されていますが、南竿の津沙集落や北竿の芹壁集落にはおしゃれなカフェやレストランもあり、雰囲気が良いので休憩に最適な場所です。
八方雲集
台湾の大手中華料理チェーン「八方雲集」は南竿(介寿)にも店舗があり、チェーン店ならではの安定したおいしさとボリュームで気軽に楽しめます。台湾旅行ではあまり食べる機会がないかもしれませんが、迷ったらチェーン店という選択も良いかもしれません。馬祖の台湾料理はメニューが似ている店も多いので、島料理以外を試したい時にもぴったりです。
STARBUCKS COFFEE
南竿の福澳港から徒歩5分の場所にある馬祖列島唯一の「STARBUCKS COFFEE」は、船の待ち時間や島巡りの休憩に最適です。馬祖限定のマグカップやタンブラーも販売しているので、馬祖旅行の思い出にぴったりのお土産になるでしょう。ちなみに、日本と同じドリンクを注文したところ、少し甘さ控え目のように感じました。メニューはほとんど日本と変わらないので、安心して注文することができます。
最後に

写真:SO LOHAS B&B
馬祖列島では、美食・アート・素晴らしい景色など魅力がたくさんあります。今回の視察旅行では、南竿の「馬祖藍湾景観餐庁民宿南館」と北竿の「SO LOHAS B&B」に宿泊しました。馬祖列島には5つ星ホテルはないためビジネスホテルや民宿が主流ですが、どちらも清潔で快適な宿泊先でした。馬祖列島には南竿や北竿以外にも東莒・西莒・東引などの素晴らしい島々があるので、ぜひゆっくりと馬祖列島を巡ってみてくださいね。