アジア
台湾の離島・馬祖列島の行き方！島々のアクセスや島内の移動方法もご紹介
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複数の離島からなる台湾の国境離島「馬祖列島」。南竿・北竿・東莒・西莒・東引の5つの主要な島があり、中でも南竿は最も面積が大きく人口の多い島です。
馬祖列島は台湾本島よりも中国に近く、晴れた日には対岸に中国を眺めることができます。中国との国境離島という特徴からかつて台湾政府の軍事拠点だった歴史があり、島内には数多くのトンネルや防空壕、軍事拠点跡地が残っています。また、海や伝統的な集落が美しく、年間100万人以上の観光客が訪れる人気の観光地です。
今回は、馬祖列島への行き方、島々へのアクセス、島内の移動方法までご紹介します。
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文章・写真：りとふる編集部
台湾本島から馬祖列島へのアクセス
馬祖列島の中で台湾本島から直接アクセスができる島は、南竿・北竿・東引の3島です。主な経路としては台北松山空港から南竿・北竿への国内線飛行機が運航、南竿には台中空港からも国内線飛行機が運航しています。
また、台北郊外の基隆からはフェリーが運航しているので、海の景色を楽しみながらのんびりと移動したい方には船旅もおすすめです。
飛行機でのアクセス
台北松山空港から南竿への国内線飛行機は、時期によっても異なりますが毎日5便程度が運航し、北竿へは毎日2便程度が運航しています。どちらの島へも55分程度で到着します。
日本から行く場合、台北松山空港に到着する飛行機は羽田空港発のみの運航なので、多くの方は台湾桃園国際空港を利用することになると思います。乗り換えの時間を台北市街地で観光するなど有意義に活用するのも良いでしょう。
フェリーでのアクセス
写真は国際船の港です。
台北郊外の港町でもある基隆は、台湾国内では高雄に次いで2番目に大きな港として知られています。基隆港の東側にある大きな建物が国際線ターミナルで、西側に国内線ターミナルがあります。基隆駅に到着すると大型クルーズ船なども入港する国際線ターミナルが目立ちますが、西岸旅客埠頭から国内船が出港するので注意が必要です。
フェリーは夜22:30に基隆を出港して翌朝に東引・南竿へ到着します。日によって東引を経由して南竿に向かう日と、南竿を経由して東引に向かう船があるので確認をしておきましょう。
運賃はエコノミークラスからファーストクラスまであります。ちなみに、私たちが見積依頼をした旅行会社ではファーストクラスで以下を提示されました。
※ファーストクラス（2名1室）21,500円／1名、2名利用で43,000円
実際に手配をする旅行会社によって異なる可能性があるため、あくまでも目安としてご覧ください。
エコノミークラスであればkkdayはオンライン予約も対応しているようです。
馬祖列島の離島間のアクセス
せっかく馬祖列島へ観光に行くのであれば、1つの島だけではなく複数の島を周遊するのがおすすめです。
離島間のアクセス方法としてヘリコプターもありますが、最低搭乗者数などの運航条件があるため観光客が利用するにはハードルが高いでしょう。そのため、離島間の周遊はほとんどが船での移動となります。
まず、船での周遊の起点となる島は南竿です。南竿の福澳港からは南竿・北竿・東莒・西莒・東引のすべての島へ渡ることができます。
福澳港に着くと行先別のチケットカウンターが並んでいるので、すぐに分かると思います。
【南竿（福澳港）～北竿（白沙港）】
福澳港発：毎日7:00、8:00、9:00、10:00、11:00、12:00、13:00、14:00、15:00、16:00、17:10
白沙港発：毎日7:30、8:30、9:30、10:30、11:30、12:30、13:30、14:30、15:30、16:30、17:30
所要時間：約15分
【南竿（福澳港）～莒光】
福澳港発：毎日7:00、11:00、14:30
所要時間：約50分
奇数月は最初に西莒へ、その後東莒へ向かいます。偶数月は最初に東莒へ、その後西莒へ向かいます。
【南竿（福澳港）～東引（中柱港）】
南竿から東引への船は毎日の運航ではありません。基隆発のフェリーが南竿を経由して東引へ向かう日であれば南竿から東引へ船で渡ることができます。逆に基隆発のフェリーが東引を経由して南竿へ向かう日は東引から南竿へ船で渡ることができます。
4月～9月は毎日1便が東引～南竿間を小型船が往復しています。詳しくは、馬祖国家風景区管理処の公式サイトを確認してください。
島内の交通手段
馬祖列島は起伏が激しく坂道が多い島です。自転車だととても上りきることのできない険しい坂道がたくさんあります。
そこで、馬祖の島々の交通手段は主に徒歩・レンタルバイク・タクシー・バスの4つです。
レンタルバイクは国際免許の手続きが必要なので、日本からの観光客の多くはタクシーやバスでの移動になるでしょう。
私たちが馬祖を訪れた際、空港や港にはタクシーが停車していましたが、いわゆる流しのタクシーはほとんど見かけることはありませんでした。
中国語を話せる方であれば、電話でタクシーを呼ぶことも可能ですが、そうでなければ不安だと思います。ホテルや飲食店、ビジターセンターのスタッフに依頼をすれば、タクシーを呼んでもらうことも可能です。
また、南竿ではバスの運行路線は大きく分けて山線と海線があります。日本のバス停と異なり、バスの時刻表は何時にどのバス停に到着するという明確な表記ではなく、出発地（始発地）のバス停を何時に出発するかが表記されているので逆算して大まかな到着時間を判断するというものです。バスは約20分で出発地から終着地まで向かうので、出発地のバス停を出発する時間から待っていれば間違いなく乗り過ごすことはないでしょう。
バスの運賃は行先に限らず乗車1人15元です。料金箱に現金を入れるか、悠遊カード（台湾の交通系IC）で支払いが可能です。
悠遊カードは台湾旅行では便利なICカードなので、1枚持っていて損はないですよ。空港や台北市内の駅、コンビニで購入することができます。現地で購入するよりも少し割高ですが、日本でもインターネットでの購入が可能です。人気キャラクターとコラボレーションしたものもあり、こだわりたい方にはおすすめです。
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最後に
今回はりとふる編集部が実際に訪れた際に調べた行き方や周遊ルート、島内の交通手段についてご紹介しました。旅行前にこの記事を確認しておくとスムーズに移動することができるでしょう。海外旅行は国内旅行とは異なるので、事前に下調べや予約をするなど、安心して島旅を楽しめるように計画を立ててくださいね。
