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鹿児島

【益救神社】山と海の神々を祀る屋久島のパワースポット

2023.02.24

【益救神社】山と海の神々を祀る屋久島のパワースポット

面積の約9割を森林が占めるほど自然豊かで、世界自然遺産にも登録されている鹿児島県の離島「屋久島(やくしま)」には、かつて各集落ごとに神社が設けられ、今も多くの神社が島民たちによって大切に守られています。山と海の神々が祀られている屋久島の総氏神様「益救神社(やくじんじゃ)」は、島のパワースポットにもなっています。今回は「益救神社」の見どころや行き方についてご紹介します。記事をチェックして屋久島旅行の始めや旅の締めくくりに、ぜひ訪れてみてください。

#鹿児島県 離島 #屋久島 観光 #屋久島 神社 #観光スポット
撮影:りとふる編集部



屋久島と神社について

屋久島_益救神社③_230224

鹿児島県大隅半島から南へ約60km、面積の約9割を森林が占めるほど自然豊かで海と山が近く世界自然遺産にも登録されている離島「屋久島(やくしま)」。山そのものを神とする山岳宗教が根付くなど、今も自然や神への崇拝の思いを大切にしている方々がたくさんいます。

屋久島_森林浴・大山神_230224

昔は自動車などもなく山が多い土地柄、隣の集落へ行くのも大変なことでした。そのため、各集落ごとに暮らしの基盤があり、かつては神社も各集落ごとに建てられていたそうです。屋久島と言えばトレッキングやダイビングなどアクティビティのイメージが強い方も多いかと思いますが、今も26の集落それぞれに神社があり、神社庁に登録されている神社だけでも18、その他も含めると集落の数以上に神社が残されています。

屋久島_矢筈嶽神社_230126

林業が盛んな地域では山の神を、漁業が盛んな地域では海の神を、その地域の暮らしに根付いた山や海などの神々が祀られています。各神社に訪れる際は、通常の観光地とは少し異なる信仰の場だということを忘れずに節度を持って訪れてくださいね。



屋久島のパワースポット“救いの宮”

屋久島_益救神社④_230224

宮之浦集落の海のすぐそばに建てられ、“救いの宮”として古くから大切にされている「益救神社(やくじんじゃ)」。ますます救われますようにという思いが込められているそうです。益救神社は屋久島の総氏神様で、天照大神のひ孫にあたる彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)を主祭神とし、山や海の神々が祀られています。

屋久島_益救神社②_230224

927年にまとめられた当時の神社の格付けリストのような延喜式神名帳(えんぎしきじんみょうちょう)にも名前が記載されている益救神社は、式内社として1,000年以上の歴史がある今も昔も島民に崇敬されている格式高い神社です。屋久島のパワースポットとして、地元の方も観光客も訪れています。境内にソテツが生えているのも、南の島ならではの雰囲気を感じさせられます。

益救神社では桃の花、手水舎の紫陽花、カエデの葉など四季折々の花々を楽しむことができます。屋久島を訪れたら、まず益救神社に参拝して旅の安全を祈願するのも良いでしょう。

屋久島_益救神社⑥_230224

益救神社はもともと屋久島の3大山岳でもある宮之浦岳(みやのうらだけ)・永田岳(ながただけ)・栗生岳(くりおだけ)の三岳を信仰する場だったとも言われ、島内最高峰の宮之浦岳の山頂に奥宮が鎮座しています。今も山へ山岳詣りに行く方もいますが、山岳詣りに行くことができない人のために各地域に益救神社が造られたと言われ、今も南部の屋久島町原地域には同じ名前の益救神社が建てられています。

屋久島でいただく御朱印とお守り

益救神社は屋久島の総氏神様で、様々な種類の御守りを受けることができます。安全・健康・厄除け・必勝などの御守りから、屋久島らしい登山守などもあるので、ぜひ探してみてくださいね。

屋久島_益救神社・御朱印_230224

また、屋久島には数々の神社がありますが、御朱印をいただくことができるのは宮之浦にある益救神社と、車で約10分の距離にある屋久島大社の2か所のみです。益救神社では御朱印だけでなく屋久島の形をした絵馬もありました。参拝は自由に24時間可能ですが、御祈祷の受付は16時まで、その他社務所の受付は17時までです。

屋久島_益救神社⑤_230224

ちなみに、これは偶然だと思いますが、社務所で御朱印を書いていただくのを待っていると、「小ぶりですが良かったらどうぞ」とみかんをいただきました。些細な出来事ですが、このようなちょっとしたやり取りが旅の思い出に残りますよね。素敵な出会いの1つだなと感じました。

益救神社への行き方

屋久島北東部の宮之浦集落に建てられている「益救神社」。フェリーや高速船が泊まる宮之浦港からだと徒歩で約15分、車なら約3分で到着する近さにあります。駐車場もあるので観光客でも気軽に訪れることができますが、ルールやマナーを守って節度を持って訪れましょう。

宮之浦港~益救神社…車で約3分、徒歩で約15分
屋久島空港~益救神社…車で約15分
安房港~益救神社…車で約30分

益救神社

鹿児島県熊毛郡屋久島町宮之浦277

0997-42-0907(益救神社社務所)

9:00~16:00 ※参拝は自由

駐車場あり(10台分)、トイレあり

公式ホームページ鹿児島県観光連盟ホームページ

 

最後に

屋久島の総氏神様が祀られている「益救神社」についてご紹介しました。船や飛行機の欠航などもあり、“呼ばれた人だけが行くことができる島”とも言われている屋久島。そんな屋久島に訪れることができた際は、屋久島に行けたことに感謝をして、ぜひ神社へ参拝してから観光をしてみてはいかがでしょうか。太陽が照らす色の違いで朝と夕方では雰囲気が変わり、どちらも素敵だったので、時間を変えて訪れるのもおすすめです。

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