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島根

【赤ハゲ山展望台】知夫里島最高峰から眺める絶景スポット

2023.02.02

【赤ハゲ山展望台】知夫里島最高峰から眺める絶景スポット

島根県隠岐諸島の中でも本土から1番近い離島「知夫里島(ちぶりじま)」はユネスコ世界ジオパークに認定され、2大観光スポットとして有名な「赤ハゲ山展望台」と「赤壁(せきへき)」があります。360度の大パノラマビューを見渡せる「赤ハゲ山展望台」は知夫里島に行ったら必ず見たい雄大な景色です。今回は、知夫里島最高峰の赤ハゲ山にある「赤ハゲ山展望台」の見どころや行き方についてご紹介します。ドライブでの注意点やお得情報、赤ハゲ山展望台と赤壁の巡り方など訪れる前にぜひチェックしてみてくださいね。

#島根県 離島 #隠岐 観光 #知夫里島 観光 #観光スポット
撮影:りとふる編集部



隠岐諸島と知夫里島とは

知夫里島_赤ハゲ山展望台③_230127

島根半島の北、日本海に浮かぶ火山活動によってできた隠岐諸島(おきしょとう)。島前(どうぜん)と呼ばれる知夫里島(ちぶりじま)・西ノ島・中ノ島と、島後(どうご)と呼ばれる4つの有人島とその他約180もの島々で構成されています。隠岐諸島最南端の有人島である「知夫里島」は隠岐諸島の有人島の中で1番本土に近く、1番小さな島でもあります。かつて後醍醐天皇が島流しされた時には、最初に着いたのが知夫里島だったと言われ、それにまつわるスポットが今も残されています。

知夫里島_赤ハゲ山②_230127

また、知夫里島の人口が約620人(令和4年6月1日時点)に対し、牛も約600頭いると言われています。実際に島内を観光していると、数えきれないほどの牛たちがのんびりと過ごす姿を見られました。ちなみに、タヌキは2,000匹~3,000匹もいると言われているので驚きです。道路の真ん中に牛が座って道を塞ぐこともあるそうなので、安全運転に気を付けながら時間に余裕を持って訪れてくださいね。

360度の大パノラマビュー「赤ハゲ山展望台」

知夫里島_赤ハゲ山展望台④_230127

ユネスコ世界ジオパークに認定されている知夫里島の2大観光スポットのうちの1つ「赤ハゲ山展望台」。知夫里島最高峰の赤ハゲ山は標高325m、山頂に作られた展望スペースからは知夫里島はもちろん隣の西ノ島など島前の島々と穏やかな内海、湿度の低い日には遠く島根半島や鳥取県の大山(だいせん)まで360度の大パノラマを眺めることができます。

知夫里島_赤ハゲ山③_230127

赤ハゲ山展望台へ行くには、急勾配のくねくね道を上がっていきます。放牧場に道路を通しているので、山頂までの道のりには草を食べたり休憩をしたりと自由に過ごすたくさんの牛の姿を見ることができました。

知夫里島_赤ハゲ山_230127

この手前に見える石垣は、かつて中世から1970年代頃まで行われていた牧畑と呼ばれる農法の名残りです。小さな島の中で効率的に農業と放牧を行うために使われ、今も「赤ハゲ山名垣(みょうがき)」と呼ばれて残されています。

知夫里島_赤ハゲ山展望台⑤_230127

頂上まで行って車を降りると、早速この大パノラマの景色を眺めることができます。なだらかに続く青々とした牧草地と山肌を縫うようにくねくねと作られた道、その先に広がる青い海と水平線は知夫里島ならではの絶景です。

知夫里島_赤ハゲ山展望台⑧_230127

こちらの「赤ハゲ山」は大山隠岐国立公園に指定されていて、視線の先には西ノ島の焼火山(たくひさん)などの山々や小さな無人島が見えます。

見渡す限りに絶景が広がり、どこを撮影しても絵になるような、いつまでも滞在していたくなるスポットでした。また、春には薄紫色の花をつける野ダイコンが一面に咲き、その光景もまた美しいそうですよ。

知夫里島_赤ハゲ山展望台⑨_230127

山頂の展望スペースには高台になっている展望台が設けられていて、そこからの景色も絶景です。双眼鏡が設置されているので、隠岐の景色を覗いてみてはいかがでしょうか。展望台の床には、各方位の先にある日本や世界各地の地名が記されていました。

「赤ハゲ山」名前の由来

知夫里島_赤ハゲ山展望台⑥_230127

「赤ハゲ山」という名前はおもしろいなと感じた方も多いのではないでしょうか。牧草地となって見えていないので分かりにくいのですが、この一帯は土壌が赤く、木々がないので名付けられたそうです。背の高い木々がないため、ずっと先まで真っすぐ見下ろすことができるのも、この絶景のめずらしいポイントです。

島前カルデラと島々の成り立ち

赤ハゲ山展望台から見られるこの景色は、島前カルデラと呼ばれる火山活動でできた陥没地形によって造り出されたものです。約630万年~530万年前、火山活動によって造られた火山島の中央部が陥没してカルデラと呼ばれる窪地ができました。そのカルデラ内で約500万年前に起きた噴火によって西ノ島の焼火山ができ、その後海面上昇などの影響を受けて約100万年もの時をかけてカルデラ内に海水が入り、海上に突き出た知夫里島、西ノ島、中ノ島がカルデラの縁となり焼火山を囲むような状態になりました。

知夫里島_赤ハゲ山展望台②_230127

これは、世界でもギリシャのサントリーニ島と隠岐諸島だけで見られる貴重な地形です。目の前に見えている内海も、地殻変動や気候変動など様々な大自然の要因を受けてできたのだと分かると、よりロマンを感じますね。



赤ハゲ山展望台への行き方

知夫里島_赤ハゲ山・牛_220907

赤ハゲ山展望台へ行くには、船が到着する来居港(くりいこう)から車で30分ほどです。山頂付近は放牧場の中に道が作られているので、多くの牛たちがのんびりと過ごしています。人馴れしているので牛から襲ってくることはないそうですが、適度な距離を保ちながらゆっくりと進みましょう。

来居港~赤ハゲ山展望台…車で約30分

赤ハゲ山展望台

島根県隠岐郡知夫村

駐車場:無料10台分あり
トイレ:あり

公式ホームページ

 

赤ハゲ山展望台に行く前に知りたい注意点

赤ハゲ山展望台には自動販売機や売店などがないので、飲み物や昼食、おやつなどが必要な方は事前に港など町で購入してから向かいましょう。

知夫里島を車で観光する際の注意事項の1つとして、赤ハゲ山から赤壁に向かう一方通行を推奨しています。それは、赤ハゲ山展望台や赤壁など有名景勝地に行くルートは細いくねくね道を通り、すれ違うのが難しい場所が多いからです。実際に、逆走してカーブでタイヤが側溝に落ちてしまった観光客の車と遭遇しました。島内でレンタカーを借りる場合は注意事項や観光ルートのポイントなどを教えてもらえますが、自家用車を島内に運び入れて観光をする方は、そういったことを伝えられず脱輪する方も多いそうです。もし自家用車で島に渡った場合は、まずは観光案内所に立ち寄ると通りやすいコースなどを教えてもらうことができます。

知夫里島唯一のレンタカー

知夫里島_知夫里島観光協会_230127

知夫里島にはレンタカーショップが1件のみです。貸し出し台数も4台とかなり少ないので、旅程が決まったら早めに予約をするのがおすすめです。当日は来居港の待合所に併設した知夫里島観光協会で受付をしてください。

レンタカー:合同会社島守ちぶり

島根県隠岐郡知夫村1730-6(受付:知夫里島観光協会)

予約専用電話番号:090-5210-5026/その他お問い合わせ:08514-8-2359

8:30~17:00(時間内での貸出・返却です)

レンタカーについての詳細はこちら

 

自転車でも行ける?!

隠岐諸島の4つの有人島では、E-BIKEと呼ばれる電動アシスト自転車の貸し出しをしていて、知夫里島では来居港の待合所に併設した知夫里島観光協会で貸し出しをしています。ちなみに、赤ハゲ山展望台まではE-BIKEで約1時間弱で行けるそうです。利用には事前予約が必要で、台数に限りがあるので早めに予約をするのがおすすめです。
予約時は名前、住所、電話番号、利用に関する情報(利用日、開始時間、返却時間、台数、利用する島)を記入の上、メールを送信してください。

E-BIKE(知夫里島観光協会)

島根県隠岐郡知夫村1730-6

08514-8-2272

8:30~17:00(時間内での貸出・返却です)

利用料金:基本料金(3時間まで)2,400円、超過料金(1時間毎)800円
※別途、傷害・賠償責任保険に加入していただきます。(200円/日)
予約メールアドレス:chibu-yoyaku@circus.ocn.ne.jp

知夫里島観光協会HP/E-BIKEについての詳細はこちら

 

島前3島をお得に周遊!

隠岐諸島・島前_内航船いそかぜ_220907

島前と呼ばれる知夫村「知夫里島」、西ノ島町「西ノ島」、海士町「中ノ島」では、3島を繋ぐ内航船が乗り放題になる「島前3島周遊パス」を販売しています。周遊パスを購入すると、乗船手続きが不要で、乗船時にパスを係員の方に提示するだけなのでスムーズに乗ることが可能です。アイランドホッピングを楽しみたい方はぜひ参考にしてみてくださいね。ちなみに、小人券はありませんが、各区間100円です。

料金:1dayパス600円、2dayパス1,000円(通常料金:全区間大人300円、小人100円)
販売窓口:各島観光協会(来居港/知夫里島観光協会、別府港/西ノ島町観光協会、菱浦港/海士町観光協会)
※乗船料は船内で直接支払いすることも可能ですが、「島前3島周遊パス」は観光協会のみでの販売のため船内で購入することはできません。

最後に

隠岐諸島の中でも本土から1番近い知夫里島の絶景スポット「赤ハゲ山展望台」についてご紹介しました。知夫里島に行ったら必ず訪れたい雄大で穏やかな光景を見られるスポットです。ぜひポイントをチェックして、安全で楽しい隠岐旅行にしてくださいね。

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