鹿児島
【島料理 吟亭】奄美大島の郷土料理や黒糖焼酎と島唄を楽しむ居酒屋
奄美の海の玄関口である「奄美大島(あまみおおしま)」。名瀬港(なぜこう)から徒歩圏内にあり、奄美大島ならではの郷土料理や、奄美群島でしか製造されていない黒糖焼酎などを楽しめる島料理の飲食店「吟亭(ぎんてい)」に伺いました。なんといっても女将の奏でる島唄ライブを皆で楽しむのが魅力です。今回は旅行客にもおすすめの「島料理 吟亭」の魅力や行き方についてご紹介します。
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撮影:りとふる編集部
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奄美大島について

画像提供:PIXTA
東京・羽田空港から直行便で約2時間、離島ながらも国内各地からのアクセスの良さも魅力的な鹿児島県の「奄美大島(あまみおおしま)」。2021年7月には徳之島や西表島、沖縄島北部と共に世界自然遺産に登録され、今注目を集めている離島です。
奄美大島の文化について
奄美大島には歴史的背景から、琉球王朝の文化と薩摩藩など鹿児島の文化の影響を受けつつ、独自に発展をしてきた文化があります。食文化も同様で、周囲の海の幸や山の幸を活かしつつ、沖縄や鹿児島本土から影響を受けているような料理もあれば、奄美大島独自の郷土料理もあります。
島唄ライブが楽しめる「島料理 吟亭」
奄美大島の繁華街に位置する屋仁川通り(やにがわどおり)にあり、島唄ライブを楽しめることで有名な「島料理 吟亭(ぎんてい)」。黒糖焼酎と共に奄美大島の郷土料理を中心としたコース料理をいただきながら、島唄と円になって踊る奄美大島の伝統の八月踊りを体験できるお店です。
屋仁川通り“やんご”とは
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名瀬港から徒歩圏内に位置する屋仁川通り(やにがわどおり)は、奄美の中心地の名瀬地区にある奄美随一の繁華街として知られ、昭和レトロな雰囲気のある居酒屋などの飲食店やホテルなどが建ち並ぶ通りです。こぢんまりとした雰囲気もありますが、地元では“やんご通り”として親しまれ、100年以上の歴史があり今も屋仁川通りやその周辺では飲食店などが営まれています。島の方々はとても温かく、お店に向かう道中で「どこから来たの?」「奄美を楽しんで行ってね」など優しい言葉をかけていただきました。
まずは島料理を堪能!
店内に入ると、すぐ目に入るのが島唄のステージ。その前に長机が並べられたお座敷と、カウンター席があります。席には限りがあるので、事前に予約をしておくと良いでしょう。島唄ライブとコース料理、ワンドリンクがセットになっています。
まずは鮮魚のお造りや和え物などからいただきます。トロッとしたイカのお造りはとてもおいしく、添えられたつまにはパパイヤが使われていました。また奄美で“ハンダマ”と呼ばれる水前寺菜は茹でるとぬめり気が出て、ハンダマの葉の片面が紫色をしているので和え物の汁も紫色になるとお店の方に教えていただきました。
その他にも、もずくや奄美で“トビンニャ”と呼ばれる貝に黒豚の豚骨と島野菜の炊き合わせなど、奄美大島の島料理を堪能しました。
油そうめんの他にご飯と汁物まであり、男性でも大満足のボリュームでしたよ。
待ちに待った参加型島唄ライブ♪
食事が落ち着くと、吟亭の女将と若い歌い手の方がステージに登場します。初めて聴く奄美の島唄は他の島の島唄とはまた違った雰囲気があり、繊細さの中に力強さもある唄声でした。ぜひ実際に訪れて聴いてみてくださいね。
聴いて楽しんだ後は、一緒に島唄ライブに参加するのが「吟亭」の醍醐味です。女将の叩く“チジン”と呼ばれる太鼓と奄美三線に合わせて、お客さんも実際にチジンを叩かせてもらいながら、島唄ライブを楽しみます。
チジンを隣の人へ回しながら演奏を楽しむうちに店内が一体となり、最後は奄美の伝統的な八月踊りのレクチャーを受けて、皆で踊ります。八月踊りとその歌は奄美大島の各集落などで唄が異なりたくさんの種類があって伝承するのが難しいようですが、幼い頃から奄美三線に触れ練習して覚えている若い方もいるとおっしゃっていましたよ。
「島料理 吟亭」への行き方
「島料理 吟亭」は、“やんご通り”と称される奄美大島の繁華街に位置する屋仁川通りの中央付近にあります。奄美の海の玄関口である名瀬港(なぜこう)から徒歩15分ほどの距離にあるので、夜発のフェリー乗船前にこちらで食事をするのもおすすめです。実際に今回は奄美大島から屋久島に渡る21時過ぎ出航のフェリーに乗船する前に「吟亭」で食事をしました。車だと約5分で港まで着くので、荷物が多い場合はタクシーの利用もできますよ。
名瀬港~吟亭:徒歩約15分、車約5分
奄美大島への行き方
奄美大島へ渡るには飛行機か船を利用します。飛行機の場合は、奄美群島以外からも東京・大阪・福岡・鹿児島・沖縄などの国内7つの空港からLCCを含む直行便が就航しています。また、フェリーの場合は沖縄と鹿児島を結ぶフェリーが奄美大島を経由しています。
最後に
奄美大島ならではの食材をふんだんに使った料理や黒糖焼酎を味わい、店内が一体となって参加する島唄を楽しめるのが魅力の「島料理 吟亭」。奄美大島を訪れた際は、ぜひ地元の食材を使ったおいしい料理と地元の文化である島唄を堪能してみてくださいね。