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八重山諸島

那覇・石垣島から与那国島への行き方!飛行機とフェリーを徹底比較

2023.09.14

那覇・石垣島から与那国島への行き方!飛行機とフェリーを徹底比較

那覇市からさらに西へずっと進んだ先、沖縄県八重山諸島にある日本最西端の有人島「与那国島(よなぐにじま)」。ダイナミックな景観や海底遺跡(地形)、広大な草原と与那国馬や映画化もされた人気ドラマ『Dr.コトー診療所』の舞台である志木那(しきな)島診療所のロケ地としても有名です。今回は沖縄本島の那覇や石垣島からさらに渡る必要がある2次離島「与那国島」へ飛行機やフェリーでの行き方・アクセスについて、旅の目的に合わせてぴったりな方法をご紹介します。離島ならではの渡航時のポイントや注意点、メリットデメリットや船酔い対策の方法まで、この記事をチェックしてぜひ与那国島へ行く計画を立ててみてください。

#与那国島 行き方 #与那国島 アクセス #与那国島 観光
アイキャッチ画像提供:PIXTA



与那国島について

与那国島_六畳ビーチ②_220127

画像提供:PIXTA

りとふる公式Instagramのストーリーズアンケート「2023年 行ってみたい離島ランキング」で2位に輝いた「与那国島(よなぐにじま)」。石垣島からさらに西へ約127km、台湾まで約111kmと台湾の方が近く、晴れて空気が澄んだ日には台湾が見えるほどの場所に位置します。八重山諸島の島々は基本的に石垣島を起点にして高速船またはフェリーでしか行くことができませんが、石垣島と与那国島だけは空港があり、飛行機で移動することが可能です。

与那国島_アクセス・行き方

与那国島へ行くには、那覇から飛行機で行くか、石垣島からフェリーまたは飛行機で行くかの3パターンの方法があります。今回はそれぞれの行き方をご紹介するので、旅行のスケジュールや予算、与那国島での過ごし方などのプランに合わせて最適な交通手段を選択しましょう。

那覇から与那国島への行き方

与那国島_アクセス・行き方

沖縄本島の那覇市から与那国島へ行くには、那覇空港から与那国空港までの直行便を利用します。現在、与那国空港に就航する飛行機は琉球エアーコミューター株式会社(RAC)のみで、早朝と昼出発の1日2便の運航です(2023年8月現在)。与那国島へ午前中に到着したい場合は、那覇を出発する時刻が早朝のため那覇での前泊が必要です。当日に県外から那覇乗り換えで与那国島へ行きたい場合は、昼便を利用すると良いでしょう。

那覇⇔与那国島…約1時間15分/1日2便
詳細は日本航空株式会社(JAL)の公式ホームページを確認してください。

ちなみに、沖縄本島から与那国島へ行くフェリーの運航はありません。往復とも飛行機で移動する場合は、往復割引を利用すると移動費を抑えることができます。また、あえて石垣島を経由して与那国島へ行くと移動費を抑えられることもあります。渡航時期や予約するタイミングによっても異なりますが、那覇から与那国島へ直行便で移動するのに比べ、那覇から石垣島経由で与那国島へ行く方が数千円ほど安くなる場合があるため、費用を抑えたい場合は予約前に調べてみてください。

石垣島から与那国島への行き方

与那国島_アクセス・行き方

石垣島から与那国島へ行くには、飛行機とフェリーの2つの方法があります。それぞれの乗り方や予約方法、メリットデメリットなど詳しくご紹介します。フェリーの場合は約4時間で到着しますが、その日の海況によって時間が掛かる場合もあります。

【飛行機の場合】石垣島⇔与那国島…約30分/1日3便(冬季は2便)
【フェリーの場合】石垣島⇔与那国島…約4時間/週2便

与那国島へ飛行機で行く

石垣島から与那国島へ飛行機で移動する場合は、石垣空港(南ぬ島石垣空港)から与那国空港まで琉球エアーコミューター株式会社(RAC)が時期によって1日2便~3便の運航をしています(2023年8月現在)。
フェリーでの移動に比べて移動費は高くなりますが、石垣島からたった30分で着くため時間を有効活用したい方におすすめです。1便目で出発すると11時前には与那国島へ到着するため、到着日から十分に時間を使うことが可能です。また、船酔いをする心配がないので、安心して与那国島へ向かうことができるでしょう。

与那国島へフェリーで行く

石垣島から与那国島へフェリーで移動する場合は、週2往復の運航がある福山海運のフェリーよなくにを利用します。時期による運賃の変動がないため計画を立てやすい一方、風や波などの海況によって船が運休するなど天候状況に左右される一面があります。また、週2往復のみなので出港日に合わせて旅の計画をしなければなりません。約4時間の長旅になるので、船内ではゆっくり寝て過ごしたり、移動中に一緒になった方と話したりと好きな場所で気分によって自由に過ごすことができます。出発時刻30分前の9時半までに乗船をしなければならないので、遅れないように注意しましょう。

石垣島⇒与那国島…火曜日、金曜日出港
与那国島⇒石垣島…水曜日、土曜日出港
フェリーよなくに…10時出港、約4時間~4時間半/大人(中学生以上)3,550円、小人1,780円
福山海運 公式ホームページはこちら

八島フェリーターミナルへの行き方

フェリーよなくには、八重山諸島の島々へ行く高速船やフェリーが就航するユーグレナ石垣港離島ターミナルの対岸にある「八島(やしま)フェリーターミナル」から乗船します。
八島フェリーターミナルは与那国島行きの「フェリーよなくに」と波照間島行きの「フェリーはてるま2」のみが寄港し、乗船の受付などもすべて八島フェリーターミナルで行います。

【バスの場合】
最も近いバス停は「大浜信泉記念館前」ですが、「大浜信泉記念館前」に停車するバスは運行本数が少ないため、最寄りとして利用する頻度が高いバス停は「裁判所前」になるでしょう。空港から八島フェリーターミナルまでバスで移動する場合は、裁判所前で下車し、徒歩で向かうのがおすすめです。また、バスターミナルや離島ターミナルから歩いて向かうこともできます。
空港からは路線バスと直行バスが運行していますが、どちらも予約不要で乗車することが可能です。

石垣空港⇒裁判所前…路線バス(東バス)で約30分/540円
裁判所前⇔八島フェリーターミナル…徒歩で約8分
バスターミナル⇔八島フェリーターミナル…徒歩で約10分

石垣空港⇒石垣港離島ターミナル…直行バス(カリー観光バス)で約30分/500円
石垣港離島ターミナル⇔八島フェリーターミナル…徒歩で約10分

【タクシーの場合】
タクシーで八島フェリーターミナルへ向かう場合は、フェリーよなくにに乗船することを伝えると間違いがなく安心です。

「フェリーよなくに」船内での過ごし方

「フェリーよなくに」の船内には椅子席や雑魚寝ができる和室、ベッドが設置されている洋室、海風を感じることができる屋外のデッキにベンチ席などがあり様々な席で船旅を過ごすことができます。また、船内がきれいなことでも有名で、リクライニング付きのふかふかした椅子席は座り心地が良いと知られています。

すべて自由席なので、渡航中は自由に移動しながら過ごすことができます。気分転換にデッキで風を浴びる場合は、波しぶきが激しいため出発直後や到着直前がおすすめです。

酔い止め薬が必須!?悪名で有名な外洋航海の対策方法
フェリーよなくにについて調べていると、日本1揺れる船など心配になるような悪評を見聞きする方も多いのではないでしょうか。フェリーよなくには石垣島から外洋に出て与那国島へ向かうため、海況によってはかなり揺れて気分が悪くなる人も多いと言われています。そこで、今回は少しでも気分よく移動できるよう、乗り物酔いについて代表的な対策方法を10個ご紹介するので、参考にしながら自分に合う方法を見つけてください。

①乗船前に酔い止め薬を服用する…酔ってから服用するタイプもありますが、酔い始めるとその後に薬が効くまでの時間がしんどいため出発時刻30分~1時間前の服用がおすすめです。
②満腹や空腹を避けて乗船する…食べると酔いやすくなるとよく言われますが、空腹すぎても酔いやすくなるため注意が必要です。おにぎりやうどんなど脂っぽくなく消化が良い軽食を摂っておくのがおすすめです。また、前日のアルコールは控えめにして体調を整えておくことも重要です。
③締め付けの少ないゆとりのある服装で乗船する
④電子機器や本などの細かい文字をなるべく読まない…遠くの景色を見たり目を閉じて過ごすと良いでしょう。気分転換にもなります。
⑤音楽を聴く、話すなど気がまぎれる方法を準備していく
⑥酔う前に寝る…船に乗ったら酔う前に意識的に寝てしまうのも1つの方法です。
⑦風に当たる…デッキに出て風に当たると気分転換ができます。
⑧和室や洋室で横になる…横になることで頭や体の上下左右の揺れが少なくなり酔いにくくなります。ただし、人によっては横になった方が揺れを感じやすい場合もあるので、自分の感覚的に良い方を選びましょう。
⑨酔ったら我慢せずトイレの嘔吐用洗面台で吐く…我慢せずに吐き出して、口の中をすすいだ方がすっきりします。ただし、普通のトイレは吐物が詰まるため、吐物用のビニール袋または吐物専用の洗面台に吐き出すようにしましょう。
⑩酔うことを心配し過ぎない…心理的要因から心配しすぎると酔いやすくなると言われています。ある程度の準備をしたら、後は心配しすぎないことも大切です。酔っても着けばいい思い出!と開き直るくらいがちょうど良いかもしれません。



与那国島に到着してからの交通手段

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画像提供:PIXTA

与那国島には3つの集落があり、フェリーが着く久部良(くぶら)集落、島の北側で空港の東側にある与那国島の中心地でもある祖納(そない)集落、Dr.コトー診療所のロケ地に近い島の南側にある比川(ひがわ)集落に分かれています。与那国島は1周が約30kmなので自転車で2時間~3時間で回ることができるという情報を見ることもありますが、島内は坂道も多く、道路を馬が歩いていることもあるので車やバイク、バスなどで巡るのがおすすめです。集落内のみの移動であれば自転車でも良いでしょう。

そのため、与那国島へ旅行する際は宿泊先を決めた後、まずは移動手段を考えましょう。飛行機またはフェリーで与那国島に到着後、レンタカーやレンタルバイクを借りる、もしくは宿泊先に送迎を依頼するのが一般的です。レンタカーと宿泊先の送迎に関しては事前予約が必要なので、計画を立てる段階で忘れずに連絡をしましょう。那覇または石垣島を出る前に再度連絡をするとさらに安心です。

また、島内にタクシーは1台しかなく、利用できたらラッキーです。完全予約制で、当日のみ予約を受け付けています。ただし、到着後の移動手段がないと困るので、なるべくその他の手段で計画するのがおすすめです。
タクシーの予約は最西端観光株式会社へ TEL:0980-87-2441

便数は少ないですが、与那国島では無料の路線バス「与那国生活路線バス」が運行しているので、計画的にバスを利用するのも良いでしょう。詳細は与那国町観光協会の公式ホームページを確認してください。

与那国島へのおすすめ渡航プラン

八重山諸島に住む方以外が飛行機で与那国島へ行く場合は、那覇空港から直行便で与那国島へ移動すると乗り継ぎが少なくて便利ですが、離島巡りをする場合など与那国島へ行く前後で八重山諸島のいずれかの島に滞在する予定がある場合は、石垣島から移動するプランもぜひ検討してみてください。
旅行日数が限られている場合などで移動費よりも時間重視に短時間で移動したい方や船酔いが心配な方は飛行機での移動がおすすめです。とにかく移動費を抑えたい方や移動時間も楽しみたい方はフェリーでの移動がおすすめです。

【飛行機での移動がおすすめの場合】
・移動費よりも時間重視!移動時間を短縮して現地時間を長く取りたい
・与那国島へ午前中に到着したい
・船酔いが心配
・空からの景色を楽しみたい
・船に比べて欠航が少なく毎日運航している
・搭乗口まで歩いて小型機に搭乗してみたい!都市部航路便ではあまりない搭乗方法を体験したい

【フェリーでの移動がおすすめの場合】
・時間よりも移動費重視!時間が掛かっても移動費を抑えて旅をしたい
・移動時間も自由に楽しみたい
・復路出発の前日までダイビングを楽しみたい(減圧症のリスクを抑えたい)
・船の運航日に合わせて移動日を自由に調整できる
・島旅の話のネタや経験値を増やしたい



与那国ダイビングをしたい方におすすめの復路フェリープラン

与那国島といえば、ハンマーヘッドシャークやバラクーダなどの大型回遊魚、海底遺跡など海の中も見どころ満載で、ダイバーであれば1度は潜ってみたい憧れの地としても知られています。ダイビング後は減圧症の発症を防ぐために飛行機への搭乗まで時間を空ける必要があり、一般的に水深の浅い海で1本だけ潜った場合でも最低12時間、複数本または連日潜った場合は最低でも18時間以上、可能であれば24時間以上の時間を搭乗までに空けると減圧症のリスクを抑えられると言われています。飛行機に搭乗予定がある場合は、旅行最終日前日(復路出発日の前日)はダイビングをすることができません。しかし、復路にフェリーを利用すると旅行最終日に3本潜っても翌日に石垣島まで戻ることができるので、減圧症のリスクを抑えながらダイビングを楽しみたい方におすすめです。
往復フェリーの利用だけではなく、往路は那覇または石垣島から飛行機で、復路はフェリーで石垣島へ移動するなどのアレンジもぜひ検討してみてください。

最後に

日本最西端の有人島「与那国島」への行き方についてご紹介しました。移動費、時間、旅の目的などの重視したいポイントによって最適な移動手段は異なります。また、リピーターの方はあえて前回使用していない方法で訪れてみるのも良いでしょう。ぜひ最適な手段を選んで、与那国島や八重山諸島周遊の旅を楽しんでくださいね。

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