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八重山諸島

一夜限りの儚い花「サガリバナ」とは?その魅力とツアーがまるわかり♪

2021.02.26

一夜限りの儚い花「サガリバナ」とは?その魅力とツアーがまるわかり♪

皆さんは「サガリバナ」という植物を知っていますか?主に西表島や石垣島などの沖縄県や奄美大島などで、一夜だけ咲く“幻の花”とも呼ばれている神秘的な花です。聞いたこともないという方も少なくないかもしれませんが、実は八重山諸島などの島々では人気の高い植物です。今回はそんなサガリバナの魅力と、サガリバナを見るためのツアーについてご紹介します。

#沖縄 アクティビティ #奄美 アクティビティ #カヌー
アイキャッチ画像提供:PIXTA

サガリバナってどんな花?

サガリバナ③_210222

画像提供:PIXTA

「サガリバナ」は、夜になると花が開き、夜明けとともに散ってしまう、一夜限りのとても儚い花で、“幻の花”とも呼ばれています。日本国内では奄美群島や沖縄、海外では東南アジアなど、熱帯・亜熱帯地域に咲く花で、木から垂れ下がるように花が付くことから「サガリバナ」と呼ぶそうです。地域にもよりますが、だいたい6月の梅雨明け頃から8月頃までがシーズンと言われ、南の島の初夏を告げる風物詩にもなっています。湿地を好む花なので、マングローブ林や川の側に多く自生し、カヤックでサガリバナを見るツアーが多く催行されています。たった1日、それも夜から朝にかけての数時間しか咲かない儚さから、サガリバナを見るためにその時期を狙って訪れる観光客や写真家も多くいます。サガリバナの花言葉が「幸福が訪れる」というのも納得してしまうほど、多くの人々を魅了する美しい花です。

サガリバナを見られる場所

西表島_後良川

画像提供:PIXTA

サガリバナは熱帯や亜熱帯の湿地帯を好んで咲く植物で、マングローブ林などの近くの陸地や川沿いの湿地などに自生しています。日本国内で自然のサガリバナを見られるのは、奄美地方と沖縄地方などの南西諸島と言われ、中でも八重山諸島の西表島や石垣島の平久保は多くのサガリバナが群生していることで有名です。6月~9月頃には多くのマリンショップやアクティビティショップで、サガリバナを見るためのツアーが催行されています。ほかにも奄美大島や沖縄本島など奄美大島より南の島々でも見ることができます。

サガリバナの魅力とは

サガリバナ⑤_210222

画像提供:PIXTA

サガリバナの魅力はやはりなんといっても、“一夜限りの儚くて美しい花”ということです。サガリバナのピンクなどに色づく、細くてまるで花火のような部分は実は雄しべで、その根本についている白い4枚の部分が花びらです。この雄しべがとても美しく、木から落ちても花びらが水面に浮くので、雄しべが上を向き川や地面に花を咲かせるように見えるのです。花が“散る”というよりも、咲いたままのきれいな状態で“落ちる”のも魅力の一つですね。

水面に咲くサガリバナ

サガリバナ_水面②_210222

画像提供:PIXTA

サガリバナは、マングローブ林の川の近くで咲くことが多く、夜が明けて花が落ちると川の水面にたくさんのサガリバナが浮かびます。木から花が落ちるとサガリバナの花弁が浮くので、水面に花が咲いているように見え、ピークの時期には川一面がサガリバナの花でいっぱいになります。木に咲いているサガリバナだけでなく、この水面一面に咲くサガリバナをメインに参加する人もいるほどで、まさに絶景です。

まるでバニラ?!サガリバナの香り

サガリバナ②_210222

画像提供:PIXTA

サガリバナは儚い咲き方だけでなく、花が咲いた時の匂いも魅力の一つです。夜明け前に真っ暗な中、カヤックでサガリバナの咲くポイントを目指していくと、だんだんと甘くて、ふわ〜っとした香りが漂ってきます。“バニラの香り”や“チョコレートのような香り”とも言われるほど甘くて優しい香りがしてきたら、近くにサガリバナが咲いている合図です。バニラやチョコレートともまた違うなんとも言えない良い香りで、写真や動画では伝わらないまさに“生で参加した人の特権”なので、ぜひ実際に体感していただきたいです。

サガリバナの色

サガリバナ⑧_210222

画像提供:PIXTA

サガリバナは同じ川一体にあっても花の色が赤系、ピンク系、白系と数種類あります。年が経つにつれて、赤系が多くなったり白系が増えたり…そんな移り変わりもあるようです。そんな色の違いについても意識しながら見てみると楽しいかもしれないですね。地元の方に伺うと、色の変化についてのいろいろなお話を聞くことができるので、勇気を出して尋ねてみてはいかがでしょうか。

サガリバナを見るならツアーがおすすめ!

西表島_サガリバナ_210225

画像提供:PIXTA

サガリバナを見るには、現地のガイドさんにとっておきのスポットを紹介してもらって見に行くのが1番です。夜に木に咲いている姿も、夜明けとともに花が落ちる姿もどちらも魅力的なサガリバナですが、南西諸島にはハブがいたり、詳しくない人が水辺やジャングルなどを自分で進むのは危険もあるので、ぜひショップや宿などのツアーに参加してくださいね。サガリバナ以外にもいろいろな自然のお話を聞けるので楽しいですよ。

サガリバナツアーとは

ツアー会社にもよりますが、サガリバナのツアーには大きく分けて3種類あります。
①日没後に出発。木に咲く姿を観賞するツアー
②夜明け前に出発し、木に咲く姿や花が落ちていく様子、水面に浮かぶ花も観賞できるツアー
③明け方に出発し、地面や水面に浮かぶ花を観賞するツアー

やはり、木に咲く姿も水面に落ちた後の姿も楽しめるツアー②がイチオシで人気があります。初めてのカヤックだと不安に感じる方もいるかもしれませんが、インストラクターの方から丁寧に教えてもらえるので初心者でも安心して参加できるツアーが多くあります。

西表島_夜明け前の空_210222

画像提供:PIXTA

夜明け前、まだ辺りが真っ暗で満天の星が広がる中、ライトを照らしながら出発し、カヤックを漕いだりジャングルを進んだりする経験はなかなか体験できないので、そういった面での楽しさもあります。とても貴重な体験ですよね。だんだんと暗闇に目が慣れてくると、マングローブなどの木々の姿が見えてきて、西表島のツアーでは夜にはフクロウ、明け方になるとリュウキュウアカショウビンなど、時間の変化とともに聞こえてくる生き物の声も変わっていきます。その地域ごとに自然の変化を感じることができるのではないでしょうか。また夜明け前に出発し、朝日がだんだんと空を明るくしていく様子を全身で感じながら1日をスタートするのはとても気持ちが良いですよ。

朝はゆっくりしたい!でもサガリバナも見たい!

サガリバナ⑦_210222

画像提供:PIXTA

夜明け前に出発するツアーでは明け方の3時~4時頃に出発し、カヤックを漕いだりトレッキングコースを歩いたりするものが多いです。体力的に心配な方や朝はゆっくりと過ごしたい方は、日没後だいたい20時頃に出発するツアーや、朝明るくなってから出発するツアーなどだと気軽に参加ができるかもしれません。またカヤックなどに乗らずに、トレッキングやバスで参加できるツアーもあるので旅の予定やご自身の体力などに合わせて計画すると良いですね。しかし朝方終わるツアーであれば、その後もたっぷりと遊んだり、ほかのツアーに参加することもできます。ツアー会社の方に相談すると、ベストな方法を教えてもらえますよ。

サガリバナツアーに参加するには?

サガリバナのツアーは各島ごとに多くのショップが催行しています。インターネットやアプリで予約できるお店や、電話でのみ予約ができるお店、宿泊者限定で宿主催のツアー、宿泊者以外も参加できる宿主催のツアーなど様々なものがあります。ツアーを催行するお店や宿によって、同じ島でもサガリバナを見るスポットが違うこともあるので、初めての方は宿泊施設から近いショップを選んだり、宿泊施設におすすめのツアーを聞いたりするのも良いでしょう。ツアーによって、港に迎えに来てもらえるもの、宿泊施設まで迎えに来てもらえるものなど様々なので、よく確認してから予約をしてくださいね。特にサガリバナツアーは夜明け前や早朝に開始されるものも多く、島内に宿泊している人限定のツアーなども多いので注意が必要です。

サガリバナの写真を撮りたい!

カメラ女子_210222

画像提供:PIXTA

せっかく美しいサガリバナを見に行くのなら、写真に収めたいという方も多いのではないでしょうか。写真を撮るときは手軽に持ち運べるGoProやiPhoneでも撮れますが、フラッシュ付きのコンデジなどの方がきれいにピントを合わせて撮りやすいように感じました。ショップでレンタルできる場合もあるので、最高の1枚を残したい方はぜひ確認してみてくださいね。

ツアー参加の服装や持ち物

ジャングルを進んで行くものや、マングローブ林などがある川をカヤックで進み、水面に浮かぶサガリバナを見るツアーでは、それに合わせた服装や持ち物を準備すると安心です。バスで巡るツアーでは服装などを気にしなくても良いのがメリットですが、自然の中に入るからこその絶景もあるので、どちらが好みかで判断するのも良いでしょう。今回は、カヤックやトレッキングなどで自然の中に入って見るツアーの場合の服装や持ち物をご紹介します。

・濡れても良い動きやすい服装…カヤックは水中に入ることはないですが、やはり水が掛かって濡れたり、ジャングルの足元がぬかるんでいたりすることもあるので、多少汚れても構わない服装の方が安心です。上半身は半袖とラッシュガード、下半身はハーフパンツとトレッキングスパッツなどが濡れても動きやすいのでおすすめです。トレッキングスパッツは本格的なものでなくても肌を覆えるものであれば大丈夫かと思います。南西諸島ではサガリバナが見頃になる梅雨明けからがかなり暑くなり日差しが強いので、素肌はあまり出さない格好が良いと思いますよ。

・帽子…夜明け前に出発しても、南西諸島は朝から強い日差しが降り注ぎます。ツアー後半頃からは日差しが強くなることが予想されるので、帽子があると安心です。風で飛ばないようにクリップなどで服と繋げておくと安心してツアーに参加ができます。100円均一ショップなどでもクリップは売られているので、チェックしてみてくださいね。

・サングラス…夜明け前や明け方に出発するツアーでは、朝日が眩しくなるのでサングラスがあると便利です。特に夜明け前に出発して川をカヤックで進むツアーでは、まだ真っ暗なうちに出発するので忘れがちですが、帰り際は太陽が川に反射してまぶしいので必須です。

・カメラや携帯電話の防水カバー…せっかく美しいサガリバナを写真に収めようとした時に、思わぬところで水が掛かったり落として泥だらけになったりするのを防ぐ意味でも、防水カバーがあると安心です。またサガリバナのツアーに限らずトレッキングやカヤックのツアーでは両手が空いた方が安心なので、首から下げられるタイプの防水カバーだとより便利です。iPhoneの場合はケースに入れる前にSiriを起動できるように設定しておくと、カバーを付けたままでも操作がしやすいですよ。

・防水バッグ…これはツアーによって差が大きいのですが、貴重品はなるべく少なくして防水バッグに入れておくと安心です。防水バッグがない方は貴重品だけでも濡れない袋(ジッパーバッグなど)の中に入れて、多少汚れても気にならないカバンの中に入れて持っていくと良いでしょう。ショップによっては防水バッグなどの貸し出しもありますが、あらかじめ確認が必要です。

サガリバナが見られる離島への行き方

サガリバナは南西諸島の島々で見ることができますが、今回はその中でもサガリバナが有名な石垣島、西表島、奄美大島への行き方をご紹介します。

石垣島への行き方

石垣島_飛行機から_210222

画像提供:PIXTA

各地の空港から飛行機で直行便または那覇経由で行くことができます。飛行機の出発時間や金額との兼ね合いで経由か直行かを選ぶと良いでしょう。

【飛行機の所要時間】
那覇⇔石垣島…約1時間
羽田⇔石垣島…約2時間半
関西⇔石垣島…約3時間
名古屋⇔石垣島…約3時間
福岡⇔石垣島…約2時間

西表島への行き方

飛行機で石垣島に到着後、バスまたはタクシーでユーグレナ石垣港離島ターミナルへ向かいます。そこから船で西表島に渡ることができます。

【空港から離島ターミナルへ】
空港から港へはバスまたはタクシーで移動します。レンタカーを借りて離島ターミナルの駐車場に停めることもできますが、費用を考えると時間もバスかタクシーが良いでしょう。離島ターミナルへの直行バスか路線バス空港線のどちらも乗り換えなしで行くことができます。バスとタクシーでは時間はそれほど変わりません。
南ぬ島石垣空港⇔石垣港離島ターミナル…約30~40分

【離島ターミナルから西表島へ】
石垣島から西表島へは高速船またはフェリーで行くことができ、高速船には事前予約割引や往復割引があります。西表島は面積も広く、大原港と上原港の2つの港があり、宿泊施設などの旅の拠点によって行先を決めると良いでしょう。大原港と上原港間は車で約50分かかるくらい離れています。大原港から上原港へのバスは、上原港行きの船が欠航した時だけ運航しています。また、上原港行きの乗船券を購入していた人のみ、購入した船会社のバスに乗車できるでの注意が必要です。
石垣島離島ターミナル⇔西表島(大原港・上原港)…高速船約40分、フェリー約45分(大原港)または約105分(上原港)

奄美大島への行き方

各地の空港から直行便で行くことができます。鹿児島本土と沖縄の那覇を繋ぐフェリーで奄美大島の名瀬港(なぜこう)へ渡ることもできます。

【飛行機の所要時間】
鹿児島⇔奄美大島…約1時間
羽田⇔奄美大島…約2時間半
関西⇔奄美大島…約2時間
福岡⇔奄美大島…約1時間半
那覇⇔奄美大島…約1時間

【フェリーの所要時間】
鹿児島⇔奄美大島…約11時間
那覇⇔奄美大島…約13時間半

最後に

サガリバナの魅力と、サガリバナのツアーについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。サガリバナについて初めて知ることもあったかと思います。サガリバナの見頃の時期を意識しながら、旅行の計画を立ててみるのも楽しいですね。その島によって咲いている環境が異なるので、サガリバナの周りの環境や生き物も含めて観察してみるとおもしろいと思います。ツアーに参加したり、実はさりげなく街中で咲いている姿も意外に見かけるので、探してみたりするのも楽しいかもしれませんね。
1度見たら虜になる方も多いサガリバナ。1年の中でも限られた時期だけにしか見られない、“幻の花”をぜひ目でも鼻でも体感して楽しんでみてくださいね。

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