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八重山諸島

波照間島のアクセス・おすすめのスポットをご紹介♪日本最南端の有人島を現地レポート!

2022.12.28

波照間島のアクセス・おすすめのスポットをご紹介♪日本最南端の有人島を現地レポート!

皆さんは「波照間島(はてるまじま)」をご存知ですか?沖縄県八重山諸島の1つで、ハテルマブルーと呼ばれる八重山屈指の海のきれいさを誇る離島です。先日、八重山在住の私もハマっている日本最南端の波照間島でハテルマブルーを満喫してきました!!今回は、そんな魅力的なハテルマブルーを持つ波照間島のおすすめと、訪れる際の注意点も合わせてご紹介します。

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文章・画像提供:yuripon_sunflowerさん



波照間島とは?

波照間島_W04

沖縄県竹富町の八重山諸島にある波照間島(はてるまじま)は日本最南端の有人島で、“果てのうるま”という意味で名付けられたと言われています。ちなみに、漢字は当て字のようですが、うるまは沖縄の方言で珊瑚という意味があり、珊瑚礁の果てにある島という意味で波照間島と名付けられました。波照間島の海はハテルマブルーと呼ばれ、八重山諸島の中でも屈指のきれいさを誇ります。この海を見るために、私は何度も波照間島へ行っています。

波照間島_W04

また、国内で最も南十字星がはっきりと見えて、島内には灯りも少ないため星空がきれいな離島です。沖縄ですがハブも生息していないので、夜でも安心して星を見に出かけられます。マンホールにも南十字星が書かれていてかわいいので、ぜひ探してみてください。

波照間島へのアクセス

波照間島_波照間港桟橋_W04

波照間島へ行くには、石垣島から高速船か貨客カーフェリーで行くことができます。

[高速船]毎日3便運航
石垣空港からバス(約30分)またはタクシー(約20分)で離島ターミナルへ向かい、船会社のカウンターでチケットを購入します。船会社は2つありますが、安栄観光が波照間島行きの船を運航しています。

所要時間:大型船(ぱいじま2)約90分、小型船 約60分〜70分
運賃:片道 3,610円、往復 6,910円(料金は変動するので現時点での価格です)

私は基本的に高速船で波照間島へ行くことが多いのですが、注意してほしいことがあります。
波照間航路は外海を航行するため風や波の影響を受けやすく、冬は欠航することが多いです。また、2便目は小型船で運航するため欠航の可能性が高いです。当日の朝6時頃に船会社が運航を発表するので、海が少し荒れそうな時はドキドキしながら運航するのか発表を待っています。笑 条件付き運航や、出航のギリギリまで未定の場合もあるので、旅程に余裕を持って計画しましょう。
そして、船は基本的に揺れるので心配な方は酔い止め薬を飲んでおくと安心です。海況が悪い日はアトラクションのように飛び跳ねる日もあります。私はすぐに船酔いをしてしまうので、海が穏やかな日も酔い止め薬は飲むようにしています。船の座席は前方よりも後方が揺れの影響を受けにくいので、船酔いの心配がある方は後方に座ることを心がけましょう。

[貨客カーフェリー]週3日(火曜・木曜・土曜)運航
貨客カーフェリーのチケット売り場と乗り場は、離島ターミナルから同じ港沿いに10分ほど歩いた場所にあります。タクシーで行く場合は、貨物乗り場までと言うとスムーズに連れて行ってもらえます。

所要時間:約2時間
運賃:片道 2,030円

高速船よりも運賃が安くなるので、時間に余裕がある方は貨客カーフェリーも快適でおすすめです。また、高速船が欠航した場合でも貨客カーフェリーは出航することがあるので、移動手段の1つとして考えておいても良いと思います。

波照間島での移動手段

波照間島_W04

波照間島は、島を1周しても10kmほどの小さな離島です。しかし、所々坂道があるので、レンタサイクルやレンタバイク、レンタカーを借りた方が効率的に移動することができます。
レンタサイクルなら電動自転車が断然おすすめです。自転車を漕ぎながら島内を移動するのはとても気持ちいいですよ。また、送迎をしてくれるレンタサイクルショップもあるので、予約の際に確認をしてみてください。特に夏は観光シーズンなので、事前に予約をしていないと移動手段の調達ができなくなるので要注意です。



波照間島のおすすめスポット

ハテルマブルーに魅了「ニシ浜」

波照間島_波照間港桟橋_W04

港からしてきれいな海の色の波照間島ですが、さらにきれいなハテルマブルーを見ることができる港の横のニシ浜。港のテトラポットもハテルマブルーを見るのには定番のスポットで、ここでのんびりと過ごすのも贅沢な時間です。ただ、テトラポットまで行くには船揚場を抜けて防波堤を登らなければならず危険もあるので、注意してケガのないように気をつけましょう。

波照間島_ニシ浜_W04

同じニシ浜の海でも浅瀬と沖では色の違いがあります。ビーチから見た海、テトラポットから見た海では色の違うハテルマブルーを見ることができます。八重山在住の私はたくさんの離島へ行っていますが、波照間島の晴れた日の海は何度見ても「きれーーーい!」と感動しています。

波照間島_ニシ浜_W04

ニシ浜は波照間島で唯一の遊泳ができるビーチで、泳いでいるとウミガメに会えることも。浅瀬に藻が生えているので食事に訪れるウミガメがいて、人馴れしているので基本的に逃げません。しかし、逃げないのですが自然に生きている生物なので触るなどのことは絶対にしないでください。

波照間島_ニシ浜_W04

@umiatcher

少し沖に行くときれいな砂地が広がります。ここまで広くてきれいな砂地は八重山諸島だと波照間島が1番です。ただ、海の流れがあるので潮をきちんと見て、泳ぎに不慣れの方は控えてください。潮が引くとかなり浅くなりますが、珊瑚礁の上には立たないように気をつけましょう。また、ニシ浜はトイレもシャワーもあるので安心です。残念ながら珊瑚礁はほとんど死んでしまっているので黒くなっています。昔は珊瑚礁も生きていてきれいだったようなので、珊瑚礁が復活することを祈っています。

日本最南端のビーチ「ペムチ浜」

波照間島_ペムチ浜_W04

有人島にある名前の付いたビーチの中で日本最南端にあるペムチ浜。ただ、入り口が分かりづらくて少し森の中を歩くので、本当にここで合っているのかなと心配になってしまいます。そして、蚊やアブなどの虫がいるので、虫除けスプレーは必須で持ち歩くようにしてください。
広い海岸が広がるペムチ浜は、ニシ浜と違っていつ行ってもほとんど人がいないのでゆっくりと過ごせます。ただ、波が穏やかに見えても遊泳は禁止なので気を付けてください。

波照間島_ペムチ浜_W04

ペムチ浜に行くまでの道には、島の子どもが作った海洋ゴミ専用のゴミステーションが設置されています。海岸には漂着物のゴミがたくさんあって問題になっていますが、このゴミステーションがあるおかげで、誰でもビーチクリーンをすることができます。

日本最南端の碑がある「高那崎」

波照間島_高那崎_W04

日本最南端の碑があるので、必ず1度は行きたい高那崎。昼は岸壁に波が打ち付けるワイルドな海を見たり、夜は星空を見たり、早起きをして朝日を見たりと様々な景色を楽しめます。
ちなみに、高那崎の近くには星空観測タワーがありますが、建物や設備の老朽化から現在は休館しています。

波照間島_日本最南端の碑_W04

最南端の碑はいくつかありますが、右の碑は日本縦断の旅を敢行した学生が旅の終着点として到達した当地にアルバイトで稼いだ費用を投じてコンクリートの記念碑を建てたそうです。

幻の泡盛と呼ばれる「泡波」

波照間島_泡波_W04

波照間島には、幻の泡盛と呼ばれている泡波という泡盛があります。家族経営で手作りされているので生産量に限りがあり、なかなか島外へ流通しないため幻と呼ばれています。そのため、島外へ出ると一気に泡波の価値が上がり高値で販売されているほどです。しかし、島内で購入すれば手頃な価格の泡盛なので、波照間島では皆さんが泡波を飲んでいます。
また、島内には直売所があります。夏はとくにオープン前から人が並ぶので、買いたい方は営業時間を確認して早めに行くことをおすすめします。

かつての遠見台「コート盛」

波照間島_コート盛_W04

江戸時代、遠見台として使われていたコート盛は、外国船の侵入を知らせる重要な役割をしていました。異変があると、のろしを上げて西表島などの周りの島に伝えていたそうです。連絡を取る手段がのろしだったというのは歴史を感じますが、その時代のものに触れられるのはとてもすごいことだなと感じます。琉球石灰岩を積み上げて造られ、先島諸島火番盛として国の史跡に指定されています。

溜池の横に建つ「底名溜池展望」

波照間島_底名溜池展望_W04

周辺はサトウキビ畑で大きな溜池の横にある、コート盛にも似ている底名溜池展望。海岸沿いにあるので、目の前には海が広がり、とても気持ち良いスポットです。ただ、場所がとても分かりづらく、道も悪くて狭いため行く場合はレンタサイクルをおすすめします。

波照間島の売店・飲食店

波照間島にはスーパーやコンビニはなく、必要最低限の生活用品や食料品が売られている売店や商店が数件ほどあるだけです。お弁当やお惣菜など売っていればラッキー程度なので、必要なものは石垣島で事前に買っていくか、飲食店は予約をしておくのが良いです。また、売店や商店には昼休憩があり、昼間は閉まっているお店も多いので要注意です。飲食店も不定期で休んだりすることがとても多いので、電話で確認しておくと安心です。波照間島は、昼も夜もご飯難民になりやすいので、事前に予約をしてから波照間グルメを楽しんでください。

波照間島_みんぴか_W04

ちなみに、波照間島へ行ったらぜひ行ってほしいのが、みんぴかというかき氷のお店です。波照間島の黒糖を使った黒糖スペシャルは、何度食べても幸せな気分になります。

波照間島_kukuru cafe_W04

そして、島ではめずらしいベジタリアンカフェのkukuru cafeもおすすめです。集落の少し奥にあるカフェで、お肉など動物性のものは使わないこだわりの料理をいただけます。ランチもデザートもすべて美味しくて、落ち着けるとても大好きな場所です。

波照間島_W04

また、ランチであれば、あやふふぁみ、そばcafeあとふそこ、夜ご飯であれば、あがんも人気です。

波照間島の宿

波照間島にはホテルが1軒、いくつかの民宿やゲストハウスがあります。あまり民宿に泊まったことのない方でも、波照間島に行ったらぜひ民宿に泊まってほしいです。私が島旅をしていた時に泊まっていたのは、ゲストハウスNAMI。夜には宿泊している人たちでゆんたく(おしゃべり)をして仲良くなることが多いので、1人旅でもとても楽しく過ごせます。最近はコンドミニアムタイプのハウス美波によく宿泊をしていて、電動自転車をレンタルできるので島内散策の際は楽です。
波照間島の宿も、夏は予約が取りづらくなるので早めの予約をおすすめします。



最後に

波照間島_ニシ浜_W04

小さな島の波照間島には何もなく、信号すらありません。しかし、リピーターの方が多く、ニシ浜やテトラポット、夜は星空を見ながらのんびりと過ごしたり、自然に触れながら何もしないというとても贅沢な時間にハマってしまいます。八重山在住の私でも、ふと波照間島に行きたくなります。また、旅人も集まりやすいので様々な話を聞けて、全国に友達ができるのも醍醐味かなと思います。日本最南端と聞くと遠く感じるかもしれませんが、石垣島へ行ってしまえば高速船で行けて日帰りも可能なので、ぜひ訪れてみてくださいね。
読んでいただきありがとうございました。

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