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島根

海士町への行き方・アクセスを解説!フェリー・高速船・飛行機の割引情報も

2023.08.03

海士町への行き方・アクセスを解説!フェリー・高速船・飛行機の割引情報も

後鳥羽院遷幸800年を迎えるなど、歴史と伝統が残る島根県隠岐諸島の海士町「中ノ島(なかのしま)」は、観光地としてだけではなく地域活性化の活動が盛んで移住者も多く全国的にも注目を集めています。しかし、船旅で「中ノ島」へ行くには不安や疑問点を感じる方も多いのではないでしょうか。今回は隠岐諸島に初めて行く方でも分かるように、フェリーや高速船のメリット・デメリット、島根県七類港・鳥取県境港への行き方や船の乗り方、お得に隠岐諸島に行く方法や周遊方法まで詳しく解説をします。

#島前 行き方 #島前 アクセス #海士町 行き方 #隠岐 観光
撮影:りとふる編集部



海士町「中ノ島」へフェリー・高速船での行き方

中ノ島_本土から菱浦港行き方・アクセス

約180もの島々からなる隠岐諸島のうち、U・Iターンなどの移住者も多く、話題のラグジュアリーホテルがオープンするなど近年注目を集めている海士町(あまちょう)「中ノ島(なかのしま)」。隠岐諸島にある4つの有人島のうち、本土から見て手前に位置する島前(どうぜん)と呼ばれる島の1つで、中ノ島に近付くと、ウッド調のおしゃれな菱浦港(ひしうらこう)が見えてきます。

中ノ島_菱浦港フェリーターミナル_230228

島根県の七類港(しちるいこう)と鳥取県の境港(さかいこう)の2つの港から隠岐諸島の島々を結ぶ隠岐汽船株式会社のフェリーと高速船が就航しています。本土から直接菱浦港へ行く場合、フェリーと高速船のどちらも島後または島前2島を経由してから菱浦港に到着します。高速船では島後を経由して最短約1時間45分、フェリーでは島前2島を経由して最短約3時間10分での到着です。乗船する船の種類や時期によって経由地が異なり、出発・到着時刻や所要時間も変化するため、計画を立てて予約をする際は乗船時期の時刻表を確認してくださいね。

【高速船】
島根県本土・七類港~菱浦港…約1時間45分/6,680円
鳥取県本土・境港~菱浦港…約2時間/6,680円

【フェリー】(客室等級によって異なる)
島根県本土・七類港~菱浦港…約3時間10分/3,510円

高速船・フェリーの詳細・時刻表はこちら(隠岐汽船株式会社 公式ホームページ)

効率的に海士町「中ノ島」へ行くには

中ノ島_隠岐諸島から菱浦港行き方・アクセス

本土から中ノ島に直接移動しようとすると、島前島後のいずれかの島を経由してから菱浦港に向かうため乗船時間が長くなります。そのため、隠岐諸島を周遊する場合は、最初に菱浦港を目指すのではなく、まずは島後の西郷港や島前の来居港または別府港に渡って観光をした後に菱浦港に渡るルートにすると効率的です。
例えば、始発のフェリーで西郷港に移動し、夕方の高速船または翌日以降のフェリー・高速船で菱浦港に移動すると良いでしょう。西郷港からは高速船で約30分、フェリーでも約1時間10分で移動することができます。島後から島前へ向かう船は便数が限られているので、運航時間に合わせて計画をしてください。

【高速船】
西郷港~菱浦港…約40分/3,050円
別府港~菱浦港…約10分/410円

【フェリー】(客室等級によって異なる)
西郷港~菱浦港…約1時間10分/1,600円
来居港~菱浦港…約1時間05分/780円
別府港~菱浦港…約20分/410円

また、島前3島での移動は隠岐観光株式会社の2種類の内航船が運航し、どちらも約10分前後で到着します。

【内航船(いそかぜ)】
別府港~菱浦港…約8分/300円
来居港~菱浦港…約20分/300円

【内航船(フェリーどうぜん)】
別府港~菱浦港…約12分/300円
来居港~菱浦港(別府港経由)…約1時間/300円

内航船と各港の詳細についてはこちらをチェック!

飛行機で隠岐諸島へ行くには

隠岐諸島・島後_行き方・アクセス

中ノ島には空港がないため移動手段は船に限られています。しかし、島後と呼ばれる隠岐の島町には「隠岐世界ジオパーク空港」があり、隠岐諸島で唯一本土から定期便が就航しています。出雲空港と大阪国際空港(伊丹空港)から直行便が就航しているため島後まで飛行機で移動し、島後から中ノ島まで船で移動しましょう。

本土から隠岐諸島までの移動手段や滞在目的によって最適な方法は異なりますが、隠岐諸島を周遊する場合は以下の巡る順番を参考に高速船とフェリーを組み合わせるなどアレンジしてみてください。

主にフェリーを利用する場合
①本土~西郷港~菱浦港~来居港~別府港~本土
②本土~来居港~菱浦港・別府港~西郷港~本土

主に高速船を利用する場合
①本土~西郷港~菱浦港または別府港~来居港~菱浦港または別府港~本土
※高速船は本土から島後経由で島前に向かうため、島後から行くのがおすすめ!

飛行機を利用する場合
①本土~飛行機で隠岐空港~船で島前~船で本土
②本土~船で島前~船で島後…隠岐空港~飛行機で本土
※まず最初か最後のどちらで飛行機を利用するか決めた後、スケジュールに合う船を選ぶのがおすすめ!



フェリーと高速船の特徴

隠岐諸島_フェリーしらしま

フェリーと高速船の最大の違いは乗船時間です。高速船の方が運賃は高くなりますが、フェリーの約半分の時間で菱浦港へ渡ることができます。フェリーは船室の種類が多く、個室も用意されていますが高速船は全席指定のみです。また、フェリーの大きな特徴の1つが車を乗せて移動できることです。隠岐諸島でマイカーを利用したい場合はフェリーを利用すると良いでしょう。自動車または自動二輪(バイク)の車両搭載は電話での事前予約が必要なため、ホームページで空車状況の確認を事前にしてから電話連絡をしましょう。
予約詳細については隠岐汽船株式会社公式ホームページをご覧ください。

フェリーは「フェリーおき」「フェリーくにが」「フェリーしらしま」の3隻、高速船は「超高速船レインボージェット」の1隻が運航しています。

また、高速船の場合は安全のためシートベルトの着用が義務付けられています。小さな子ども連れの方や自由に席を移動したい方など気分転換をしながら島後へ行きたい場合は、フェリーの方がリラックスして乗船時間を過ごせるかもしれません。

フェリーの船室について

フェリーは複数の船室の種類があり、2等室から特別2等室、1等室、特等室(洋室・和室)、特別室と分かれています。2等室は予約ができないため混雑時には横になるスペースが確保できない場合もありますが、リーズナブルに移動したい方にはおすすめです。デッキ部分に出て風を浴びながら船旅を楽しみたい方は2等室でも十分ではないでしょうか。個室やベッド付きの客室もあるので、好みの旅の雰囲気に合わせて選ぶと良いでしょう。船内はバリアフリー対応も進んでいて、船によって少し特徴が異なるので興味がある方は調べてみてください。

また、「フェリーしらしま」には船の側面にゲゲゲの鬼太郎のイラストが描かれています。水木しげるロードを巡りたい方はこちらもぜひチェックしてみてくださいね。

フェリー・高速船の乗船方法

隠岐諸島_七類港乗船券売場・乗船名簿_230630

本土と隠岐諸島を結ぶフェリーまたは高速船に乗る場合は、予約の有無に限らず港の乗船券発売所に備え付けられている「乗船名簿」に記入をして、出航20分前までに乗船券発売窓口にて乗船手続きが必要です。販売所の手前に机が設置されているので、事前に記入をしてから窓口に並びましょう。その際、乗船する船の名前に記入が必要なので、事前にチェックしておくと安心です。接続バスで行く場合は問題ないのですが、その他の手段で港へ移動する場合は時間の余裕を持って行きましょう。

七類港・境港への行き方

隠岐諸島・島後_行き方・アクセス

七類港と境港へ行くには、フェリーまたは高速船の発着時間に合わせて運行している接続バスの利用がおすすめです。公共交通機関のみで移動することができます。
七類港までは松江駅から、境港までは松江駅・米子駅・米子空港から運行しています。

また、七類港と境港は県境にあって約15分で移動できる距離に位置するため、希望に合う船の出発時間によってはどちらの港を利用するか選択すると良いでしょう。島根県側から2つの港を結ぶ一畑バス株式会社と鳥取県側から2つの港を結ぶ日ノ丸自動車株式会社の2社が運行しています。フェリー・高速船の就航時間によって接続バスの時刻表が設定され、一畑バスは接続する船が欠航した場合はバスも運休になるので注意が必要です。
松江駅は「松江駅前乗り場9番」、米子駅は「米子駅前乗り場7番」が接続バスの乗り場です。事前予約ができないため、出発時刻より少し早めにバス停で並んで待つと良いでしょう。

【接続バス】
・松江駅~七類港…約40分/大人 1,050円、小児 530円
・松江駅~境港…約40分/大人 1,050円、小児 530円
・七類港~境港…約15分/大人320円、小児160円
・米子駅~境港…約25分/大人660円、小児330円
・米子空港~境港…約10分/大人390円、小児200円

ちなみに、出雲空港から松江駅までは高速バスで移動して、松江駅から七類港または境港に向かう方法もあります。松江駅周辺はホテルや飲食店が豊富なため、前日に前乗りをして翌朝に隠岐諸島へ向かうと余裕を持って移動することができます。



海士町「中ノ島」へ行く時の注意事項とお得情報

天候状況によっては、海況が荒れて船が揺れることもあります。心配な方はお守りとして酔い止め薬を持って行くと良いでしょう。乗船してみないと分からない部分ではありますが、フェリーと高速船では揺れ方が異なり、人によって苦手な揺れが違うようです。

隠岐諸島_フェリーおき_230630

船内で過ごす際は、キャリーケースなどの大型の荷物はまとめて荷物置き場に置くことになります。鍵付きのキャリーケースを使用したり、ボストンバッグや手荷物もファスナー付きのバッグにすると安心です。また、隠岐諸島で釣りを楽しみたい方もいるかと思いますが、高速船はクーラーボックスや釣り具、餌などの持ち込みができないため、自身の道具を使いたい場合はフェリーを利用しましょう。また、現地で釣り道具をレンタルする方法もあるため検討してみてください。

フェリー・高速船の事前予約の方法

隠岐諸島_七類港乗船券売場_230630

隠岐諸島へ行くフェリーと高速船の乗船予定が決まったら、特に夏のシーズン中などは事前に予約をするのがおすすめです。フェリーの事前予約は電話でのみ受け付けをしています。また、フェリーの事前予約ができるのは特別2等室以上の船室のみのため、2等室を利用する場合は当日に港の乗船券発売窓口で乗船券の購入をしましょう。高速船の座席予約は、電話またはインターネットから受け付けをしています。
また、島前を巡る内航船は事前予約ができません。運航時間の少し前に港に行き待機しましょう。
予約についての詳細はこちら

お得に隠岐諸島へ行く方法

何度も隠岐諸島へ行く予定がある場合や複数人で行く場合は、団体割引や回数券などのお得な乗船券が販売されているので、興味がある方は調べてみてください。
また、隠岐諸島で宿泊と体験メニューに参加すると、復路の船代が最大無料になる「おき得乗船券」というキャンペーンを2024年3月31日までの期間限定で実施しています。体験メニューには中ノ島の伝統民謡“キンニャモニャ踊り”で使われるしゃもじの絵付け体験や夜の隠岐神社参り、シーカヤックや体験ダイビングなどのマリンアクティビティ、ジオパークを感じる地球ウォークや町散策など島内巡りのガイドツアー、断崖絶壁クルージング、イカの一夜干し作り体験やクラフト体験など幅広いメニューが用意されています。レンタサイクルやe-bikeと呼ばれる電動アシスト付自転車のレンタルも対象になっているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
こちらのキャンペーンを利用する場合は、出発日を除いた3日前の17:00までにホームページにて事前予約が必要です。
おき得乗船券の詳細についてはこちら

最後に

近年では観光地としても移住先としても注目を集める隠岐諸島の島前にある海士町「中ノ島」への行き方についてご紹介しました。島後まで飛行機で移動し、その後船で中ノ島に渡るなど、飛行機と船を組み合わせたアレンジの仕方が豊富にあるのも隠岐諸島の魅力の1つです。ぜひこの記事を参考に、素敵な隠岐諸島旅行の計画を立ててくださいね。

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