島根
島前3島をお得に周遊できる内航船!隠岐諸島観光に必須のフェリーと小型船
ユネスコ世界ジオパークに認定されている島根県隠岐諸島のうち、島後を除く西ノ島、中ノ島、知夫里島(ちぶりじま)の3島はまとめて島前(どうぜん)と呼ばれています。同じ火山の外輪山でできた島でありながらも、各島ごとにそれぞれの観光スポットや見どころがあり、せっかく島前を訪れるのであれば隠岐諸島を周遊するのがおすすめです。今回は内航船の小型船「いそかぜ」と「フェリー どうぜん」を使って島前3島をお得に周遊する方法や各港についてご紹介します。隠岐巡りをする方は必見です。
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撮影:りとふる編集部
Contents
隠岐諸島とは?
島根県の北部に浮かぶ「隠岐諸島(おきしょとう)」は、火山活動によってできた4つの有人島と約180もある無人島の島々で構成されています。島後水道を境に京から見て手前の西ノ島(西ノ島町)、中ノ島(海士町)、知夫里島(ちぶりじま・知夫村)の3島を島前(どうぜん)、奥の島を島後(どうご)と呼びます。
2つの内航船の料金と周遊方法
島前にある3つの有人島は、内航船(ないこうせん)と呼ばれる船で西ノ島町の別府港(べっぷこう)、中ノ島の菱浦港(ひしうらこう)、知夫里島の来居港(くりいこう)を行き来することができます。本土から運航する船(フェリーや超高速船レインボージェット)で移動することもできますが、内航船は本数も多く、運賃も安いので気軽に島前の島々を移動しやすく、離島巡りの自由度がかなり上がるのでおすすめです。
オレンジのカラーが目印の内航船は2隻で、小型船「いそかぜ」と車を積むこともできる「フェリー どうぜん」があります。運賃は同額で、バリアフリー対応なので車いすの方も乗船することができます。また、高速船よりも小型な「いそかぜ」のデッキ部分では海風をダイレクトに浴びながら、きれいな隠岐の海や山々の景色を眺められ、島旅ならではの移動時間を満喫できますよ。もちろん船内客室もあるので、室内で落ち着いて移動したい方も問題ありません。
いそかぜ・フェリー どうぜん…片道300円、小人100円
小型船「いそかぜ」と「フェリー どうぜん」はそれぞれ季節などで運航ダイヤが変わることもあるので、乗船時期をチェックしてから時刻表の確認をしてください。また、本土と隠岐諸島を繋ぐフェリー(おき・くにが・しらしま)や超高速船レインボージェットと内航船は運航会社が異なるので、1つの港の中でも待合所や乗船場所が異なります。どこから乗船するのかは内航船の運航会社である隠岐観光株式会社のホームページで確認をしてください。
島前の各港はこんなところ!
島前3島と聞いても初めての方にはイメージが沸きにくいのではないでしょうか。今回は各島の港について簡単にご紹介します。それぞれ特徴的な港なので、港で過ごす時間をスケジュールに入れて観光スポットの1つとして楽しむのもおすすめです。
西ノ島・別府港(べっぷこう)
隠岐諸島有数の景勝地として知られる国賀海岸の摩天崖(まてんがい)など、雄大で迫力のある景色が人気のある「西ノ島」。道路を挟んで別府港第1・第2ターミナルがあり、内航船の待合所もそれぞれ別に設けられています。焼火神社(たくひじんじゃ)や由良比女神社(ゆらひめじんじゃ)の御朱印は、ターミナル内にある観光協会の観光案内所でいただくことができます。
西ノ島は内航船の乗り場も小型船とフェリーで離れています。フェリーターミナル内にある西ノ島観光協会の観光案内所のさらに奥に「いそかぜ」の待合所があります。「フェリー どうぜん」の待合所はフェリーターミナルから3分ほど歩いた場所にあって少し離れているため分かりづらいので、尋ねて教えてもらうと良いでしょう。
中ノ島・菱浦港(ひしうらこう)
ウッドデッキ状のかわいらしいフェリーターミナルが出迎えてくれる「中ノ島」。2021年に後鳥羽院遷幸800年を迎えるなど、後鳥羽天皇にまつわる神社があることで有名です。フェリーターミナルを挟んで左右に本土からの船乗り場と内航船の乗り場に分かれています。
フェリーターミナルには観光協会の観光案内所だけではなく、島の駅「キンニャモニャセンター」やレストランなどが併設され、内航船乗り場もすぐ近くなのでお土産を購入したり町立図書館の分館であるミニライブラリーでゆっくりと過ごすなど、船を待つ時間も充実して過ごすことができます。
知夫里島・来居港(くりいこう)
隠岐諸島の中で本土に1番近く、1番面積が小さい有人島の「知夫里島(ちぶりじま)」。赤壁(せきへき)や赤ハゲ山展望台などダイナミックで知夫里島ならではのめずらしい景色が有名です。宿泊施設が限られていることから、他の島々から日帰りで訪れる観光客が多いのも特徴の1つです。
フェリーターミナルから防波堤側に1分ほど歩いた場所に内航船「いそかぜ」の待合所があります。フェリーターミナルは2階から海を眺められる休憩スポットになっているので、そちらに行ってみるのもおすすめです。また、観光協会はフェリーターミナル1階に設置されています。
「島前3島周遊パス」でお得に内航船を乗船
島前3島の各観光協会では、3島を繋ぐ内航船が乗り放題になる「島前3島周遊パス」を販売しています。周遊パスを購入すると乗船手続きが不要で、乗船時に周遊パスを係員に提示するだけなのでスムーズに乗船することができます。アイランドホッピングを楽しみたい方はぜひ参考にしてみてくださいね。
料金:1dayパス 600円、2dayパス 1,000円(通常料金:全区間大人300円、小人100円)
販売窓口:各島観光協会(別府港/西ノ島町観光協会、菱浦港/海士町観光協会、来居港/知夫里島観光協会)
※乗船料は船内で直接支払うことも可能ですが、「島前3島周遊パス」は観光協会のみでの販売のため船内で購入することはできません。
西ノ島・中ノ島・知夫里島への行き方
本土から隠岐諸島へ行くには、隠岐汽船株式会社が運航するフェリー(おき・くにが・しらしまの3隻)や超高速船レインボージェットに乗って渡ることができます。2023年3月31日までは条件によって復路の乗船料が無料になる「おき得乗船券」というWEB限定のキャンペーンも実施しています。詳細はホームページを確認してください。
また、各港で水木しげるロードのスタンプラリーが実施されているので、記念に探してスタンプを残してみてはいかがでしょうか。
おき得乗船券についてはこちら
隠岐汽船株式会社公式ホームページはこちら
最後に
お得に島前3島を周遊できる内航船についてご紹介しました。隠岐諸島では運航する船がたくさんあるので、初めてだと分からないことも多いかと思います。この記事を読んで予習をして効率良く島旅を楽しんでくださいね。