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鹿児島

【マングローブカヌー】奄美大島の手付かずの自然を満喫するアクティビティ

2023.02.28

【マングローブカヌー】奄美大島の手付かずの自然を満喫するアクティビティ

世界自然遺産に登録されている鹿児島県の離島「奄美大島(あまみおおしま)」はマングローブの北限地と言われ、沖縄県西表島(いりおもてじま)に次いで国内2番目の面積を誇ります。奄美大島の中央部に位置する住用町には手付かずのマングローブ原生林が広がり、マングローブ原生林ならではの植物や生き物を見ることができます。今回は奄美大島の定番観光でもある住用町のマングローブ原生林で体験した「マングローブカヌー」についてご紹介します。

#鹿児島県 離島 #奄美諸島 #奄美大島 アクティビティ
撮影:りとふる編集部



奄美大島とマングローブ原生林について

奄美大島_土盛海岸②_220603

画像提供:PIXTA

鹿児島県本土と沖縄本島のほぼ中間に浮かぶ鹿児島県奄美群島の離島「奄美大島(あまみおおしま)」は、貴重な動植物が生息している生物多様性が評価され、2021年7月26日に『奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島』として世界自然遺産に登録されました。マングローブ原生林や亜熱帯の森、透明度の高い海など、豊かな自然の魅力が満載の島です。

マングローブ原生林とは

奄美大島_マングローブ国立公園特別保護地区

マングローブとは熱帯地域や亜熱帯地域の湿地帯や干潟に生息する植物の総称で、マングローブという植物ではありません。奄美大島に育つオヒルギやメヒルギ、沖縄に育つヤエヤマヒルギなどをまとめてマングローブと呼びます。

奄美大島_マングローブ原生林カヌー⑨_230227

住用町では海へと繋がる住用川と役勝川の河口部にマングローブ原生林が広がり、カヌーに乗ってマングローブや干潟に生息する生き物を間近で見ることができます。マングローブカヌーではマングローブ林の間を通るだけでなく、ここにしか生息していない動植物も見ることができ、野鳥も多く訪れるのでバードウォッチングを楽しむ方もいるそうです。



マングローブ原生林でカヌー体験

奄美大島_マングローブ原生林カヌー⑤_230227

奄美大島の住用町のマングローブ原生林は、沖縄県八重山諸島の西表島(いりおもてじま)に次いで国内2番目の広さがあります。のんびりとカヤックを漕いだり、川に浮かぶ植物の種を手に取ったり、間近でマングローブ原生林を見て感じたりと大きな山やマングローブに囲まれた風景を楽しむことができます。マングローブの茂みの中の細い川を通ると非日常を感じられ、リラックスしながら大満足のツアーを体験しました。

奄美大島_マングローブ原生林カヌー⑦_230227

今回のツアーは、午前中に世界遺産登録区域である「金作原原生林(きんさくばるげんせいりん)」でのトレッキング、午後から奄美群島国立公園区域に指定されている住用マングローブカヌーを体験できる観光ネットワーク奄美のツアーコースに参加しました。こちらのアクティビティショップはホテルや飲食店が多い名瀬地区にあるので、朝が早いツアーへの参加でも安心です。また、名瀬地区から住用町までは車で40分ほどかかりますが、名瀬地区の店舗から送迎してもらえるので、車の運転が苦手な方やレンタカーを借りていない方でもカヌー体験をすることができます。もちろんレンタカーを借りている方は住用町まで自分で移動したり、現地のショップを利用したりすることもできますが、今回はレンタカーを借りずに名瀬地区のショップを利用しました。

名瀬地区から住用町へ移動

まずは昼食を済ませた後、名瀬地区のショップからマングローブ原生林が広がる住用町まで移動をします。ガイドさんの運転で住用町まで移動できるので、知らない土地でも安心です。また、道中はガイドさんが運転をしながら奄美大島についてのお話を聞かせてくれたので、景色とお話を楽しみながらあっという間に住用町に到着しました。

奄美大島_マングローブ原生林カヌー⑩_230227

駐車場に立ち寄ってトイレなどを済ませてからカヌー乗り場へ向かいます。まずは、陸地でガイドさんからカヌーの漕ぎ方を習い、その後カヌーに乗り込みます。乗り込む瞬間が1番緊張しましたが、乗ってしまうと見た目以上に安定感があり、途中で転覆しそうになることもありませんでした。

奄美大島_マングローブ原生林カヌー⑪_230227

カヌーを漕ぎ出すと目の前には山が、左右にはマングローブなどの緑が茂り、すぐに奄美大島の大自然を感じることができます。あいにくの曇り空でしたが、それでも分かるほど水が透き通り、風がなかったので景色が水面に反射するリフレクションがとてもきれいでした。

奄美大島_マングローブ原生林カヌー⑥_230227

マングローブは川の水が海に流れ込んで海水と淡水が混じり合う吃水域(きすいいき)と呼ばれる場所に生息しています。カヌーを漕いでいる時は海と繋がっていることを感じる場面は特になかったですが、潮の干満によって川の水位も変わり、干潟が出てくる時間もあるそうです。水が満ちている時は一般的にイメージするような川辺に茂るマングローブ林を見ることができますが、干潟になる時間に訪れると干潟を歩くカニなども見られるそうです。

奄美大島_マングローブ原生林カヌー④_230227

川の端に近づきマングローブの根っこを見たり、ガイドさんの説明を聞きながらゆったりとカヌーを漕いでいきます。なかなか普段は見ることがない植物を間近で見ることができ、海水が混ざった環境で育つヒルギだからこそのおもしろい根っこの生え方や役割、葉っぱの違いなどガイドさんのお話も加わってとても興味深く楽しい時間を過ごすことができました。

奄美大島_マングローブ原生林カヌー⑧_230227

こちらのめずらしい形をしているのがオヒルギの実。木から実のまま落ちて泥土に刺さり、その場で種子を残せるようになっているそうですが、この時は水に浮かんで流されていました。ちなみに、種子に限らず動植物は持ち出すことができないので観察したら再び川に戻しましょう。

奄美大島_マングローブ原生林カヌー③_230227

途中、一部分だけ倒れた木の枝をくぐりながら漕ぎ進めるようなハラハラ感も味わいつつ、川の流れがとても穏やかなので流されたりすることもなく写真を撮りながらでもゆっくりと楽しむことができました。

奄美大島_マングローブ原生林_230227

景色を眺めたりガイドさんのお話を聞いたりと楽しみながら、ぐるっと一周してカヌー体験は終了です。カヌー体験の終了後、マングローブ茶屋からマングローブ原生林一体を眺めることができました。間近で見るマングローブも楽しかったのですが、上から眺めるとその広大さを感じることができます。

マングローブカヌー体験の服装と持ち物

初めてカヌーを体験をする場合は、服装や持ち物など何を準備するべきか迷ってしまう方もいるのではないでしょうか。今回は11月後半のツアーでしたが、ショップに向かう際は肌着の上に薄手のセーター、デニムの長ズボン、スニーカーで参加しました。

奄美大島_マングローブ原生林カヌー②_230227

カヌーに乗り降りする際に少し川に入るのでショップで貸してもらえる長靴に履き替えました。また、パドルを漕ぐ際に水が掛かることがあるので濡れても良いズボンで行くか、ショップでレインウェアをレンタルできるか事前に確認すると良いでしょう。今回参加したショップでは無料貸出もできましたが、レインパンツを持参していたので私物を着用しました。濡れても良いズボンの方は速乾性のあるトレッキングパンツなどもおすすめです。
一緒に参加した方はレインウェアを着ていなくても特に濡れていませんでしたが、万が一に備えて汚れても良い服装で行くと良いでしょう。

持ち物は飲み物と撮影用の携帯電話やカメラだけで、それ以外の持ち物は車に置いていきました。撮影機材の持ち込みは自己責任ですが、急な雨などに配慮して防水カバーがあると安心です。夏には日除けの帽子があると良いですが、風で飛ばないようにクリップを付けるなどの対策をすると良いでしょう。



マングローブカヌー体験の予約について

奄美大島_マングローブ原生林カヌー⑫_230227

マングローブカヌーの体験をするには、アクティビティツアーに参加する必要があります。住用町にある道の駅「黒潮の森マングローブパーク」や「マングローブ茶屋」、今回参加した観光ネットワーク奄美の他にも複数のアクティビティショップがあるのでぜひ選んでみてください。

住用マングローブ原生林への行き方

名瀬港や奄美空港がある奄美大島北部からマングローブカヌー体験ができる住用町へ行くには、国道58号を南下します。三太郎トンネルを抜けて少し進むと「黒潮の森 マングローブパーク」や「マングローブ茶屋」など、マングローブカヌー体験ができるスポットがいくつか並んでいます。体験するショップによって集合場所などが異なるので、どこへ向かえば良いかは申し込む際に各アクティビティショップに確認をしてください。

名瀬~住用マングローブ…車で約40分
奄美空港~住用マングローブ…車で約1時間10分

最後に

奄美大島といえばマングローブという印象を持つ方がいるほど定番観光のマングローブ原生林を見たいなら、アクティビティショップで「マングローブカヌー」を体験するのがおすすめです。マングローブ原生林を間近で見ながらマングローブや生き物についての説明だけではなく、奄美大島についてのお話も聞けるので、より思い出深い奄美大島旅行になること間違いなしです。ぜひ奄美大島を訪れる際は、マングローブカヌーも体験してみてくださいね。

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