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沖縄本島周辺

伊平屋島の神秘的なパワースポット「クマヤ洞窟」日本最南端の天岩戸伝説の地

2022.06.03

伊平屋島の神秘的なパワースポット「クマヤ洞窟」日本最南端の天岩戸伝説の地

沖縄本島北部からさらにフェリーで約1時間半、沖縄県最北端の有人島である「伊平屋島(いへやじま)」。日本全国各地に伝わる天照大神が隠れたとされる岩戸伝説がここ、伊平屋島にも残されているのをご存知でしょうか。太陽神を表す“てるしの”の島と称される「伊平屋島」の中でも、特に神秘的な空気感漂う絶景のパワースポット「クマヤ洞窟」の見どころや行き方についてご紹介します。

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撮影:りとふる編集部

伊平屋島について

伊平屋島_米崎海岸_220603

沖縄本島北部に浮かぶ、沖縄県最北端の有人島「伊平屋島(いへやじま)」。カラフルな珊瑚礁やきれいな海と真っ白な砂浜が有名で、シュノーケリングをする人やダイバーたちに人気がある自然豊かな離島です。また、伊平屋島には海だけではなく山がいくつも連なっていて、高台から海を見渡せるスポットも魅力的です。那覇からバスや車で沖縄本島を北上し、さらに運天港から船で渡る必要があるためアクセスしづらく思えるところも、秘境感があって人を惹きつけています。

天岩戸伝説が残る神秘のパワースポット「クマヤ洞窟」とは

伊平屋島_クマヤ洞窟

日本各地に伝わる天岩戸伝説ですが、国内最南端の天岩戸伝説の地が沖縄県の「伊平屋島(いへやじま)」にある「クマヤ洞窟」だと言われています。島の北側に位置する伊平屋島で1番古くから歴史のある田名(だな)集落の先、海沿いにそびえる大きな岩肌が剥き出たような「クマヤ洞窟」は、ゴツゴツとして地層も見える荘厳とした雰囲気の場所でした。伊平屋島はそもそも島自体が“ノロ”と呼ばれる、沖縄で祭祀を司る女性たちが修行に来る島としても知られ、その伊平屋島の中でも神聖な場所の1つが「クマヤ洞窟」です。地元の方はもちろん、沖縄の方々が今も大切に崇拝されている聖地なので、節度を持って訪れてくださいね。

神秘的な光が降り注ぐ「クマヤ洞窟」

伊平屋島_クマヤ洞窟_220603

天岩戸伝説が残る「クマヤ洞窟」。伊平屋島の東側を港から北上して車を走らせること約20分、海沿いに岩肌が剥き出しになったような大きな岩のようなものが目に入ります。

伊平屋島_クマヤ洞窟入り口_220603

道路から洞窟の入り口までは階段が整備されていて、階段を上りきると、人ひとりが通るのがやっとなほど狭い岩の隙間があります。そこが洞窟の入り口です。一見通ることができるのか不安になるほどの狭い隙間ですが、穴をくぐると、この岩の大きさをより実感しました。

そんな岩の隙間を通り抜けると、その先には想像以上に広い空間が広がっています。高さ約10m、広さは600m²もあるそうです。波の音だけが聴こえる閉ざされた空間ながらも、外よりもひんやりとした空気感と神聖な雰囲気に包まれた洞窟は、長い年月をかけて波や風の浸食によって造られたそうですよ。

伊平屋島_クマヤ洞窟・祠_220603

洞窟内を見渡すと、まず目に入るのは奥の方に祀られた小さな祠。今も地元の方をはじめ、沖縄各地から“ノロ”が祈りを捧げに来られる神聖な場所です。もしお祈りをされてる方がいる場合は、時間を変えて再訪するなどの配慮をお忘れなく。

洞窟の中なのに、足元には砂浜のようにサラサラとした砂が広がっています。この砂は、海から風で運ばれて徐々に積もったというので驚きですね。このようなことからも、その歴史の長さを感じます。

伊平屋島_クマヤ洞窟_220603

太陽の位置や空気中の水分量など、いくつかのタイミングが重なった時にだけ神秘的な光のベールを見ることができるそうです。ちなみに、洞窟の入り口が東海岸を向いているので、午前中の方が光が入りやすいみたいですよ。沖縄県の天然記念物に指定されている自然の賜物なので、これからも大切に訪れたいですね。

島尻の神アシアゲ

伊平屋島_島尻の神アシアゲ_220603

“ノロ”に関連してもう1つ。伊平屋島には沖縄県の有形民俗文化財に指定されている「島尻の神アシアゲ」という茅葺きの建造物があります。島尻集落の中心の広場に建てられ、かつて首里から来る“ノロ”を労ってもてなしたそうです。神アシアゲの回りの“あしびなー”と呼ばれる遊び場で、さまざまな“かみあしび”と呼ばれる神事の歌舞が豊年祭などの行事の際に行われるそうです。



クマヤ洞窟への行き方

フェリーが着く伊平屋島の前泊港から北上して、田名集落からさらに島の東側の道を北に進むと、左に大きな剥き出しの岩肌が現れます。入り口には県指定天然記念物と知らせる標識が建てられ、その脇にある階段が洞窟内へと続きます。

伊平屋島の行き方

伊平屋島へは、沖縄本島北部の今帰仁村にある運天港からフェリーで約1時間20分の船旅で渡ることができます。那覇から運天港までは、バスまたはレンタカーで行き、民間の駐車場に停めるのが一般的です。

伊平屋島の詳しい行き方については、こちらの「伊平屋島・野甫島への行き方」をご覧ください。

クマヤ洞窟

沖縄県伊平屋村田名

 

最後に

沖縄県の中でも神聖な聖地とされ、“ノロ”の文化とも根強い関わりのある「クマヤ洞窟」についてご紹介しました。伊平屋島の中でも特にパワースポットとして知られ、長い年月をかけて作り上げられた歴史を感じられるスポットです。美しい海だけではなく歴史や文化についても学ぶと、沖縄の新たな一面が見られるかもしれません。もし訪れた際に参拝されている方がいたら、外で待ったりタイミングをずらしたりなど、節度を持ってお邪魔させていただきましょう。

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