沖縄本島周辺
沖縄県最北の有人島!伊平屋島&野甫島を巡る女子1人旅♡
那覇から北へ117km、沖縄本島北部の運天港(うんてんこう)からフェリーで約1時間20分、沖縄県最北端の有人離島「伊平屋島(いへやじま)」と、そこから野甫大橋で繋がる「野甫島(のほじま)」。伊平屋島は天照大神が隠れたとされる岩戸伝説が残り、太陽神を表す“てるしの”の島と称されています。実は今、伊平屋島と野甫島が密かに人気なのはご存知でしょうか。知れば知るほど奥が深い、女子旅にもぴったりな伊平屋島と野甫島の楽しみ方をご紹介します。
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撮影:りとふる編集部
Contents
伊平屋島と野甫島とは?
沖縄県最北端の有人離島「伊平屋島(いへやじま)」。一見、那覇市内からは距離があるようにも思えますが、フェリーで車ごと移動ができるので、本島で買い物をした際などにも便利で移住には向いているとの声もある離島です。
縦長の伊平屋島は、西側には200m級の山が6つも連なるためきれいな水が豊富で、東側には珊瑚の石垣がある集落や畑、田んぼなどが広がります。また、島の南側には野甫大橋で繋がる「野甫島(のほじま)」があり、特に野甫大橋周辺の海はクリアブルーの海が輝く人気のスポットです。
女子旅にもぴったり♪伊平屋島の絶景スポット
伊平屋島と言えば、カラフルな珊瑚礁やきれいな海が有名でシュノーケルやダイバーたちに人気があり、近年さらに注目を集めている離島ですが、実は海以外にも見どころがたくさんあるのをご存知でしょうか。今回は初めての方でも、リピーターの方にも満喫できる、さらに伊平屋島旅行が楽しめること間違いなしの絶景スポットを厳選してご紹介します。
腰岳展望台
まずはじめにご紹介するのが、伊平屋島の中央付近に位置する「腰岳(こしだけ)展望台」。ここからは伊平屋島最北端の田名(だな)集落やフェリーが着く港のある前泊集落など、伊平屋島を幅広く眺めることができますよ。
沖縄では珍しい稲作の風景やサトウキビなどを育てている田名集落の田畑も見えますよ。伊平屋島では、島で育った長粒米を使って泡盛が作られています。
伊平屋島で唯一の伊平屋酒造所さんでは、事前に予約をすると酒造見学もできて、酒造内でお酒の販売もしているので、興味のある方はぜひ問い合わせてみてくださいね。
伊平屋酒造所
📍沖縄県島尻郡伊平屋村我喜屋2131-40
TEL:0980-46-2008
潮下浜
伊平屋島北端から少し西側、ダイナミックな岩場の手前にある珊瑚礁でできたリーフの内側には、浅瀬で穏やかな透き通る海が広がっています。この日はかなり波が荒いのにもかかわらず、「潮下浜(すーがはま)」ではとてもきれいな海を見ることができました。
風向きによって同じ島の中でも海の状況は異なるので、いろいろな場所から見てみると最高のスポットを見つけられるかもしれませんね。
また、潮下浜からさらに北側に岩場を登っていくと、久葉山(くばやま)の麓からダイナミックな海の姿も見ることができますよ。
虎頭岩とウバメガシの群生
前泊港の正面に見える大きな岩は、虎の頭の形に見えることから名付けられたと言われる「虎頭岩(とらずいわ)」。岩の頂上とその周辺にはブナ科のウバメガシが群生していて、日本の分布南限であることなどから「伊平屋島のウバメガシ群落」として国の天然記念物に指定されました。
2020年11月に天然記念物に指定され、2021年3月末に記念碑ができたばかりなので、まだ記念碑を見たことがない方も多いのではないでしょうか。
生い茂るウバメガシをかき分けると、頂上に辿り着きます。頂上からは前泊港周辺を見渡すことができる、とても気持ちの良いスポットですよ。
神秘的な空気が漂う伊平屋島のパワースポット
全国5つの地域の神話をたどる聖地ツーリズムの沖縄地域のうち、天照大神が隠れたとされる岩戸伝説が残る「クマヤ洞窟」をはじめとした伊平屋島のパワースポットをご紹介します。
クマヤ洞窟
田名集落の北側にある大きな岩肌が剝き出たような場所で、全国にある「天の岩戸伝説」の中でも日本最南端の地と言われている神聖な場所「クマヤ洞窟」。階段を上がり、人ひとりが通るのがやっとなほどの狭い岩の隙間を通り抜けると、その先にはかなり広い空間が広がっています。波や風の浸食によって造られた洞窟の中はひんやりとしていて、足元の砂は海から風で運ばれて徐々に積もったということからも、その歴史の長さを感じます。
太陽の位置や空気中の水分量など、いくつかのタイミングが重なると神々しい光のベールを見ることができる神秘的なスポットです。ちなみに、午前中の方が光が入りやすいみたいですよ。沖縄県の天然記念物に指定されている自然の賜物なので、これからも訪れることができるよう大切に訪れてくださいね。
天巌戸神社
天照大神が隠れたと言われるクマヤ洞窟には今も参拝者が訪れる神聖な場所ですが、島のおじー、おばーなど高齢の方には参拝しにくいという環境もあり、誰もが参拝しやすいようにと念頭平松公園のすぐ側に「天巌戸(あまのいわと)神社」が建てられました。御神木は「念頭平松」とされています。
念頭平松
樹齢およそ280年から300年ほどだと言われる国指定の天然記念物「念頭平松(ねんとうひらまつ)」は、伊平屋島を代表する観光スポットの1つです。リュウキュウマツの中でもこれほど樹齢の長いものは、ここ伊平屋島と久米島にしか残っていないとても貴重なリュウキュウマツです。
SNSでも話題!野甫島の必見観光スポット
せっかくフェリーに乗って伊平屋島を訪れたなら、合わせて橋で繋がっている野甫島に行かないなんてもったいない!野甫島は伊平屋島に比べてとても小さな島ですが、今SNSで話題の人気スポットもありますよ。伊平屋島旅行の際には外せない、野甫島の必見スポットも合わせてチェックしてみてくださいね。
野甫大橋
SNSでも密かに話題の伊平屋島と野甫島を結ぶ全長320mの「野甫(のほ)大橋」。橋の上から見る海は淡いコーラルブルーがとても美しく、いつまでも見惚れてしまうほど、その場を離れるのが惜しい景色でした。太陽が真上に上がる11時~13時頃に行くのがおすすめで、ベストコンディションの海を見ることができるかもしれませんよ。
野甫港
野甫大橋を渡ってすぐ左、伊是名島(いぜなじま)との渡し船が停泊している野甫島の小さな港の脇にある防波堤からは、野甫大橋から見るのとはまた違った景色を楽しめます。ウミガメがのんびりと泳いだり、日向ぼっこをしている姿も見ることができました。
また、このきれいな海の色は真っ白なコーラルサンドならではなのですが、夏の潮が引いた時間帯にはサンドバーが現れることもあるので、その時期を狙って行くのもいいですね。
野甫島展望台
米崎海岸や野甫大橋、野甫島の集落などを一望できる「野甫島展望台」からは、山の緑と海や空の青とのコントラストがはっきりとした風景を眺められます。ただし、展望台の周辺には草が茂っていることもあるので、そこだけ注意が必要です。
伊平屋村グルメ
伊平屋島と野甫島は海に囲まれているだけあって、島で獲れた新鮮な魚介類がおいしいのはもちろんのこと、丹精込めて育てて収穫されたもずくや沖縄ではメジャーなごはんのおともの“油みそ”など、おすすめのグルメが豊富です。また伊平屋島の宿泊施設では食事付のプランがある宿も多く、今回は港から歩いて行ける「ホテルにしえ」さんに宿泊をしてお食事もいただきました。こちらでは実際に伊平屋島で堪能したボリューム満点のグルメをご紹介します。
ホテルにしえ
映画の撮影にも使用されたことがある、大きな食堂がある「ホテルにしえ」さん。朝食と夕食をこちらでいただきましたが、アルコール消毒や各テーブルのパーテーションなど感染症対策もしっかりと整備されていましたよ。
この日のメインはアカジンミーバイの煮付けと、島魚のお造りでした。島らっきょうなど沖縄感を味わえるのもうれしいですよね。アカジンミーバイは沖縄の高級魚の1つだそうで、ふっくらとした白身に優しい煮付けの味がとてもおいしかったです。
朝晩ともにご飯のおかわりは自由で、日によって白米と黒米から選べたり、沖縄の郷土料理「ジューシー」が出たり、ふりかけまで用意されていて、男性でも満足できるほどのボリューム感でしたよ。
海魚(かいぎょ)
前泊港から歩いてすぐの距離にある「海魚(かいぎょ)」さんは、お昼には定食などのランチメニュー、夜は居酒屋メニューなど、地元の方もたくさん利用されている海鮮メインのお食事処です。ランチは日替わりメニューになっていて、定食やそばなど数種類の中から選ぶことができます。どれも味付けがとてもおいしくボリューム満点で、なおかつ650円という破格のお値段です。テーブル席もお座敷もありますが、人気店なので希望がある場合は事前に予約するのがおすすめです。
こちらの「天ぷらもずくそば」は、伊平屋島の特産品であるもずくが練りこまれているお蕎麦に、もずくの天ぷらがトッピングされています。通常のお蕎麦よりももちっとしていて、とてもおいしかったですよ。
他にもミーバイと呼ばれるハタ系の白身魚の定食や、那覇で食べると数千円することもある高級食材の夜光貝(やこうがい)の味噌炒めなど、沖縄らしいメニューがたくさんありました。
また夕食には、新鮮な魚介類を中心に居酒屋メニューを楽しめます。新鮮な刺身の盛り合わせは2人前でこのボリュームです。ほかにもその日のおすすめメニューや定食メニューもありますよ。
伊平屋島で体験したい!おすすめアクティビティ
いきいきとした珊瑚礁が広がり、多くのダイビングポイントがあるためダイバーにも人気が高い伊平屋島。ダイビングをしたことがない方でも潜ることができる「体験ダイビング」もあるので、初心者の方でも楽しめます。しかし、ダイビング以外にもトレッキングや歴史のある場所を観光する聖地巡りなど、様々なアクティビティがあります。こちらでは、その中でも体験してきた2つのアクティビティをご紹介します。
女子旅でも安心のシュノーケル・スキンダイビングツアー
透明度が高く珊瑚礁がたくさんある伊平屋島では、ビーチエントリーでもきれいな珊瑚とその周りにいる魚などの生き物を見ることができます。
今回お世話になった「Mermaid Reef」さんは、1ツアー1組のプライベートプランがあり、女性のインストラクターさんに海の中を案内してもらえるので、女子旅や1人旅でも安心して楽しむことができますよ。レンタル品も女性が使いやすい物をとこだわられていて、ロングフィンのレンタルもあるので水中でおしゃれな写真を撮りたい方にもおすすめです。
Mermaid Reef
公式HP https://mreef0212.wixsite.com/mermaidreef
TEL:090-9586-7571
記念を形に!憧れの満天の星空フォトツアー
伊平屋島では宿泊施設の周辺でも都会とは比べ物にならないほどの星を見ることができますが、島人でもある「HATO PHOTO TOURS」さんでの星空ツアーは、その日の雲の流れや星の出る状況に合わせてベストな絶景ポイントで撮影をしてもらえます。伊平屋島の西側には島がないので、思わず声が出るほどの満天の星空を楽しめ、肉眼でも天の川を見ることができました。星空だけではなく、島のお話もとても楽しかったです。
HATO PHOTO TOURS
公式Instagram https://www.instagram.com/hato0519/
伊平屋島でワーケーション
伊平屋島の宿泊施設では、Wi-Fi環境が整備されている施設もあるので、離島を旅しながらのワーケーションもできますよ。今回宿泊した「ホテルにしえ」さんは、エアコン付きの個室にしっかりとしたデスクと椅子もあったので、落ち着いた環境でお仕事もできました。
伊平屋島・野甫島への行き方
伊平屋島へは、沖縄本島北部の今帰仁村にある運天港からフェリーで約1時間20分の船旅で渡ることができます。今回は空港のある那覇市から伊平屋島への行き方をご紹介します。
那覇から運天港へ
那覇から運天港までは、車かバスで移動するのが一般的です。
車の場合、58号線または高速道路(沖縄自動車道)で名護市・許田ICからさらに北上し、運天港まで約2時間。運天港まで車で行く際は港内での駐車はできないので、近隣の民間駐車場を利用しましょう。また、自家用車やレンタカーは事前に運天港伊平屋連絡事務所に予約をしておくとフェリーに乗せて渡ることもできます。1ヶ月前から予約ができるので、予定が決まっている方は早めに予約をすると安心ですね。
運天港伊平屋村船舶連絡事務所
TEL:0980-56-4265
バスで運天港に向かう場合、那覇空港または那覇バスターミナルから名護バスターミナルまで約2~3時間、そこからタクシーで運天港まで約20分です。
那覇空港から運天港まで乗り換えなしで行くことができる「やんばる急行バス」を利用すると、レンタカーやタクシーを利用することなく気軽に伊平屋島まで訪れることもできますよ。
詳しくは沖縄中央観光 やんばる急行バスのホームページをご覧ください。
沖縄中央観光 やんばる急行バス
公式HP https://yanbaru-expressbus.com/
TEL:0980-56-5760
運天港から伊平屋島へ
運天港から伊平屋島の前泊(まえどまり)港へは、フェリーで渡ります。伊平屋島への高速船は運航していないのでフェリーでしか渡ることができませんが、古宇利島や伊江島、伊是名島、無人島の具志川島など乗船中には様々な離島が見えるので、船のデッキから山の違いや海の色など眺めているとあっという間に着いてしまいますよ。
運天港⇔前泊港…1日2往復/片道:大人2,480円、小人(6才~12才未満)1,240円
運行状況は伊平屋村のホームページ(http://www.vill.iheya.okinawa.jp/)で毎日更新されているので、出稿時間の変更や欠航などの情報も最新のものを確認しましょう。
島内での移動手段は?
フェリーが到着する前泊港から宿泊施設等が多くある前泊集落へは、歩いてでも移動することができます。集落内を散策するのであれば、レンタサイクルもおすすめですよ。
また、伊平屋島と野甫島の両方を観光で巡る場合には、レンタバイクやレンタカーがあると便利です。
最後に
今回は、女子1人旅にもぴったりの伊平屋島と野甫島をご紹介しました。伊平屋村のおいしいグルメは、お土産として購入できる物もあるので、島内でお気に入りを見つけて旅の思い出に購入して帰るのも楽しみ方の1つです。この記事を参考に、伊平屋島と野甫島で実際に島旅を楽しんでみてくださいね。
伊平屋村の観光情報はこちらで
一般社団法人伊平屋島観光協会
TEL:0980-46-2526
HP:http://www.iheyazima-kankou.jp/