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長崎

【長崎県・壱岐島 離島移住者インタビュー】大阪から自然を求めて壱岐島へ

2020.06.05

【長崎県・壱岐島 離島移住者インタビュー】大阪から自然を求めて壱岐島へ

福岡県の博多から高速船で約65分、日本海に浮かぶ周囲約140kmの島「壱岐島(いきのしま)」。約30,000人もの人々が暮らす自然豊かな壱岐島は農業、畜産業、漁業などが盛んで、島内の食料自給率がとても高い“食材の宝庫”の島です。そんな壱岐島に移住をした田口 有香さんに、壱岐での子育ての様子やお仕事、魅力についてお話を伺いました。

取材協力・プロフィール

田口 有香さん。大阪府出身。
2020年3月に壱岐市に移住。3人の子どもを育てながら、地域おこし協力隊として壱岐島のPR活動を行っている。

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アイキャッチ画像:カメラマン 高田 望

壱岐島に移住した経緯とは?

結婚をしてからは、夫の出身地の壱岐島には何度か里帰りで訪れていました。3人の子どもにも恵まれ、大阪で子育てをしていく中で、ゆくゆくは自然が多い壱岐島で暮らせたらいいなとは考えていました。

移住を決意したきっかけは、壱岐市の地域おこし協力隊の募集です。大阪では東天下茶屋のカフェで子育てと両立しながら働き、カフェのInstagramの更新など情報発信のお仕事をしていました。壱岐市の地域おこし協力隊の募集を見つけた時、情報発信業務のお仕事ということで仕事内容にも魅力を感じ、家族で壱岐市移住を決めました。

移住後の生活の変化について

子育て・教育の環境
移住後、新型コロナの影響もあり、壱岐の学校でも休校がしばらく続いていましたが、最近ようやく学校生活が始まったばかりです。壱岐では小学校が18校、中学校は4校あります。小学5年生の長女の学年は5人と壱岐の中でも小さな地区で、大阪の頃と比べると先生と児童との距離も近く、アットホームな教育環境が魅力ですね。大阪の学校では授業中に手を挙げてもなかなか当ててもらえず発言の競争率も高かったようですが、壱岐では授業中も毎回発言できたり、先生にしっかりと話を聞いてもらえると、子どもも学校が楽しくなっていると感じますね。

壱岐島に移住することを子どもたちに初めて伝えた時は、島のおじいちゃんとおばあちゃんにいつでも会えると喜んでいました。しかし時間が経ってくると友達との別れや習い事の心配などもあったようです。けれど移住してからは、虫採りや自然も大好きな子どもたちなので壱岐生活を楽しんでいますよ。

子どもたちの生活環境は大きく変わりましたね。大阪ではマンション暮らしだったので、廊下からエレベーターを降りて外に出るというのが当たり前でしたが、壱岐では玄関を開けるとすぐに外に出ることができます。トンボやカエルなども探せばすぐに見つかると言って、子どもたちも喜んでいますね。

実際に住んでみて…
壱岐は、郷ノ浦・勝本・石田・芦辺と大きく4つの町に分かれているのですが、郷ノ浦にある市役所の近くにもスーパーやドラッグストアもあり、芦辺の港付近にはイオンもあります。壱岐は食料自給率も高く、生活に必要な物は島内で何でも揃うので、買い物で困ることはないですね。

生活の変化と言えば、朝起きるのが早くなりましたね。大阪では小学生を7時、幼稚園児を8時に起こしていましたが、6時30分には起こして、集団登校の集合時間の7時15分に間に合うように毎朝集合場所まで車で送っています。子どもたちも朝早く起きることを心配していましたが、それほどでもなく、今ではもう新しい生活に慣れてきていますよ。

他に大きな変化と言えば、大阪では自転車での移動が中心でしたが、車移動が中心の生活になりました。歩く量はそれほど変わってないのですが、自転車の方がカロリー消費をしていたことに改めて気づきましたね。普段の食事もおいしいので食べ過ぎに注意をしながら、意識をして運動をしないと運動不足になってしまいそうなので気をつけたいところですね。

壱岐でのお仕事とは?

私自身は壱岐市の地域おこし協力隊として観光課に所属し、壱岐市観光連盟に配属されています。現在、観光連盟には地域おこし協力隊員が2名いて、観光サイトの壱岐観光ナビ公式Instagramの更新などの情報発信のお仕事をしています。もう1人の地域おこし協力隊員は、旅行会社などと交渉をする観光誘致のお仕事をしていますね。

ただ現在はコロナ禍で観光連盟としても、5月末までは観光客の受け入れを自粛しているところです。壱岐は飲食店や宿泊施設などの観光業も盛んなのですが、現在の自粛期間は、島民限定のバスツアーの実施や宿泊料が半額になるといったようなキャンペーンを行っています。島内の飲食店ではテイクアウトも積極的に行っていますよ。このような状況を乗り切ったら、壱岐に多くの観光客が戻ってきてくれる手助けができるよう、壱岐島の情報を島外の多くの方に届けていきたいです。

壱岐の魅力とは?

辰の島_上空

写真提供:(一社)壱岐市観光連盟

まだ壱岐市に移住して間もないので、行ってみたい場所はたくさんあります。例えば、今年の夏は辰ノ島に子どもたちを海水浴に連れて行きたいですし、大大神楽やお祭りなど壱岐の文化にもたくさん触れさせてあげたいですね。

ひきとおし_壱岐

写真提供:(一社)壱岐市観光連盟

壱州豆腐と地鶏とお野菜などを入れて煮込んだ『ひきとおし』という壱岐の郷土料理があるのですが、まだ食べたことがないので食べてみたいですね。

そんな壱岐の魅力をまずは移住者の目線から、初めて体験したことなどを島外に発信したいと思っています。

田口さんよりメッセージ

大阪にいた頃は、子どもたちの習い事の送迎、お出かけの予定、ランチの予定とたくさんの予定を詰め込んでスケジュールがいっぱいでしたが、壱岐に来てからは子どもたちとののんびりとした時間が増えたことが、家族にとっては良かった事です。のんびり、ゆったりと家族と向き合った生活ができることが、島暮らしの魅力だと思います。

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