八重山諸島
南の島の小さな楽園「由布島」。そこは水牛車で渡る南国テーマパーク
沖縄・八重山諸島の一つ「由布島(ゆぶじま)」。西表島から水牛車に乗って渡ることでも知られ、島全体が「亜熱帯植物楽園」なので南国情緒あふれるテーマパークとしても人気です。そんな手つかずの大自然を味わうことができる由布島の魅力をご紹介します。のんびりと過ごして、島まるごとを堪能してみてはいかがでしょうか。
由布島とは?
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沖縄県・八重山諸島に属し、西表島(いりおもてじま)から東へ約0.5kmに浮かぶ「由布島(ゆぶじま)」は、周囲約2kmの小さな離島です。もともとは無人島でしたが、竹富島(たけとみじま)や黒島から移り住んだ人々が定住をし始め、最盛期には100人を超える人々が住んでいました。
農耕のために台湾から開拓民とともに渡ってきた水牛は、各世帯に一頭飼育されるほど、島の産業には欠かせないものでした。ところが、1969年(昭和44年)のエルシー台風によって、島全域が水没するなど大きな被害を受け、ほとんどの島民たちが西表島などへ移り住みました。
その後、由布島では「また島に人々が戻ってきてほしい」と願いを込めてヤシの植樹が続けられ、10年の歳月をかけて由布島植物園を開業しました。徐々に植物園は拡大され、開業当時はたった2頭の水牛(大五郎と花子)も今では40頭以上になり、現在はこの水牛たちが由布島の観光を盛り上げています。
水牛車に乗って由布島へ
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由布島へ渡る方法は、何と言っても水牛車ですね。満潮時でも水深が1mほどなので、水牛車が由布島と西表島を行き来しています。水牛乗り場の近くにある「旅人の駅」で入園チケットを購入すると、由布島のレストランで利用できるドリンクチケットが付いています。
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水牛車に乗り込むと、ゆっくりと水牛が歩き出し、陽気なおじさんが水牛や由布島のことを紹介しながら、のんびりと島へ向かいます。時には三線を弾いて、歌を歌ってくれることもあるようです。水牛車にのんびりと揺られながら、のどかな島時間を満喫してみてはいかがでしょうか。
旅人の駅
沖縄県八重山郡竹富町字古見694
0980-85-5565
9:00~17:00
水牛は生後2~3年くらいからトレーニングを受けているため、人にも慣れていて、とても賢くおとなしい性格です。ストレスを与えないため、飼い主以外の人が水牛に触ることは、基本的に禁じられているのでルールを守って写真を撮りましょう。
由布島のおすすめスポット
由布島レストラン
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「旅人の駅」で入園チケットを購入した時に付いていたドリンクチケットは、こちらのレストランでドリンクサービスを受けることができます。八重山そばやカレーライスなどの豊富なメニューが揃い、レストランと併設している由布島売店では、ここでしか販売がされていない、由布島グッズが数多く販売されています。由布島ならではの水牛オリジナルグッズや直営農場のフルーツを使ったジュース、リキュールはお土産におすすめですよ。
マンタの浜
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マンタのオブジェが目印の「マンタの浜」は、島の東側に面しているので、約2km沖合いにある小浜島や嘉弥真島(かやまじま)、石垣島、黒島、新城島(あらぐすくじま、パナリ島)などの島々を一望することができます。小浜島との間にあるヨナラ水道(マンタウェイ)は、マンタの通り道で有名なダイビングスポットとして知られています。
ブーゲンビレアガーデン
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島の奥にある「ブーゲンビレアガーデン」では、30種類以上のブーゲンビレアを観覧することができます。ブーゲンビレアは、オシロイバナ科ブーゲンビレア属に属するブラジル原産の熱帯花木です。色鮮やかに30種類以上のブーゲンビレアは、通年に渡って見ることができますが、秋の終わりから3月頃までが見ごたえのある時期です。
貝の館
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ホラ貝や万年貝など、由布島や西表島近海に生息している貝を中心に観覧することができる「貝の館」では、深海にしか生息していない珍しい貝なども数多くの種類が展示されています。流木や貝殻を埋め込んだ飾りで海をイメージした内装は、とてもおしゃれでかわいい空間と女性客に人気です。貝好きな方だけではなくても、意外と奥が深い貝の世界に魅了されることでしょう。
蝶々園
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オオゴマダラの黄金色のサナギを通年観ることができる「蝶々園」。実際に見た多くの方が、想像以上の黄金色と驚いています。ぜひ一度は実際に見てみたいものですね。
水牛の池
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水牛たちが水浴びをする「水牛の池」では、タイミングが良ければ、生まれたばかりの赤ちゃん水牛を見ることができます。水牛車を牽く次の出番まで、ゆっくりと水牛たちがくつろいでいる姿を見てみてはいかがでしょうか。
最後に
由布島へは、各空港から石垣島へ、石垣島から船に乗って35~40分で西表島へ、西表島の大原港からは路線バスで「由布島水牛車乗り場」停留所まで約22分(運賃450円)です。大原港からレンタカーやレンタバイク、タクシーでも移動することが可能ですが、シーズンには混み合うので事前に予約しておくことをおすすめします。
島全体が南国のテーマパークになっている「由布島」。人も動物も植物も共存してきた歴史があり、今でも島を守りながら暮しています。ゆったりとした水牛や穏やかな島民たちとのふれあいも離島の醍醐味です。南の島の小さな楽園で、時間を忘れてのんびりと一日を過ごしてみてはいかがでしょうか。
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