鹿児島
鹿児島県三島村への行き方・アクセスを解説!フェリー・高速船・飛行機の割引情報も
鹿児島県本土の南に浮かぶ「三島(みしま)」と呼ばれる竹島・硫黄島・黒島の3島。それぞれ特色が異なる文化や景観などがあり、島巡りを楽しむのにぴったりの島々ですが、島好きでも訪れたことがない方も多いのではないでしょうか。今回は初めて鹿児島県三島村へ行く方でも不安なく行き方が分かるように、三島へのアクセス方法だけではなく県外から鹿児島まで、また鹿児島港までの行き方も詳しくご紹介します。
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アイキャッチ画像提供:PIXTA
Contents
三島について
鹿児島県南部の薩摩半島からさらに南の海に浮かび、竹島(たけしま)・硫黄島(いおうじま)・黒島(くろしま)の3つの有人島とその他の無人島からなる「三島村(みしまむら)」。3つの有人島はまとめて「三島(みしま)」と呼ばれ、ダイナミックで独特な景観やユネスコの無形文化遺産に登録されている祭りなど同じ地域にありながらもそれぞれ色濃い特徴があるため、三島を周遊しながら違いを楽しむのもおすすめです。
三島への行き方・アクセス
鹿児島本港へ入港する三島村が運航する”フェリーみしま”。先代はフェリーのような外観でしたが、船首にクレーンがあったりと、伊豆諸島や小笠原諸島の貨客船のようなスタイルに変わりました。
“フェリーとしま2”も一度見てみたいですが、鹿児島は入出港が夜間になるためなかなか難易度が高いです。 pic.twitter.com/aWdaYOPbW2— なんくう (@JA11JJ) September 24, 2021
三島へ行くのに1番メジャーな方法は、鹿児島市内の鹿児島港から運航する定期船「フェリーみしま」で渡る方法です。鹿児島港は屋久島や種子島、与論島、沖縄などへ渡る港と同じなので、利用したことがある方も多いかもしれません。
鹿児島港~約3時間~竹島~約40分~硫黄島~約70分~黒島(大里)~約30分~黒島(片泊)
フェリーみしまには運航方法が2種類あります。1日で鹿児島港から三島を経由して鹿児島港まで戻る「日帰り片道運航ダイヤ」と、黒島に船が1泊停泊して翌日に鹿児島港へ戻る「1泊2日運航ダイヤ」です。日帰り航海の場合、黒島に到着後の復路はどこの島にも経由せず直接鹿児島港に戻ります。
日帰り航海復路:黒島(片泊)~約240分~鹿児島港
「三島航路出入港予定表(フェリーみしま運航予定表)」の出入港予定の欄に「出入港」と記載の日は「1泊2日運航ダイヤ」、「出港」「入港」と記載の日は「日帰り片道運航ダイヤ」です。
「三島航路出入港予定表(フェリーみしま運航予定表)」は鹿児島県三島村の公式ホームページのフェリー運航情報から確認ができます。週4便の運航ですが、スケジュールは毎月変更されるので、計画を立てる月と実際に乗船する月が異なる場合には実際に乗船する月の運航スケジュールを確認するようにしましょう。
フェリーみしまの乗船方法や料金・予約について
復路は村営フェリー「フェリーみしま」
三島村を形成する黒島、竹島、硫黄島と鹿児島港を繋ぐフェリー。週4日~5日就航。この時は硫黄島を出港して鹿児島港に入港するまで約6時間だった。2等の雑魚寝スペースはコンセント多めだし、シート座席やラウンジスペースもあって快適だった。 pic.twitter.com/k7lBN7PP0z— く ま り ん (@higu_o) May 3, 2023
フェリーみしまは乗船券の事前予約ができません。出港日の当日の朝限定で鹿児島港の「みしま待合所窓口」にて販売しています。午前9時半には出港するため時間に余裕を持って訪れてくださいね。鹿児島県本土から三島へ行く場合、どこの島で降りても金額は一律です。また、往復割引は三島村のいずれかの島を起点に鹿児島港を経由する場合のみ適用されるので、旅行客の場合は利用できる機会は少ないでしょう。
【定期船フェリーみしま 乗船券販売について】
・鹿児島港~三島村各港間:大人1人3,660円~(2等片道)、小人半額 ※客室等級によって異なる、現金のみ
・三島村各島間:大人1人1,150円(2等片道) ※客室等級によって異なる、現金のみ
・購入可能日時:乗船当日7:30~9:20
・販売場所:鹿児島港みしま航路旅客待合所窓口
・乗船開始時刻:午前8:30
・電話番号:099-813-7751
当日の運航状況の確認方法
当日の出港の可否については、午前6時以降に三島村役場の自動音声案内、または鹿児島県三島村の公式ホームページで確認ができます。
三島村役場 フェリーみしま出港可否確認:099-222-3141
手荷物の持ち込み可能なサイズ
一般的な通常の手荷物のうち、乗客が携帯する物に限り3辺の長さの合計が1m以下の物を2つまで、計15kgまでは無料で持ち込むことができます。それ以外の荷物は別途料金が必要です。荷物を預ける場合は、午前9時までに貨物扱いで受付をすると割安で運ぶことができますが、貨物窓口で荷物を預けてコンテナから直接荷物を受け取らなければならないので、初めての方は手荷物運賃(1個350円~重さによって変動)を支払う方が安心です。一般的な国内線飛行機の機内持ち込み可能なスーツケースの基本サイズが115cmと言われているので、当日受付で確認すると良いでしょう。
原付バイク・自転車などの積載
原付バイクや自転車は「特殊手荷物」という扱いで、出港予定時刻30分前まで待合所に隣接する「みしま上屋貨物窓口」にて受付をしています。原付バイクと自転車は事前予約は必要ありません。ただし、250cc以上あるバイク(自動二輪車)は事前予約が必要です。
自転車…780円/原付125cc未満…1,780円(排気量によって異なる)
予約の受付・問い合わせは平日10時~17時までに電話をしてください。
鹿児島港みしま航路旅客待合所窓口:099-813-7751
自動車の積載は予約必須
自動車は出港当日1時間半前まで待合所に隣接する「みしま上屋貨物窓口」にて受付をしています。乗船切符と合わせて運送料金を支払います。積載可能台数に限りがあるので、自動車を運ぶ予定がある場合は必ず事前予約をしてください。
自動車…3m未満15,540円(長さの規定によって異なる)
予約の受付・問い合わせは平日10時~17時までに電話をしてください。
鹿児島港みしま航路旅客待合所窓口:099-813-7751
フェリーみしまとは
フェリーみしまその2 離島の生活航路感が強く医務室に三島村の各島を周る医師のための医務室などがある pic.twitter.com/sVtwlF4KMO
— tako (@toaktako) November 9, 2021
鹿児島県本土と三島を結ぶ「フェリーみしま」は定員200名、1等和室と1等洋室の他、よくある高速船のような椅子席が並ぶ2等椅子室、椅子がなく雑魚寝ができる2等室A~Eなどの客室、ラウンジスペースやイートインスペース、キッズルームなどが設けられています。一般的に定期船であっても民間企業が運営をしていることが多いですが、島の生活を守るための貴重な島の交通手段であるフェリーみしまは村営です。
硫黄島まで小型飛行機でのアクセス方法
島への往路は飛行機
鹿児島空港から薩摩硫黄島飛行場まで週2便就航している新日本航空を利用。セスナ機で45分くらい。料金は3万円。パイロット1名と客3名の4人乗り。運良くパイロット横に座れて貴重な体験だった。飛行時は機体の小ささもありちょっと怖かった。 pic.twitter.com/zaXobJzQRg— く ま り ん (@higu_o) May 3, 2023
実はフェリーの他に、もう1つの移動手段が小型飛行機です。鹿児島空港から硫黄島にある三島村薩摩硫黄島飛行場まで約50分という短時間で移動することができます。週2回のみの運航ですが、空からの風景も楽しめるというかなりレア感の高い経験ができますよ。また、硫黄島まで移動してしまえば三島間の移動時間は長くないので、より効率的に三島の周遊が可能です。ただし、船に比べて費用がかなり高く、1回につき最大3名のみの搭乗、天候によっては運航しないこともあるため、あらかじめ理解をした上で予約をしてくださいね。ちなみに硫黄島飛行場は国内最初の村営飛行場です。
鹿児島空港⇔三島村薩摩硫黄島飛行場…毎週月・水曜日、約50分、大人1人30,000円(片道)
また、月曜日と水曜日以外でもチャーター便を予約すると利用することができます。詳細は公式ホームページを確認してください。
NJA新日本航空株式会社 公式ホームページ
電話番号:0995-58-2211
通常は予約を1か月前から行っていますが、2023年6月21日の便から運休となり、運航再開時期は未定だそうです(2023年8月現在)。計画を立てる際は運航が再開しているか必ず事前に確認をしてくださいね。
ちなみに、以前は硫黄島飛行場と枕崎空港との間にチャーター便が運航していましたが、現在は枕崎空港が閉鎖しているため、上記の路線のみとなっています。
鹿児島港旅客ターミナルまでの行き方
フェリーみしま待合所#鹿児島港 pic.twitter.com/AvBn6eeBBN
— komatsumax (@komatsumax) April 5, 2016
鹿児島県本土から三島へ出発する際に利用する「鹿児島港」への行き方をご紹介します。鹿児島県鹿児島市にある鹿児島港には、旅客ターミナルのある本港区の他に新港区などもありますが、旅行客が利用するのは本港区です。旅客ターミナルのある鹿児島港の本港区は鹿児島港や鹿児島本港、鹿児島港フェリーターミナル、高速船ターミナルなど様々な呼び方があります。鹿児島港には商業施設が入っているウォーターフロントパークを中心に左右に分かれて6つの船乗り場があり、それぞれ運航する船会社が異なるので様々な呼び方があるようです。
「フェリーみしま」は鹿児島港の南ふ頭側から出港
海を正面に見て、ウォーターフロントパークより右側にある「フェリーみしま旅客待合所」から乗船します。種子・屋久高速船旅客ターミナルやフェリーとしま旅客待合所と同じ南ふ頭側にあり、水族館や桜島フェリーターミナルがある北ふ頭側とは逆側なのでバスの降車場所は注意してください。
鹿児島中央駅~鹿児島港…バスで約15分/160円(小人80円)
【鹿児島交通 南埠頭シャトルバス:鹿児島中央駅~水族館前】バス停「高速船ターミナル」下車
【南国交通 ドルフィン号・路線番号N160:高速船ターミナル行き】バス停「高速船ターミナル」下車
また、鹿児島港~鹿児島中央駅間は徒歩で行けない距離ではないので、時間に余裕がある帰り道は街並みを楽しみながら鹿児島中央駅や、駅と港の途中にある天文館まで歩いても良いかもしれません。
鹿児島県旅客ターミナル案内図はこちら
新幹線や飛行機で鹿児島まで行く方法
全国から鹿児島県へ行くには、新幹線または飛行機で行く方法があります。
【新幹線で鹿児島中央駅まで行く】
三島へ行くには九州新幹線の終点「鹿児島中央駅」で下車し、バスで鹿児島港へ行くのがおすすめです。
新大阪⇔鹿児島中央…最速約3時間45分
広島⇔鹿児島中央…最速約2時間20分
博多⇔鹿児島中央…最速約1時間15分
【飛行機で鹿児島空港まで行く】
鹿児島まで新幹線で行くのが不便な方には、飛行機で行く方法もあります。鹿児島空港から鹿児島中央駅まではリムジンバスを利用すると便利です。また、時間によっては鹿児島空港から鹿児島港の最寄りバス停「高速船ターミナル」までの連絡バスが運行していることもあるので確認をしてみてください。
東京⇔鹿児島空港…約2時間前後
名古屋⇔鹿児島空港…約1時間25分
大阪⇔鹿児島空港…約1時間10分
沖縄⇔鹿児島空港…約1時間20分
鹿児島空港⇒鹿児島港「高速船ターミナル」…鹿児島空港連絡バス約50分
鹿児島港「高速船ターミナル」⇒鹿児島空港…鹿児島空港連絡バス約1時間
大人1,400円/小人700円(事前予約不可)
詳細は南国交通株式会社 公式ホームページを確認してください。
車で鹿児島まで行く方法
鹿児島まで車で移動する場合は、直接鹿児島港まで移動して鹿児島港の県営駐車場を利用すると良いでしょう。利用時間に応じて料金が加算されます。「フェリーみしま旅客待合所」は第4~第6駐車場が近くて便利です。ただし、駐車場の予約はできず、連休など利用者が多い時期は駐車場が満車になる場合もあるため公共交通機関での移動がおすすめです。
高速道路:鹿児島インター出口~鹿児島港(本港新町)…約6km/約20分
県営駐車場の詳細はこちら
最後に
鹿児島県本土から比較的近い場所に位置しながらも、知る人ぞ知る三島村。竹島・硫黄島・黒島の3島はそれぞれ特徴的な文化や景観、地形を楽しむことができます。この記事を参考に行き方に関する不安を解消して、ぜひ三島を周遊しながら実際に三島それぞれの良さを体感してくださいね。