八重山諸島
世界遺産の候補地「西表島」。押さえておきたい“日本最後の秘境”の魅力
沖縄県で沖縄本島に次いで第2の大きさの「西表島（いりおもてじま）」。島の約9割が亜熱帯の原生林に覆われ、日本最大級のマングローブを有することから日本最後の秘境と言われています。イリオモテヤマネコやセマルハコガメなど多様な固有性の高い生態系がある西表島は、平成25年に奄美大島、徳之島、沖縄県北部と共に世界遺産の候補地として選定されました。日本最後の秘境を体験してみませんか？
#世界自然遺産 #八重山諸島 #ハイキング #ウォーキング #サイクリング
アイキャッチ画像提供：PIXTA
西表島への行き方
西表島には空港がないため、石垣島を経由し高速船またはフェリーで渡ることができます。石垣島の離島ターミナルから西表島へは、仲間川の広大なマングローブが連なる遊覧船ツアーなどに便利な大原港行き、ピナイサーラの滝やバラス島に近くて便利な上原港行きの2つの航路があります。目的地や滞在時間によってどちらの港を利用するか、事前に計画を立てておきましょう。
西表島の観光スポット
ピナイサーラの滝
画像提供：PIXTA
沖縄県で最も落差の大きな滝「ピナイサーラの滝」では、亜熱帯ならではの生物を楽しむトレッキングやカヌーのツアーが人気です。落差54mから流れ落ちる滝壺では、滝の水しぶきから出るマイナスイオンをたっぷりと浴びることができます。また、滝上まで登ると、そこには滝壺とは異なる絶景が待ってています。
マリユドゥの滝
画像提供：PIXTA
浦内川上流にある日本の滝百選に選ばれた「マリユドゥの滝」には、二段になった滝の先に丸く特徴的な滝壺があります。マリユドゥの滝を見ることができる展望台から、約15分ほど歩くと「カンビレーの滝」があるので、時間と体力に余裕があれば、2つの滝を巡るトレッキングはいかがでしょうか。
イダの浜
画像提供：PIXTA
船浮（ふなうき）からほど近い場所にある秘境ビーチ「イダの浜」へは、陸路で向かうことができないため、白浜港から定期船に乗って船浮港まで渡る必要があります。そこには遠浅で透明度の高い美しいビーチが目の前に広がります。
トゥドゥマリの浜
画像提供：PIXTA
西表島で人気のビーチ「トゥドゥマリの浜」は、砂がとてもきめ細かく、石もほとんどありません。近くにはリゾートホテルやカフェも充実しているため、休憩や食事も快適に過ごすことができます。ファミリーでも安心して楽しむことができるビーチです。
仲間川
画像提供：PIXTA
日本最大の広大なマングローブ林がある「仲間川（なかまがわ）」。日本に植生するマングローブ林の約1/4は、この仲間川流域に生育しているため、仲間川天然保護区域として国の天然記念物にも指定されています。仲間川マングローブクルーズや仲間川カヌーツアーなど、広大なマングローブ林を間近に見ることができるツアーが人気です。
ユツン川
画像提供：PIXTA
ジャングル、滝、海と西表島の自然をひとまとめにしたような場所の「ユツン川」は、マングローブ林の中をカヌーで楽しむほか、トレッキングで川の上流まで行くと別名「三段の滝」とも呼ばれる「ユツンの滝」の絶景が広がっています。
西表島の固有種を観察
亜熱帯地域に属している日本最大のマングローブを有する西表島では、そこにしか生息していない固有種がたくさんいます。その固有性が認められ、現在では世界遺産の候補地になっています。運が良ければトレッキングなどで、国の特別天然記念物や絶滅危惧種の珍しい生物に会えるかもしれません。
画像提供：PIXTA
画像提供：PIXTA
画像提供：PIXTA
画像提供：PIXTA
西表野生生物保護センター
この投稿をInstagramで見る
イリオモテヤマネコの保護活動の拠点として整備された保護施設「西表野生生物保護センター」では、西表島に生息する鳥や動物などのはく製が数多く展示されています。もちろんイリオモテヤマネコのはく製も展示されていて、資料室には西表島に関する書籍もたくさん保管されているため、西表島の自然について学ぶことができる施設です。
最後に
日本最後の秘境と呼ばれる西表島はいかがでしたか？沖縄県で本島に次ぐ大きな島ですが、そこにあるのは手付かずの大自然です。そんな大自然をたっぷりと味わうには、世界遺産認定前の今がおすすめですよ。
