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小笠原諸島へ旅行する方必見!行き方・値段・観光スポットまでご紹介!

2023.03.08

小笠原諸島へ旅行する方必見!行き方・値段・観光スポットまでご紹介!

東京から南へ約1,000kmの広大な太平洋に浮かぶ「小笠原諸島(おがさわらしょとう)」。日本の中でも屈指の自然豊かな地域であり、独自の固有種が生息していることから2011年には世界自然遺産に登録されています。また、太平洋戦争中の戦争遺跡も残され、現在でも日本軍の築いた数多くの防空壕や大砲などが残っています。今回は観光地としても注目されている小笠原諸島への行き方やおすすめの観光スポットをご紹介します。

#東京都 離島 #小笠原諸島 観光 #世界遺産
アイキャッチ画像:PIXTA
2019年6月20日現在の記事
2023年3月6日再編集



小笠原諸島とはどんなところ?

小笠原諸島(おがさわらしょとう)は、太平洋上に浮かぶ島々から構成されています。
まず、島の名前が特徴的で、父島(ちちじま)、母島(ははじま)、兄島(あにじま)、弟島(おとうとじま)、妹島(いもうとじま)など家族を表す名前が付けられています。聟島(むこじま)や媒島(なこうどじま)などの島名まであります。
その中で有人島は父島と母島の2つです。父島には約2,500人、母島には約400人が暮らしています。日本の離島では多くの島で高齢化が進んでいる中、小笠原村へは移住者がとても多く、平均年齢が40代後半と若い層が暮らしているのも特徴です。
その背景には太平洋戦争中に硫黄島が激戦地となり、1944年に小笠原諸島で暮らしていた人々が本土へ強制疎開させられました。その後、移住者によって徐々に人口が増え、今の小笠原村があります。
日本本土でも人口減少する市町村が多い中で、現在でも人口が微増傾向にあるとてもめずらしい村です。

気候について

小笠原諸島は南日本気候(海洋性気候)であり、温帯(亜熱帯)に属する地域です。年間を通して暖かく、冬でも平均最高気温は20度を超えています。また、夏でも30度前後と気温差が小さく、35度を超えるような極端に暑い日はほとんどありません。太平洋に囲まれた小笠原諸島は、春から秋にかけて台風が接近することがあるため観光に訪れる際は注意も必要です。

アクセス(行き方)について

小笠原諸島_アクセス

小笠原諸島へは一般の飛行場はありません。そのため、父島へのアクセスには東京の竹芝桟橋からフェリー「おがさわら丸」で約24時間の船旅になります。また、東京の竹芝桟橋からは毎日出航しているわけではなく、季節によって異なりますが月に5便~8便ほどが出航しています。到着側の父島からの出航も同様で、小笠原諸島へ行くには最低5日以上の旅程が必要です。
小笠原諸島内の父島から母島へのアクセスには、フェリー「ははじま丸」で約2時間で行くことができます。こちらも毎日の運航ではありませんが、だいたい月に20日以上の往復はあります。
東京から約1,000kmの距離というと、東京から福岡までと同じくらいなのですが、小笠原諸島への移動手段がフェリーしかないということもより遠く感じられます。
しかし、このフェリーで約24時間もかけて渡るということにも、実は小笠原諸島の魅力が詰まっています。
行きのフェリーでは東京湾アクアラインや夕日、満天の星空を眺めることができます。また、長い船旅に備えて船内にはレストランや売店、展望ラウンジなどもあります。
小笠原諸島への島旅は、最低でも5日以上の休日が必要なことから一人旅の方が多く、約24時間の船旅を共に過ごす間に自然と仲良くなることもあるそうです。
このような体験こそが、小笠原諸島への島旅の魅力の1つではないでしょうか。

必要な予算

小笠原諸島は秘境のイメージが強いですが、実際にどのくらいの予算が必要なのでしょうか。
最低でも5日間の休日がないと小笠原諸島へ行くことができません。こちらでは、東京竹芝桟橋発で5日間の平均的な予算についてご紹介します。
5日間の小笠原諸島観光とすると1日目は船泊、2日目~3日目は島内宿泊、4日目は船泊で5日目に東京に戻る旅程になります。

父島_二見港_220202

画像提供:PIXTA

フェリー「おがさわら丸」は部屋の等級によって運賃が異なります。2等和室が最も安くて片道28,250円、1等室からは個室で片道59,160円~です(※2023年3月時点)
島内での宿泊はゲストハウスや民宿であれば素泊まり5,000円~2食付き10,000円くらいまでが多く、ホテルやヴィラであれば15,000円~50,000円までで部屋や食事によって様々です。
また、島内での移動はレンタカー、レンタルバイク、レンタサイクルがあります。ファミリーやグループでの移動はレンタカーが良いかもしれませんが、島内は細い道や駐車場が少ない場所も多く、山道など坂もたくさんあるため、1人旅や少人数の旅行ならレンタルバイクがおすすめです。50ccが24時間2,500円、2人乗りが可能な125ccだと24時間4,000円です。
小笠原諸島観光はアクティビティを除けば5日間で10万円前後の予算があれば大丈夫そうですね。
その他、参考としては父島から母島までのフェリーは片道4,960円です。
小笠原諸島観光は毎年たくさんの方が来島し、ハイシーズン以外でもホテルやアクティビティの予約が満員になることもあるので、早めに計画を立てると良いでしょう。



小笠原諸島の玄関口「父島」

大神山神社

父島_大神山神社

画像提供:PIXTA

大村地区にある「大神山神社(おおかみやまじんじゃ)」は、1593年に創建された小笠原諸島唯一の神社です。天照大神(あまてらすおおみかみ)が祀られ、厄除けや開運にご利益があるとされています。父島のパワースポットで、宮司さんがいる時にしか手に入らない御朱印をゲットして、まずは旅の安全祈願をしてはいかがでしょうか。大神山神社にある展望台からは二見港を一望できるので、ぜひ父島の景色を楽しんでくださいね。

大神山神社

東京都小笠原村父島字東町105

アクセス:二見港から車で約5分

 

千尋岩

父島_千尋岩

画像提供:PIXTA

赤褐色の岩山「千尋岩(ちひろいわ)」は、海から眺めるとハート型に見えることから“ハートロック”と呼ばれています。貴重な動植物を保護している区域のため、ガイドさんの同行がないと行くことができません。事前に確認、予約をしておきましょう。

父島_千尋岩

画像提供:PIXTA

山頂からは「南島」や「ジニービーチ」を一望でき、遠くでイルカがジャンプをすることもあるようなので、もし見ることができたらラッキーですね。

千尋岩

東京都小笠原村父島西海岸

アクセス:二見港から麓まで車で約15分

 

大村海岸

父島_大村海岸

画像提供:PIXTA

街の中心に位置している「大村海岸」は、波が穏やかで島民も利用しているビーチです。シャワーと更衣室があるので、安心してビーチを楽しむことができますね。砂浜できれいなシーグラスを拾ったり、“ボニンブルー”と呼ばれている小笠原諸島の海をぼんやりと眺めたりと、癒しのひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。

大村海岸

東京都小笠原村父島西町

アクセス:二見港から車で約3分

 

小笠原海洋センター

 

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小笠原村の歴史やウミガメの生態を見学することができる展示館や、たくさんの水槽に入ったウミガメを見ることができる「小笠原海洋センター」は、アオウミガメの生存率を上げるために育成プログラムを行っています。父島はウミガメの保護に力を入れていることでも知られ、センター内にはウミガメがたくさんいます。水槽越しではなく、間近でかわいいウミガメの姿を覗いてみてはいかがでしょうか。

小笠原海洋センター

東京都小笠原村父島字屏風谷

アクセス:二見港から車で約5分

 

三日月山展望台

父島の西側の海岸を一望することができる「三日月山展望台」は、見晴らしの良さが父島でもトップレベルとされ、運が良ければクジラやイルカを見ることができます。また、美しい夕日を見ることができるため、観光客はもちろん地元の方も集まる人気の夕日スポットです。太陽が海に沈む瞬間に太陽と海の境目がグリーン色に光る現象「グリーンフラッシュ」を狙って訪れてみてはいかがでしょうか。

三日月山展望台

東京都小笠原村父島宮之浜道

アクセス:二見港から麓まで車で約5分

 



人気の無人島「南島」

扇池

南島_扇池

画像提供:PIXTA

小笠原諸島の南島にある「扇池」は、美しい透明度を誇り、外洋とつながる岩穴が特徴的です。小笠原諸島の中でも特に美しい場所として知られ、南島への観光を目的にする方も多いと思います。
南島は父島から20分ほどにある無人島で、個人で行くことはできません。そのため、南島利用ルール遵守事業者のステッカーが交付されているショップのツアーで行くことができます。
また、利用経路を定めておりその利用経路以外の立入禁止や、ガイド1人が担当する利用者数の上限は15人などの厳しいルールがあるため、必ず事前に確認をしておきましょう。

動植物や絶景を楽しめる「母島」

乳房山

母島_乳房山頂上

画像提供:PIXTA

標高463mの「乳房山(ちぶさやま)」は人気のトレッキングスポットで、登山口から往復約4時間のルートです。特別天然記念物のメグロや巨大なガジュマル、木生シダなどめずらしい動植物を見ることができます。頂上の見晴台からは、大崩湾の絶景を眺められますよ。

乳房山

東京都小笠原村母島西浦

アクセス:沖港から車で約7分

 

北港

母島_北港

画像提供:PIXTA

戦前まで北村という集落があり、当時使われていたコンクリートの桟橋が残っている「北港」は、泳いでいるとアオウミガメに出会えることもあります。

北港

東京都小笠原村母島衣舘

アクセス:沖港から車で約20分

 

ホエールウォッチング

母島_ホエールウォッチング

画像提供:PIXTA

大きな体でダイナミックにジャンプをする迫力満点のクジラたちに会いに行ってみませんか。体長15mものザトウクジラにはベストシーズンの2月~4月、潜水のチャンピオンと言われるマッコウクジラにはベストシーズンの5月~11月に出会うことができます。また、クジラだけではなくイルカには1年中出会うことができますよ。

より近くでクジラやイルカに会いたい方は、やはりホエールウォッチングの専門船に乗ることをおすすめします。半日コースや1日コースがあるので、予約は各ツアー会社に問い合わせてみてくださいね。

最後に

小笠原諸島は自然豊かな美しい島々が点在し、海と森が織り成す壮大な景色を楽しめます。都会の喧騒を忘れ、自然と向き合う贅沢な時間を過ごすことができるでしょう。また、海洋生物の宝庫でもある小笠原諸島は、シュノーケリングやダイビングを通して様々な魚たちとの出会いを楽しむこともできます。ぜひ、自然の美しさに触れる小笠原諸島の旅を計画してみてはいかがでしょうか。

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