東京
東京諸島をつなぐフラダンス「ことばの贈りもの」無料レッスン開催!
公益財団法人東京都島しょ振興公社は、伊豆諸島・小笠原諸島など東京の島々の特産品を扱うアンテナショップ「東京愛らんど」にて、無料で参加できる11島フラ「ことばの贈りもの」のレッスンを開催します。
2022年3月20日(日)の開催に向けて、本日より一般参加者の募集を開始しました。
◆東京にある11島が踊るオリジナルのフラを体感できる
11島フラ「ことばの贈りもの」は、これまで別々に活動を行っていた東京都に属する11島のフラチームが初めて同じ曲・同じ振り付けで踊ったオリジナルのフラです。
2020年、コロナ禍で思うように活動ができない中、オンラインで南北に1000キロにわたり拡がる11島が連携し、島にゆかりのある人や島ファンの方々へ、自宅に居ながらも島の空気感を楽しんでいただきたいとの想いからひとつの動画を作りました。
長く暗いトンネルを抜け、いつか11島が集まるときが来たら、たくさんの人といっしょにこのフラを踊りたい。それまでにもっと東京諸島に興味を持っていただき、11島フラを踊れる方を増やしたい。そういった思いで、今回の開催に至りました。
フラの経験や年齢・性別などは不問です。参加費は無料で、東京の島々にちなんだ特産品のプレゼントもありますので、ぜひお誘いあわせの上でご参加ください。(応募多数の場合は抽選となります)
【募集概要】
■イベント名:第1回 みんなで踊ろう!11島フラ「ことばの贈りもの」レッスン
■開催日時:2022年3月20日(日)14:00~15:30
■開催場所:アンテナショップ 東京愛らんど(東京都港区海岸1-12-2 竹芝客船ターミナル内)
■参加費:無料(参加者には東京の島々にちなんだ特産品をプレゼントします)
■募集人数:10名(応募多数の場合は抽選)
■募集期間:2022年2月24日(木)~3月6日(日)24:00
■応募方法:申し込みフォームもしくはQRコードより
■問い合わせ先:東京愛らんど広報事務局(KMCgroup株式会社内)
E-Mail:info@kmcpr.co.jp
【インストラクターのご紹介】
植松 朋江
新島在住。ハーラウ ククイ マイ カヒキナ(港区・赤坂)上原まき先生に師事し、新島、神津島クラスのインストラクターとして、ハワイとの共通点もたくさんあるここ東京諸島で自然と調和したより島らしいフラを目指して活動しています。
【11島フラ「ことばの贈りもの」が生まれるまでの物語】
東京竹芝桟橋から、伊豆大島や八丈島など東京諸島へ定期船を運航している東海汽船は、2019年11月に会社創立130周年を迎えた。その年、老朽化した大型貨客船「2代目さるびあ丸」の代替となる「3代目さるびあ丸」を、2020年6月の就航に向け建造を行っていた。
この「3代目さるびあ丸」の外観は、東京オリンピック・パラリンピックのエンブレムを作成した野老朝雄(ところ あさお)氏により、「本土と島、人と人、過去と未来を繋ぐ船」をコンセプトにデザインされている、東海汽船の新しいフラッグシップだ。
その建造中である2019年の年末のある寒い冬、たまたま出張で大阪に来ていた東海汽船のある社員が大阪駅の地下街を歩いていると、とても美しい歌声が聞こえてきた。その歌声の主を探しに地上へ出てみると、凍える手でキーボードを弾くひとりのシンガーソングライターがいた。彼女は神戸在住のシンガーソングライター、藤井恵(ふじい めぐみ)。音楽療法士の資格を持つ彼女は仕事の傍らで自分の作った歌を披露していた。その心に沁み渡る歌声は、出張から戻った社員の頭からしばらく消えることがなかった。
2020年2月、引退の日が近づく「2代目さるびあ丸」と、建造が進む「3代目さるびあ丸」を見て、その社員が思いついた。
「そうだ、引退する船を送る歌と新しく船を迎えるのにふさわしい歌を藤井さんに作ってもらおう」
そう思った社員はすぐに神戸に向かった。彼女の答えはイエスだった。しかし、いざ依頼されても、船のことや島に生きる人々の想いはわからない。今度は彼女がすぐさま東京へ飛び、船や島のことを見て聞いて、2つの歌を作り始めた。
♪ISLANDS BLUE と ♪ことばの贈りもの の2曲である。
ところが、新型コロナウイルス感染症の拡大で全国に緊急事態宣言が発出された。レコーディングも思うように進まず、曲が完成したのは「3代目さるびあ丸」の就航直前だった。
そして2020年6月。本来であれば、引退する船の「さよならクルーズ」や、新造船の華々しいレセプションや試乗会で賑わう予定であったが、そのようなイベントはほぼ実施することはできなかった。
6月8日、「2代目さるびあ丸」は、28年間にわたり走り続けた最後の航路を、島民の方々に見送られながら後にしていた。
その一つに、美しい白砂とサーフィンで有名な「新島」があった。人口2,200人ほどの新島は、コーガ石と呼ばれる石が日本で唯一採取されることでも知られており、渋谷駅南口にある「モヤイ像」も新島から贈られたものである。その新島を出航する際、彼女の作った「ことばの贈りもの」を船内から流していたところ、見送りに来ていた新島のフラチーム「ヌーキマ」のメンバーたちが踊っていた曲「Matsonia」の振りとテンポが、驚くほどピタリと合っていた。まるでこのために歌が作られたような、歌と踊りの出会いであった。
6月25日、新造船「3代目さるびあ丸」就航の初日、藤井恵はこの新しい船で新島へ降り立った。初めて訪れる東京諸島は新島と決めていたからである。
その新島で藤井恵は、地域コーディネーターとしての役割も担う新島村商工会の西胤輝之進(にしつぐ てるのしん)氏の紹介で、フラチーム「ヌーキマ」の植松朋江(うえまつ ともえ)氏と出会い、見送る船の歌とフラの融合を、映像で見て感激するのであった。
西胤氏を含めた3人は話し合った。「東京の島にはフラを踊る人たちが沢山いるのに、それぞれの曲を踊り、共通となる曲がない。」だから「この曲に振りを付けて、みんなが踊れるようになったら素敵だし、島を想ってくれる人たちも、きっと喜んでくれるよね!」そこで「コロナ禍だからこそ出来るやり方で、離れ離れにある、東京諸島11の島を、歌とフラで一つに繋げたい!」と考えた。
そう、まさに歌い手、踊り手と新造船の思いが一つの方向に向かった瞬間だった。
【テーマソング「ことばの贈りもの」アーティストのご紹介】
藤井 恵
神戸市在住/ピアノ弾き語りシンガーソングライター。数々のイベントやライブに出演しながら、ストリートライブも精力的に行っている。日本音楽療法学会認定の音楽療法士の資格を持ち、障がい者施設や高齢者施設にて音楽療法を行うなど、人との出逢いを通し、数々のオリジナルソングを作っている。
優しい歌声と持ち前の笑顔で、誰かの心にそっと寄り添い、癒してあげられるような音楽をモットーに日々歌っている。
【11島をリレー形式でつなぐインタビュー動画も本日より公開】
動画:【新島 Ver.】11島フラ「ことばの贈りもの」東京諸島インタビューリレー(1/11島)
各島で11島フラ「ことばの贈りもの」に携わる方々のインタビュー動画を順次公開して参ります。
第1弾は新島在住で11島フラのプロデューサーでもある西胤さんが登場。フラの魅力や11島フラの企画で各島に起こった変化などを語っていますので、ぜひ取り組みの背景なども知っていただいた上でご応募ください。
【東京諸島とは】
東京から約100~2000kmの太平洋上に点在する大小200の島々で構成される伊豆諸島・小笠原諸島を指します。豊富な海洋資源に恵まれ世界有数の漁場である反面、噴火や台風などによる自然災害や、特異な歴史的経過を持っている島々です。
本州から各島々へ行くには、「船」または「飛行機」に乗っていきます。ときには、大型船でゆっくりと船旅を楽しむも良し。高速船であっという間に移動するも良し。爽快に空からの眺めを楽しむも良し。島と島を結ぶヘリコプターもあります。バラエティに富んだ島旅をお楽しみいただけます。
■主な島々
・大島:火山とツバキの島、ハワイ島と姉妹島
・利島:サクユリと20万本ものツバキが彩るネイチャーアイランド
・新島/式根島:自然美と伝統文化が残る“二つの島”
・神津島:岸壁と砂浜が織りなす伝説の島
・三宅島:野鳥が群れる自然美の島
・御蔵島:イルカに出会える秘境の島
・八丈島:黒潮の海がつくった南国の楽園
・青ヶ島:独特の自然を持つ火山島
・小笠原諸島:独自の生態系が残る世界自然遺産の島々
【公益財団法人 東京都島しょ振興公社とは】
伊豆諸島及び小笠原諸島は、美しい自然と豊かな海洋資源に恵まれており、これを活かした自立・発展が求められております。そこで、各島が協力して連携を図りながら、島の産業・観光振興を促進し、地域経済の発展と住民の生活・文化の向上を図ることを目的として、島しょ9町村と東京都は、公益財団法人東京都島しょ振興公社を設立しました。
「アンテナショップ 東京愛らんど(TOKYO ISLANDS SHOP)」
東京の島々を船でつなぐ、竹芝客船ターミナルにあります。自慢の特産品で皆様をお迎えします。
《店舗概要》
〒105-0022 東京都港区海岸1-12-2 竹芝客船ターミナル内
TEL:03-5472-6559
営業時間:10:00~18:00(年中無休)
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