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人生で一度は行きたい絶海の孤島!小笠原諸島の母島で感動体験を

2020.12.22

人生で一度は行きたい絶海の孤島!小笠原諸島の母島で感動体験を

こんにちは、りとふる公式アンバサダーのえいちゃんです。
みなさん、「小笠原」には行ったことがありますか?テレビで見たり、話では聞いたことはあるけど、実際に行ったことは…という人も多いでしょう。
今回は小笠原諸島の中のひとつである「母島」についてご紹介します!

#アンバサダーおすすめ離島 #東京諸島 #東京の離島
文章・画像提供:りとふる公式アンバサダー えいちゃん

小笠原諸島について

母島_A10

東京から南へ約1000キロ、船で24時間かけて行く小笠原諸島は父島と母島の有人島をはじめ、およそ30余りの無人島から構成されています。島の歴史は日本の島々の中でも特徴的で、過去に入植した欧米人やハワイ人、そして八丈島から移り住んだ人々の文化や言語が混ざり合っています。

また、“東洋のガラパゴス”とも言われるほど固有種が豊富に生息し、2011年にはユネスコの世界自然遺産にも登録されました。自然の豊かさは陸上だけに限らず、“ボニンブルー”の愛称で知られる透明度の高い青々した海には、クジラやイルカをはじめとするダイナミックな生態系が広がっています。

小笠原諸島・母島へのアクセス

母島_おがさわら丸_A10

小笠原諸島・母島へ行くには、東京都から出航している船のみです。

・東京ー父島 所要時間約24時間
(1航海で船内に往復1泊ずつ、島内3泊の5泊6日になります。)
・父島ー母島 所要時間約2時間
(東京から母島への直行便はありません。)

母島を楽しもう!

母島_A10

東京からの移動時間はトータルで約26時間。飛行機での移動なら南米まで行けてしまうほどの時間を要しますが、それだけ時間と日数をかけて行くほどの魅力がたくさんあります。
人口約2,000人の父島と比べ、母島は約450人。一見素朴な感じがしますが、母島を満喫するための楽しみ方は数え切れないほど。“島といえば夏”なイメージですが、実際に訪れた春の楽しみ方をご紹介します。

24時間+2時間の船旅を楽しむ

母島_A10

まずはこの時間を見て思わず「長いっ!」と誰しもが思うでしょう。しかし、父島への24時間の船旅も醍醐味のひとつ。東京から父島まで乗船する「おがさわら丸」は東京湾の都会の景色から始まり、太平洋に沈む夕陽。朝目覚めると水平線から太陽が顔を出し、小笠原諸島の無人島やクジラたちがお出迎え。

他の離島への船旅でも見られるであろう光景かもしれませんが、「おがさわら丸」ならではの楽しみ方があります。それは“乗客同士の交流”が何よりも楽しいこと。一般的な客船と異なり、ある程度の乗客と往復の航路で一緒になることが多いです。船内で出会い、自然発生的に飲み会が始まり、島に着いたら宿やアクティビティで同じ場合もあるんです。帰りの船では思い出を語り合い、小笠原を通して新たな出会いや仲間も生まれるかもしれませんね。

母島_ははじま丸_A10

父島に着いたら母島へ渡るために「ははじま丸」へ乗り換え。冬から春にかけて小笠原諸島にはクジラがやってきますが、この航海中に遭遇することも多く、「ホエールライナー」の異名を持つほど。島に上陸する前から小笠原の生物のダイナミックさに圧倒されます。

ホエールウォッチングでさらに間近でクジラを

母島_ホエールウォッチング_A10

「おがさわら丸」や「ははじま丸」に乗船中でもクジラを見ることはできますが、やはり間近で見られるホエールウォッチングは迫力も感動もさらに増してきます。島の近くで見られるザトウクジラは12月から5月頃までですが、実際には2月から4月頃までがピークです。大海原を泳いできたクジラと出会ったときの雄大な姿には、きっと言葉を失いますよ。
また、独自のルールを設け、クジラの生活環境や生態にできるだけ影響を与えないよう配慮し、アクティビティを楽しむことがきます。

「ボニンブルー」の紺碧の海に潜る

母島_A10

母島にはダイビングショップが1軒あります。春は水中が濁りやすい季節ですが、それでもこの透明度。透き通った紺碧の海には、小笠原のダイナミックさを感じる魚影の濃さがすごいです。

母島_A10

沈船のポイントもあり、冒険心もくすぐられます。

母島_A10

潜った3月の時期には当然、クジラもいるシーズンです。ダイビング中は常にクジラの鳴き声が水中に響き、運が良ければ水中でクジラに出会えることも。感動と興奮で時間を忘れてしまうでしょう。

海だけじゃない、山もある

母島_乳房山_A10

ボニンブルーの海を満喫しただけでは、まだまだ物足りませんよね。母島には標高462mの乳房山(ちぶさやま)があります。母島は西側の平地に集落があり、東側には山が連なっている地形なので、東側の景色を見るには山に登る必要があります。往復で約4時間ほどのルートですが、山頂から眺める断崖絶壁と目の前に広がる水平線を見ると、地球は丸いなと感じさせられます。

母島_A10

登山までではなくてもハイキングのコースもあります。島南部にある小富士はジャングルのような遊歩道を島固有種の生物を探しながら歩くことができます。小富士からは母島の周りにある無人島や、元旦には一般人が見られる日本一早い初日の出スポットとしても有名です。

母島_A10

ハハジマメグロなどの固有種をはじめ、昆虫や爬虫類など、日本列島や太平洋諸島から遠く離れた地理的環境から多くの固有種を島内で見つけることができます。その中でも種類が多いのはカタツムリ。島で記録された約100種類ほどのカタツムリは、約95%ほどが固有種。見分けられるようになるまでには少し時間がかかりそうですが、世界自然遺産ならではの楽しみ方かもしれませんね。

母島_A10

また、集落から散策できる距離の範囲では、太平洋戦争時に日本軍が築いた施設や砲台も見ることができます。整備されたものの、実際に使用されることはなく、そのままの形で現在も残っています。

「さようなら」じゃない、「いってらっしゃい」

母島_母島港_A10

島旅の最後は港でのお見送り。母島にいる場合は母島、そして東京へ帰るために乗り換えで立ち寄る父島の2つの港では、島民の方々がお見送りをしてくれます。母島ではお水を使ったクジラの姿を目に焼き付けて、またいつかこの島とクジラに会いに戻ってきたくなるような気持ちにさせてくれます。

母島_父島港_A10

一方、父島では島の船が「おがさわら丸」に並走しながら海を走り、島民の方々が感謝の言葉を送りながら海に飛び込むという、笑顔と涙なしでは見られないお見送りです。

最後に

母島_A10

片道24時間以上の時間をかけ、最低でも1週間の休暇がないと行くことができない小笠原諸島。だからこそ自然の迫力や島の雰囲気をとことん満喫し、たくさんの出会いと思い出が生まれるのでしょう。夏だけでなく1年中を通して楽しめるのが小笠原諸島です。日本の最果ての楽園へ、思い切って行ってみませんか?

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えいちゃん

現役の大学生ながら50以上の島々を旅し、利尻島や宮古島の離島で島暮らしも経験しています。
島旅と暮らしの両視点から情報を発信しています。

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