東京から日帰り旅行で離島へ！観光におすすめの厳選5島の魅力と行き方
実は、東京から日帰りで行くことができる島が複数あるのをご存知でしょうか。少し足を伸ばすだけでいつもとは違う観光地を訪れたり穏やかな島時間を過ごしたりと島ならではの楽しみ方ができます。今回は首都圏から比較的近く、日帰りでも気軽に非日常の体験ができるおすすめの島を厳選して5つご紹介します。それぞれの島のおすすめスポットや行き方、東京駅を起点とした各島までの所要時間のほか、最後に番外編の島もご紹介するので合わせてぜひ参考にしてみてください。
#日帰り観光 離島 #週末旅行 離島 #東京都 離島 #千葉県 離島 #神奈川県 離島 #静岡県 離島
アイキャッチ画像提供：PIXTA
Contents
都内から行ける島について
東京都の離島というと小笠原諸島などが有名ですが、実はその他にも都内から片道1時間程度で行くことができるおすすめの島がたくさんあります。週末の1泊2日はもちろん、日帰りの小旅行でも非日常の体験ができるので、会社員などなかなか長期連休を取得して出かけることが難しい方にもおすすめです。
猿島（神奈川県横須賀市）
この投稿をInstagramで見る
首都圏から最寄りのフェリー乗り場まで約1時間半、東京湾に浮かぶ神奈川県の「猿島（さるしま）」は、かつて要塞として使われていた戦争遺跡などの廃墟と自然が融合した独特の景観がまるでアニメの世界に入り込んだかのような非日常の体験ができると注目を集めています。撮影した写真や映像はSNSなどでも多く投稿されています。歩道やトイレなどの施設が整備され、海水浴やバーベキューなどのレジャースポットとしても人気です。
猿島への行き方
猿島へ行くには、神奈川県横須賀市の京急線横須賀中央駅から徒歩15分ほどの場所にある三笠ターミナルからフェリーに乗船します。事前予約が不要なので当日に窓口でチケットを購入し、船乗り場に並んだ順で乗船ができます。
東京駅から行く場合、電車でも車でも約1時間半でフェリーターミナルまで行くことができます。
三笠ターミナル～猿島…フェリーで約10分／大人1,000円（入園料＋往復乗船料）
「三浦Cocoon」で販売されている猿島デジタルチケットを事前に予約すると、猿島公園入園料と乗船料をセットで通常料金より50円割引きで購入することができます。
また、横須賀市民は当日窓口でチケット購入時に市民であることを証明できる身分証明書を提示すると、市民割引料金が適用されて半額程度で猿島に行くことができます。上記の事前予約・購入では市民割引料金は適用されないので、横須賀市民の方は注意が必要です。
城ヶ島（神奈川県三浦市）
画像提供：PIXTA
神奈川県三浦半島の南端に浮かぶ「城ヶ島（じょうがしま）」は、本土と城ヶ島大橋で繋がっているため陸路で渡ることができる小さな島です。三浦海岸の景勝地として知られ、橋を降りてすぐに海水浴やハイキング、釣りなどのアクティビティを楽しむことができます。中央南部にある大きな岩に空いた穴から海を眺められる「馬の背洞門（うまのせどうもん）」は、海の波や風による浸食によって造り出された光景です。こちらを目的に訪れる人がいるほどのフォトスポットなので、城ヶ島に行く際はぜひ訪れてみてください。
城ヶ島への行き方
駐車場から出庫する時に購入できる「城ヶ島ワンデーパス（一日共通駐車券）」を利用すると、城ヶ島に6か所ある県営駐車場を1日自由に利用することができます。最初に駐車する時は一般的な機械式駐車場と同様にボタンを押して駐車券を受け取り、駐車場を出る時に出口の精算機で「城ヶ島ワンデーパス」の手続きと支払いを行います。「城ヶ島ワンデーパス」の購入方法などの詳細や駐車場の場所、城ヶ島へのアクセスについては神奈川県の公式ホームページを確認してください。
東京駅から行く場合、車で約1時間半、電車とバスで約2時間です。
城ヶ島
神奈川県三浦市三崎町城ヶ島
江の島（神奈川県藤沢市）
画像提供：PIXTA
神奈川県の湘南エリアを代表する観光地として知られる「江の島（えのしま）」は、藤沢市本土から砂州で繋がる陸繋島（りくけいとう）ですが、一般的には江の島大橋または弁天橋を通って渡ります。江島神社やイルミネーションが人気のシーキャンドル、江の島岩屋と称される洞窟や遊覧船などの見どころが満載です。飲食店や土産屋が並ぶ風情ある町並みもぜひ楽しんでみてください。
江の島への行き方
東京方面から行く場合、江ノ島電鉄、湘南モノレール、小田急江ノ島線のそれぞれで駅名が多少異なりますが、どの路線を利用しても江の島最寄駅から江の島までは徒歩10分～15分なので利用しやすい路線を選ぶと良いでしょう。小田急線片瀬江ノ島駅はまるで竜宮城のようなデザインの駅舎なので、一目見るのもおすすめです。
江の島エリアを周遊する場合、お得な周遊券や電車もセットになった周遊きっぷなども複数あるため、事前にチェックしておくと良いでしょう。
東京駅から行く場合、電車で約1時間半、車で約2時間です。
江の島
神奈川県藤沢市江の島
仁右衛門島（千葉県鴨川市）
画像提供：PIXTA
千葉県南部に浮かぶ県内唯一の有人島「仁右衛門島（にえもんじま）」は、よく県内で最も大きな島と表現されますが、1周約4kmしかないため約1時間もあれば回ることができる小さな離島です。飲食店などがあるような島ではないですが、海の波や風が削り出し造り出した岩壁や本土から手漕ぎの渡し舟に乗って渡りながら眺める景色も美しく見応えがあります。島に渡る人も多くないため景色を眺めたり釣りや磯遊びをしたりとのんびりとした時間を過ごすことができます。
仁右衛門島への行き方
渡し船が出る太海漁港の乗船場へ行くには、JR内房線太海駅から徒歩約15分です。船の運航時刻は決まっていないため、8:30～17:00の営業時間内であれば乗船したいタイミングで声を掛けると乗せてもらうことができます。
東京駅から行く場合、電車では約3時間、車で約2時間かかるためアクセスしやすい場所はありませんが、だからこそ行ってみたいという離島ファンの方もいるのではないでしょうか。
また、車で行く場合は港に駐車場がないため、少し手前にある「太海フラワー磯釣りセンター」の有料駐車場を利用してください。
太海港～仁右衛門島…渡し船で約5分、大人1,350円
伊豆大島（東京都大島町）
この投稿をInstagramで見る
9つの有人島から構成される伊豆諸島で最大の島「大島」。全国にある大島と区別するため、伊豆大島と称されます。活火山である三原山や温泉、離島ならではの濃い青の透き通る海や豊かな自然が魅力です。日帰りの場合、船や飛行機の時間に制限があるためスポットを厳選して観光することが必要です。特におすすめしたいのは、日本で唯一正式に砂漠と名付けられている「裏砂漠」です。地表が真っ黒な火山岩で覆われ、日本にいることを忘れてしまいそうになるほどの非日常の景色を体感できます。
大島への行き方
伊豆大島へ行くには、大型客船、ジェット船、飛行機のいずれかを利用します。船の場合は東京の竹芝客船ターミナルから東海汽船の大型客船またはジェット船に、飛行機の場合は調布飛行場から新中央航空の小型機に乗って移動します。飛行機は早いですが運賃が高く、大型客船は時間がかかりますが1番手頃な運賃などそれぞれ特徴があるため、希望する条件によって交通手段を選択してください。
往復割引や各社の日帰りツアーを利用する方法もあります。特に、東海汽船のツアーの場合、往復乗船券と現地でのバス代や昼食代込みで往復運賃のみより安い場合もあるため要チェックです。また、金曜日や土曜日に限り運航する夜行便を利用すると、22時に東京を出発して翌朝6時に大島に到着するため、コストを抑えつつ最大限大島での時間を有効活用することができます。
ツアーを利用せず個人で大島へ行く場合には、船の予約をインターネットで行うインターネット割引や14日前までに購入する早期購入割引などを利用すると最大20％割引きになるので、ぜひお得に上手く活用してみてください。
【船を利用する場合】
・東京駅～竹芝客船ターミナル…電車で約20分、車で約15分
・竹芝客船ターミナル～大島…大型客船で約4時間10分、5,370円／ジェット船で約1時間45分、8,700円
※大型客船は客室等級によって運賃が異なる
【飛行機を利用する場合】
・東京駅～調布飛行場…電車で約1時間、車で約45分
・調布飛行場～大島…飛行機で約25分、大人片道12,000円（往復割引22,400円）
大島
東京都大島町
初島（静岡県熱海市）
この投稿をInstagramで見る
首都圏から1番近いリゾートアイランドと称される伊豆半島東部の相模湾に浮かぶ「初島（はつしま）」は、全国でも数の少ない上ることができる灯台やリゾートエリアのPICA初島など様々な見どころがあり、犬や猫などのペットと一緒に船で渡ることができる非日常スポットとしても知られています。ダイビングやシュノーケリング、釣りなどのマリンアクティビティのほか、専用ハーネスを着用して高所アスレチックを楽しむ「SARUTOBI」や温泉、プールなど年間を通して多種多様なアクティビティを楽しむことができます。
初島への行き方
初島へ行くには、熱海港から運航する定期船に乗船します。
東京駅から行く場合、熱海駅まで新幹線で最短約40分、下車してタクシーまたは路線バスで約15分移動すると熱海港に到着します。車の場合は約1時間～約2時間と道路の混雑状況によって変動します。インターネット限定で往復乗船券とアジアンガーデンや温泉の入場券がセットになった事前購入限定のお得な割引券も販売しているためぜひお得に活用してみてください。
熱海港～初島…定期船で約30分、大人片道1,400円
初島
静岡県熱海市初島
番外編：堂ヶ島（静岡県賀茂郡）
この投稿をInstagramで見る
番外編としてご紹介するのは、静岡県の西伊豆にある「堂ヶ島」。遊覧船で中に入ることができる「堂ヶ島天窓洞（どうがしまてんどそうどう）」は海に入らなくても濡れずに見られる青の洞窟として知られ、その自然美は多くの人を魅了しています。堂ヶ島自体は陸続きですが、周辺には蛇島など無人島が点在し、遊歩道を歩くと亀岩や地層が美しい小さな島のような岩々との海岸美を眺めることができます。
縦に並ぶ象島（伝兵衛島）、中ノ島、沖ノ瀬島、高島という4つの島は、見る角度によって3つに見えたり4つに見えたりすることからまとめて三四郎島と呼ばれています。干潮時には1番手前の象島（伝兵衛島）まで陸で繋がり歩いて渡ることができる「堂ヶ島のトンボロ」を楽しむことができます。トンボロを楽しみたい方は潮位や時間を確認してから訪れてください。
また、遊覧船に乗ると蛇島と呼ばれるようになった由来など、興味深い堂ヶ島周辺についての話を聞くことができます。
堂ヶ島への行き方
東京からは少し距離があるため、公共交通機関を利用する場合は新幹線や電車とバスを乗り継ぐ必要があります。公共交通機関でも車でも移動は約3時間半～4時間で到着します。
堂ヶ島
静岡県賀茂郡西伊豆町仁科
最後に
東京から日帰りで楽しめる離島についてご紹介しました。離島というと、行きづらいイメージが強い方もいるかもしれませんが、首都圏から行きやすい島もあります。遠方から旅行で訪れる方も、首都圏にお住まいの方も、気軽に非日常を満喫できる島もあるので、ぜひ次の週末は離島へ出かけてみませんか？
