千葉
【仁右衛門島・観光】歴史ある南房総の名勝「仁右衛門島」へ、ちょっとプチ旅しませんか?
千葉県鴨川市太海浜の沖合い約200mにある「仁右衛門島(にえもんじま)」。千葉県では最も大きな島で、周囲約4kmの島です。千葉県の名勝に指定され、新日本百景にも選ばれている仁右衛門島の見どころや伝説などをご紹介します。
#千葉県 離島 #レキジョ #俳人 #シュノーケリング
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2019年4月1日現在の記事
2021年5月8日再編集
仁右衛門島ってどんなところ?
1180年(治承4年)の「石橋山の戦い」に敗れた源頼朝が房総半島に逃れて来た時、仁右衛門島に住む平野仁右衛門に助けられ、平家軍から身を隠したと言われています。島の東部には日蓮が訪れた際に朝日を拝したと伝わる「神楽岩」や源頼朝が潜伏したとされる「隠れ岩」が残っています。
代々島主は平野仁右衛門を名乗り続けていることから、「仁右衛門島(にえもんじま)」と呼ばれています。1704年(宝永元年)に建て直された現在の平野家家屋は、観光客にも公開されていて、手漕ぎの渡し船で島に渡ることができます。
仁右衛門島へのアクセス

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りとふる編集部
JR内房線太海駅から徒歩約15分、太海漁港の乗船場から手漕ぎの渡し舟で約5分です。車の場合は、近隣の有料駐車場を利用してください。
料金:大人1,350円、中学生1,050円、小学生及び5歳以上幼児950円(往復乗船料、島の観覧料込み)
運行時間:8:30〜17:00まで随時運行
仁右衛門島の歴史を散策
平野仁右衛門住居

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1704年(宝永元年)に建て直され、南天の床縁や桑の天井板、手斧削りの帯戸などを拝観することができます。
源頼朝の隠れ穴
1180年(治承4年)8月22日の「石橋山の戦い」で敗れた源頼朝が、「安房の国」に逃れて来た時に仁右衛門がかくまったと伝えられている「隠れ穴」です。
神楽岩

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僧侶の日蓮聖人が青年時代、清澄寺での修行中に神楽岩で朝日を拝んだと伝えられている場所です。
歌碑と句碑
仁右衛門島にある名だたる歌人・俳人たちの歌碑と句碑が立ち並んでいます。源講修の歌碑(1832年、天保3年建立)や松尾芭蕉の句碑(1840年、天保11年建立)など、石に刻まれた歌や俳句の情景を思い浮かべながら散策をしてみてはいかがでしょうか。
仁右衛門島の絶景
仁右衛門島を侮るなかれ!仁右衛門島を楽しめるのは歴史散策だけではありません。新日本百景にも選ばれている仁右衛門島は、絶景スポットもたくさんあります。
渡し舟
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まずは、仁右衛門島へ向かう渡し舟から透明度の高い海を見ることができます。観光で島を訪れる際に手漕ぎの渡し舟での渡島はとても珍しく、島までの航路も楽しめるのは仁右衛門島の魅力です。
とんび岩

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ゴツゴツとした岩場の頂上にある突き出た「とんび岩」。仁右衛門島ではトンビを見られますが、トンビがたくさん集まる岩なのでしょうか。とんび岩とトンビのツーショットが撮影できるとベストショットですね。
岩場に現れる天然のプール

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仁右衛門島の周りは岩場になっている場所が多く、干潮時には天然のプールが出現します。磯遊びやシュノーケルなどを楽しんでみてはいかがでしょうか。砂浜ではなく岩場なので、足元には気を付けて遊んでくださいね。
最後に
夏は涼しく冬は暖かい仁右衛門島は、四季を通して花が咲いていて、春には磯遊びや磯釣り、夏には海水浴など自然を存分に楽しめます。30分ほどで島内を散策できるので、史跡めぐりなど気軽にできるのも魅力の一つです。