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オセアニア

【チューク州ウエノ島 ザビエル高校】大日本帝国海軍の通信基地があった高校

2022.08.01

【チューク州ウエノ島 ザビエル高校】大日本帝国海軍の通信基地があった高校

第二次世界大戦時にミクロネシア連邦のチュークは大日本帝国海軍の拠点で、現在「ザビエル高校」がある「ウエノ島」のマブチの丘にはその通信基地がありました。当時日本の企業が建てた建物は現在でも高校としてそのまま使われているため、当時の様子を垣間見ることができます。また、「ザビエル高校」はチュークを一望できる絶景スポットとしても有名で、晴れた日には優雅で美しいチュークの海を眺めることができます。今回はチューク州ウエノ島にある「ザビエル高校」の見どころや行き方についてご紹介します。

#ミクロネシア 離島 #トラック環礁 #チューク環礁 #春島 #ウエノ島 観光 #観光スポット
文章・画像提供:太平洋協会チューク政府観光局 日本支局
編集:りとふる編集部



【見どころ】

ミクロネシア連邦チューク州ウエノ島_ザビエル高校_LG0395

ミクロネシア連邦チューク州の「ウエノ島」に建つ「ザビエル高校」の建物は、第二次世界大戦中に海軍の通信基地として作られ、そのままの建物を現在は高校として使用しています。分厚い扉や鉄の窓、砲弾の跡などが当時のまま残り、訪問の際にはそれらを見ることができます。
「ザビエル高校」は日本軍が撤退し、1952年にキリスト教のカトリック・イエズス会の手に渡ったのちに、ミクロネシア地域を含む米国の信託統治領で初めての高校となりました。ミクロネシアのパラオ共和国、マーシャル諸島共和国、ミクロネシア連邦の国で重要な役割を担う人々を輩出した名門校です。

ミクロネシア連邦チューク州ウエノ島_ザビエル高校_LG0395

また、「ザビエル高校」はチュークの海や景色を一望できる絶景スポットでもあります!夏休みや冬休みなどの期間以外は、1年生から4年生までの赤い制服に身を包んだ高校生が勉強する姿を見ることもできます。校舎の壁には第二次世界大戦中の戦いの様子を描いた壁画もあり、当時を偲ぶことができるようになっています。「トラック島便り」もこの地から日本へ戦時情報を伝えるものでした。現在毎年のように、この高校から日本の大学に留学する学生がいます。校舎の壁にはその留学生たちの写真が架けられているなど、日本との深い絆を感じることもできます。

【楽しみ方】
①日本海軍の通信指令の拠点があった建物を見学しよう!当時の建物を戦後にカトリックのイエズス会が引き取り、学校を作ったという変遷がありますが、戦争の跡を感じることができる校舎は非常に貴重です。実際に訪れて、当時からマブチの丘に佇む校舎を体感してみましょう。
②学校から見えるチュークの海や景色はとても美しく、素敵なものがあります。ぜひ訪問した際には、このチュークの海が一望できる絶景ポイントで記念写真を撮りましょう!
③「ザビエル高校」はミクロネシア連邦、パラオ共和国、マーシャル諸島共和国の3か国から生徒が集まる名門校で、それぞれの国の大統領や閣僚などを輩出していることでも有名です。訪問時には、そんな優秀な学校で学ぶ生徒たちの姿も目にすることができます。1学年はおよそ150人から200人くらいで、ミクロネシア中から生徒が集まってきます。男子はキャンパスにある寮に、女子は街のホストファミリーの家で生活をしています。勉強に励む他、スポーツや週末には教会に行くなど、チュークでの生活を通して様々なことを学んでいます。

【設備状況】
校内には図書館、スタディーホール、チャペル、コンピューターラボ、サイエンスラボなどがあります。

【その他】
「ザビエル高校」まで行く際は、レンタカーを手配した場合、高校の場所を示す住所がなくカーナビも使えない状況なので、人に道を聞きながら行くことになります。そのため、訪問する際には宿泊しているホテルから車を手配してもらい、高校まで向かうことをおすすめします。

【マナー・注意事項】
「ザビエル高校」を訪問する際は事前に学校への連絡が必要です。Blue LagoonやTruk Stopに宿泊している方であれば、ホテルを通してザビエル高校側に訪問の意思を伝えて、訪問することが可能です。学校では高校生が勉強に励んでいるので、勉学の邪魔にならないように行動しましょう。

【行き方】
公共のバスなどはありません。そのため車を借りるか、宿泊しているホテルに車の手配を頼むかのどちらかの手段で「ザビエル高校」へ向かうことになります。L5ホテルからであれば約50分、Blue Lagoonリゾートホテルからであれば約1時間20分、Truk Stopホテルからであれば約1時間程度で「ザビエル高校」に到着します。

【最後に】
ミクロネシアを人間育成の側面から支えてきた「ザビエル高校」は、日本との歴史を考えても、ミクロネシア地域の発展を考えても、とても重要な場所です。ぜひチュークを訪れた際は訪問してみてください!

ザビエル高校(Xavier High School)

ミクロネシアでは郵便局で郵便を受けとるので、高校の場所を示す住所はありません。

691-330-4266

9:00~17:00 定休日:土曜日・日曜日

公式ホームページ(チューク州政府観光局)/Twitter(太平洋協会チューク政府観光局 日本支局)

 

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