オセアニア
【チューク州 沈没船】世界最大のレックダイビングをCHUUKで体験!
数百もの島々から構成されるミクロネシア連邦チューク州の海底には第二次世界大戦中に沈んだ船がたくさんあり、環礁という穏やかな海のおかげできれいな状態で残っています。そんな海に眠る船を見ることができるのが、チュークでのダイビングの醍醐味です。毎年世界一の沈船を見るために世界中からダイバーたちが集まっています。今回はチューク州でのダイビングの見どころや行き方についてご紹介します。
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文章・画像提供:太平洋協会チューク政府観光局 日本支局
アイキャッチ画像:一式陸攻
編集:りとふる編集部
【見どころ】
①海底博物館をダイビング!
チュークの海はアンダーウォーターミュージアム(海底博物館)と呼ばれる人気スポットで、世界中からたくさんのダイバーが訪れる世界最大のレックダイビング(沈船ダイビング)のメッカとして知られています。戦艦や戦闘機、タンカー、貨物船など80隻が海底に沈んでいて、環礁内だけでも40隻もの船が沈んでいます。これだけ多くの沈船があるので1ヶ所にダイバーが集まることがほとんどなく、ゆっくりと幻想的なダイビングを楽しむことができます。
今では様々な魚が棲むリーフとなっているので、ギンガメアジやバラクーダ、ツバメウオが群れをなし、まるで万華鏡のような色とりどりのサンゴ礁にも出会うことができるのです。
②映画『タイタニック』の体験がしたい!
日本の統治時代、チューク環礁(旧トラック諸島)には日本海軍の要衝として巨大な基地があり、多くの船が停泊していました。ここに眠る80隻の艦船は第二次世界大戦終戦の前に、米軍機動部隊の空襲を受けて沈んでしまった船たちです。そして60年以上経った今も沈船で見られる膨大な数の遺物は、日本とミクロネシアの島々の歴史を物語っています。
この環礁内でもっとも有名な船は、旧日本海軍の航空機運搬船「富士川丸」で全長130m以上あります。船は当時の原形を留め、操舵室やエンジンルームにも入ることができます。映画『タイタニック』に登場する沈没したタイタニック号の一部のシーンは、この富士川丸などいずれかの沈船で撮影されました。余談ですが、キャメロン監督がよく訪れた「ウエノ島」のバーには彼のサイン入りのTシャツが飾ってあります。
【楽しみ方】
当時の状態のまま残された積荷や所々に残る日本語に触れて歴史を感じたり、船内通路や倉庫を泳ぐことで探検気分を味わうことができます。また、船内に付いているソフトコーラルなどが魚の住処となっているので、それらの魚を見て楽しむこともできます。
【その他】
日本人ガイドが常駐しているダイビングショップもあるので、安心して潜ることができます。
【マナー・注意事項】
沈船ダイビングは基本的にダイビングのライセンスを持った人だけが潜ることができます。
沈船内に入ることもありますので、暗いところや狭いところが苦手な方は事前にガイドに申告するようにしましょう。船内に入らなくても楽しめるルートもあります。
【行き方】
チューク州でダイビングを楽しむには、チューク州のメインの島である「ウエノ島」にいくつかあるダイビングショップを利用してツアーに参加しましょう。