鹿児島
奄美大島「伝泊」が国際的なエコラベル「グリーンキー」を西日本で初取得!
奄美群島でまちづくりに取り組む「伝泊」の運営する4種類の宿泊施設『伝泊』と複合施設『まーぐん広場』が、このたび国際的なエコラベル「グリーンキー」(Green Key)を2つ取得しました。
「グリーンキー」とは、環境に配慮したホテル・レストラン・キャッピング場などに付与される国際的なエコラベルのこと。今回、新築の宿泊施設「伝泊 The Beachfront MIJORA」と、改修をコンセプトにした宿泊施設「伝泊 古民家」(笠利地区のみ)「伝泊 奄美 ホテル」「伝泊 フレンドリー」の3種類の宿、それぞれにおいて、宿泊施設(一般部門)ならびに宿泊施設(15部屋以下小規模部門)の2部門の「グリーキー」エコラベルの取得に至ることができました。
当社では、今回のエコラベル取得を契機に、今まで以上に奄美の豊かな自然と集落文化をオーバーツーリズムから護りつつ、奄美の自然と集落と人に寄り添う宿泊施設の運営を目指して、継続的な環境への取り組みを続けてまいります。
グリーンキー(Green Key)取得の概要
対象施設の名称:新築の宿泊施設、改修をコンセプトにした宿泊施設のカテゴリーごとに、宿泊施設(一般部門)ならびに宿泊施設(15部屋以下小規模部門)の2部門の「グリーキー」エコラベルの取得をいたしました。
・新築の宿泊施設:伝泊 The Beachfront MIJORA
・改修をコンセプトにした宿泊施設:伝泊 古民家(笠利地区のみ) / 伝泊 奄美 ホテル / 伝泊 フレンドリー
これからの伝泊の取り組みについて(奄美イノベーション株式会社 代表 山下保博)
2021年、いよいよ世界自然遺産に登録された奄美大島には、太古から受け継がれてきた雄大な自然が広がっています。また、その自然とともに育まれた360以上もの集落文化が、何百年と守られてきたこともこの島が持つ大きな誇りです。この何気ない日常や風景を持続させること、そしてその魅力を世界中へ実感してもらうことこそ、私たちの重要な使命であり、挑戦だと思っています。
奄美の未来を担う子どもたちが大人になったときに、美しい奄美を残し手渡すために、今、持続可能な観光を中心としたまちづくり事業に取り組んでいます。これからも、コンポストと自社の畑を活用した循環の仕組みや、定期的な海岸清掃等を実施し、奄美の自然・集落・人・時間に寄り添った取り組みを継続してまいります。
伝泊のSDGsの取り組みについては、こちらよりご覧いただけます。
グリーンキー(Green Key)とは
「グリーンキー」とは、環境に配慮したホテル・レストラン・キャンピング場などに付与される国際的なエコラベルのこと。1994年、デンマーク環境保護庁(Danish Environmental Protection Agency)の支援を受け、デンマークのホテルに対するエコラベル制度としてスタートし、現在、日本の6施設を含め66カ国や地域・約3,100以上の施設がこのエコラベルを取得しています。
エコラベル取得には、水・エネルギー消費の削減、廃棄物の減量、オーガニック商品の活用など、94項目の基準のうち80以上の基準を満たすことが要件となっています。グリーンキーのエコラベル基準にはマネジメントやコミュニケーションに関するものも盛り込まれており、従業員・宿泊客・仕入先などホテルに関わる全ての人々への環境教育の推進にも力を入れているのが特徴的。また、グリーンキーの有効期限は3年ごとの更新が必要であるため、ホテルは継続的な環境への取り組みが不可欠となっております。
伝泊とは
2016年より、宿泊施設「伝泊」と複合施設「まーぐん広場」の運営を通じて、観光客と地元の人々との交流を促進するまちづくりの活動を行っています。
奄美群島には、2021年に世界自然遺産に登録されるほど豊かな自然環境が残っています。同様に、様々な歴史の経過の中で約360の集落文化が何百年も継承されており、「しま」(集落)は世界に誇る奄美の貴重な文化資源です。それらを「奄美の宝」と捉え、護り、未来へ繋いでいきたいという思いから、「伝泊」は活動を始めました。
現在では、奄美群島のうち、奄美大島、徳之島、加計呂麻島の3島に3種類の宿泊施設を運営しながら、集落の活性化に取り組んでいます。