愛媛
【ゆめしま海道・観光】自転車でめぐる、ディープな離島サイクリング♪
愛媛県今治市と広島県尾道市を結ぶ「しまなみ海道」の東側に位置する「ゆめしま海道」。ゆったりとした時間が流れる魅力的な島々のルートを自転車で旅してみませんか。今回は、自転車でめぐる「ゆめしま海道」のおすすめスポットをご紹介します。
#愛媛県 離島 #弓削島 観光 #佐島 観光 #生名島 観光 #岩城島 観光
2019年10月11日現在の記事
2023年12月22日再編集
アイキャッチ画像:PIXTA
撮影:りとふる編集部
Contents
「ゆめしま海道」とは?
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しまなみ海道の因島と生口島の東側に点在している4つの島を結ぶサイクリングロード「ゆめしま海道」は、弓削島(ゆげしま)、佐島(さしま)、生名島(いきなじま)、岩城島(いわぎじま)をめぐるルートです。岩城島と生名島をつなぐ岩城橋も2022年に開通し、4つの島が自転車で周遊できるようになりました。
しまなみ海道ファンのサイクリストたちから“ミニしまなみ”とも呼ばれている新たな注目スポットです。島内のおしゃれなカフェやレストランに寄り道しながら、ゆっくりとサイクリングを楽しむことができます。
ゆめしま海道へのアクセス
ゆめしま海道へは、船やフェリーで渡るいくつかのルートがあります。主なルートは、因島から渡るルートと今治から渡るルートの2つで、しまなみ海道のサイクリングの途中に寄り道するプランであれば、因島から渡る方が便利です。
因島の家老渡港から弓削島へのフェリーは、20分~30分おきに運航しています。
因島(家老渡港)⇒弓削島
因島の土生港から生名島へのフェリーは便数も多く、早朝から夜遅くまで運航されているので、地元の方の交通手段になっています。
因島(土生港)⇒生名島
今治港から因島へ向かう船は、ゆめしま海道の各島に寄港します。
今治港⇒岩城島・佐島・弓削島・生名島
他にも、生口島から岩城島に渡るフェリーや、因島から弓削島を経由して他の島へ渡るフェリーなどがあります。今治からゆめしま海道へと渡る船は、時間帯によって自転車を積載できない便もあるので注意しましょう。
ゆめしま海道のおすすめ立ち寄りスポット
ゆめしま海道の小さな島々をめぐるには、やはり自転車がおすすめです。もちろん、ゆめしま海道にもブルーラインが引いてあるので、初めての方でも安心してサイクリングができます。こちらでは、それぞれの島のおすすめ立ち寄りスポットをご紹介します。
弓削島のおすすめ立ち寄りスポット
歴史と自然が息づくノスタルジックな島「弓削島(ゆげしま)」は、歴史を感じさせるものがたくさんあり、上弓削地域には登録有形文化財の田坂家をはじめ、古い町並みが残っています。鎌倉時代には京都の東寺荘園となり、塩を献上していたことから“塩の荘園”と呼ばれるようになりました。法王ヶ原の松原海水浴場は環境省の快水浴場百選に選定され、穏やかな波と白砂青松が印象的です。
高濱八幡神社
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島でも有数のきれいな海岸に隣接する「高濱八幡神社」です。
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神社の裏には、大潮の干潮時に歩いて渡ることができる離れ小島「京の小島」もあり、パワースポットとなっています。タイミングが合えば歩いて渡ってみてはいかがですか。
弓削大谷
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島の東側の県道沿いは標高が高く、絶景を眺められる「弓削大谷」は、アップダウンも激しく、自転車だと苦しいコースです。しかし、頑張った先のご褒美として、挑戦してみてはいかがでしょうか。特に明け方がおすすめで、非日常な幻想的な景色を見ることができますよ。
弓削大谷
愛媛県越智郡上島町弓削大谷
しまでcafe
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島のお母さんたちが運営する人気カフェ「しまでcafe」では、島特産のレモンを混ぜた餌を食べて育った豚を使用した「レモンポークのソテー」や、島に自生する野草をその日に収穫して調理する 「摘み菜ランチ(1日5食限定)」がサイクリストたちのファンが多い人気メニューです。アットホームなカフェで島を満喫するランチを楽しめますよ。
Kitchen 313 Kamiyuge
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パンのいい香りとコーヒーのいい香りが漂っている「kitchen 313 kamiyuge」は、100年以上の歴史ある古民家の蔵をリノベーションしたパン、お菓子、コーヒーの工房です。ひとつひとつ手作業で丁寧に作られたベーグルは、もっちりとした食感と国産小麦のおいしさを楽しめます。そのままはもちろん、サンドイッチもおすすめですよ。
佐島のおすすめ立ち寄りスポット
昔ながらの島の風情が残る島「佐島(さしま)」は、島の路地、港周辺、海岸沿いなど、すべてに風情があり、島暮らしを強く感じさせてくれる島です。コンパクトな大きさなので、歩いてでも自転車でも快適に周遊することができます。西方寺の眉毛の太い仁王像や南端のUターンブルーライン、隠れビーチなど、佐島ならではの場所もたくさんあります。
Uターンブルーライン
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南北に長い佐島には、その先端まで行った人だけが見ることができる珍スポット「Uターンブルーライン」があります。しまなみ海道やゆめしま海道のサイクリングには欠かせない道しるべとなっているブルーラインが、この島だけUターンをしています。山中のアップダウンの道を約5kmほど走ったつきあたりに、ゆめしま海道屈指の絶景ビーチの長磯浜( 通称:かくれビーチ)が目の前に広がります。
Uターンブルーライン
愛媛県越智郡上島町弓削佐島
book cafe okappa
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東京から島へと移住して一から作り上げたカフェ「book cafe okappa」は、もともと保育所だった建物をリノベーションしたお店です。店内は、木の窓枠や教室をつなぐ長い廊下などがどこか懐かしく感じられる空間の中で、自然豊かな島ののんびりとした時間を過ごすことができるくつろぎのスポットです。
生名島のおすすめ立ち寄りスポット
しまなみ海道と上島町を緊密につなぐ偉人が多い島「生名島(いきなじま)」は、しまなみ海道の因島からフェリーで約3分、1時間に3本は渡船が行き交いしています。西海岸は島の原風景が残る美しい海岸が延々と続き、北部には波間田キャンプ場(オートキャンプ場)、東海岸には巨石信仰の遺跡もあります。また、麻生イトや濱田國太郎など多くの偉人を輩出してきた島です。
立石メンヒル
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立石山のふもとの三秀園という公園の中央にある「立石メンヒル」は、弥生時代から神様として大切にされたと言われている巨石(メンヒル)です。高さ約7m、地上高は約4.5mなので、弥生時代にこれほどの巨石を船に載せて運ぶ技術などはなく、どのように運ばれたかはまだ謎のままです。でいだらぼっち(日本各地で伝承される巨人)が巨石でお手玉をした時に落としたという民話もあります。
立石メンヒル
愛媛県越智郡上島町生名
なかうら
手作りのお弁当や総菜を味わえる「なかうら」は、ログハウス風のお店で、中のテーブルでゆっくりとイートインも可能です。もともとは魚屋さんなので、焼き魚やアジフライが人気です。金曜日はサービスデーで、ご飯がバラ寿司になるようです。
岩城島のおすすめ立ち寄りスポット
レモンと桜に彩られる美しい島「岩城島(いわぎじま)」は、“青いレモンの島”として、レモンをはじめ、柑橘類の栽培が盛んで、造船業も島の経済を支える基幹産業になっています。春には積善山の三千本桜を見に全国から花見客が訪れ、夏には海水浴、秋には島で採れた農産物が産直市にところ狭しと並び、冬は温泉を楽しむことができます。四季折々の自然の豊かさを感じることができる島です。
積善山展望台
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周りの島々を一望でき、瀬戸内海の中心にいるような気分を味わえる、ゆめしま海道屈指の絶景展望台「積善山(せきぜんさん)」は、岩城富士とも呼ばれ、春には3000本の桜が咲き誇り、多くの観光客がお花見に訪れている絶景スポットです。
積善山展望台
愛媛県越智郡上島町岩城積善山
でべそおばちゃんの店
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人懐っこい笑顔で出迎えてくれる「でべそおばちゃんの店」では、青いレモンの島の岩城島で採れたレモンを丸ごと使ったレモン懐石を味わうことができます。自宅をお店としてオープンし、今では岩城島の人気店です。ちなみに「でべそ」はここの方言で「でしゃばり」という意味で、我が家のような空間でゆっくりと過ごすことができます。
お食事、居酒屋よし正
岩城島でランチに迷ったら「よし正」がおすすめです。店内には生け簀があり、新鮮な海鮮丼や刺身定食が自慢の食事処です。また、特産品のレモンポークを使ったヒレカツやロースカツ、生姜焼きなどボリュームのある定食も人気です。
ゆめしま海道の宿泊施設
ゆめしま海道のゆったりとした島時間を満喫するには、宿泊滞在をして過ごしてみませんか。ゲストハウスやキャンプ場もあるので、ゆめしま海道をまるごと満喫することができますよ。
弓削島
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まるで地中海リゾートに来たみたいな気分にさせてくれる「INLAND SEA RESORT FESPA」は、温泉、宿泊、レストランが複合したリゾート施設です。レストランのメニューは、地元の食材をふんだんに使ったものばかりで、アジアンスタイルのスパ・ホリズンでは、洋風バスタブやイベント風呂などがあるのでリフレッシュできますよ。
INLAND SEA RESORT FESPA
愛媛県越智郡上島町弓削日比287
日帰り入浴10:00~22:00(21:00札止)、レストラン11:30~14:30(14:00LO)、17:30~21:30(20:30LO)
佐島
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佐島港のすぐそばの迷路のような細い路地を進む先にある「古民家ゲストハウス 汐見の家」は、静かなゲストハウスで、古き良き日本家屋の凜とした佇まいに時間の経過を忘れてしまいそうな空間です。旅人や地元の人との交流もぜひ楽しんでみてくださいね。
岩城島
民宿として昭和45年から続く、多くの島の常連さんや観光客にも人気の「活魚・民宿よし正」は、瀬戸内の魚介料理を楽しむことができる民宿です。さらに居酒屋でもあるので、ランチや夕食として利用することができます。
活魚・民宿よし正
愛媛県越智郡上島町岩城1540
ランチ11:00~14:00(LO13:30)、夜18:00~22:00(LO21:00)
ゆめしま海道のお土産
岩城島銘菓「芋菓子」
季節によって変化する水分や味を職人が調整し、昔ながらの手法で作られている岩城島の銘菓「芋菓子」。工場のある岩城島だけではなく上島町や今治市のいたるところで販売されています。
また、岩城島にある「タムラ食品」の工場では直販も行われていて、運が良ければできたてや出荷用の余りから出た切れ端などの通常では流通していない商品に出会えることもあります。
工場は忙しい時や外出中、売り切れなど必ず購入ができるわけではないのですが、近くを訪れた場合はぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
あおき農園の柑橘
上島町に移住した青木さんが営む農園「あおき農園」では、「はれひめ」や「まどんな」「温州みかん」など複数の品種を栽培しています。
「まどんな」はJA全農を通して流通すると、「紅まどんな」というブランド名になり全国の百貨店やスーパーマーケットに並びます。あおき農園ではInstagramや食べチョクで直接注文も可能です。現地で採れたてを味わいたい方は、佐島のカフェ「book cafe okappa」であおき農園の柑橘や野菜を使ったメニューが食べられますよ。
最後に
船でしか行くことができない、瀬戸内海の島々ならではの雰囲気を味わえる「ゆめしま海道」のおすすめスポットはいかがでしたでしょうか。島ならではのグルメを味わい、島にゆっくりと滞在し、島の人たちとの交流をぜひ楽しんでくださいね。