宮城
仙台から日帰り島旅!浦戸諸島をアイランドホッピング
こんにちは。りとふる公式アンバサダーのえいちゃんです。
「島旅」「離島」と聞くとイメージするのは沖縄の青い海に囲まれた島々や、世界遺産に登録されている小笠原諸島や屋久島などがまず頭に浮かんでくると思います。
なので島に行きたいと思っても泊まりがけになったり、移動やスケジュールの調整が必要になり、どうしても通常の国内旅行よりもハードルが少し上がってしまう人もいるでしょう。
今回ご紹介するのは、宮城県の「浦戸(うらと)諸島」。名前を聞いたことがある人はなかなかの島マニアかもしれません。しかし、日本三景の松島も近くにあり、風情のある景色も浦戸諸島で楽しむことができます。「桂島(かつらしま)」「野々島(ののしま)」「寒風沢島(さぶさわじま)」「朴島(ほうじま)」の4つの島についてご紹介します。
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文章・画像提供:りとふる公式アンバサダー えいちゃん
Contents
仙台からもアクセス良好!島への玄関口「塩釜」
まずは仙台駅からJR仙石線に乗って30分ほどで着く本塩釜駅へ。そこから徒歩10分ほどで浦戸諸島への船が出ている「マリンゲート塩釜」へ向かいます。船は1日に6往復(時期によっては8往復)もしているため、スケジュールも組みやすいです。また、塩釜から松島への遊覧船も運航しているので、お間違えのないように。
また浦戸諸島には飲食店がないため、事前に昼食や飲み物などを準備しておく必要があります。民宿で昼食の予約ができるところもあるので、事前にチェックしておきましょう。
それではまずはじめに、浦戸諸島の一番手前に位置する「桂島」へ向かいましょう。船のチケットは行き先はどこからでもいいので片道で購入することをおすすめします。
浦戸諸島の移動は「渡船」を利用しよう!
マリンゲート塩釜から各島々へは有料の船を利用しますが、島から島への移動は「渡船」を利用して移動します。「桂島⇆野々島」の2島間、「野々島⇆寒風沢島⇆朴島」の3島間を移動することができますが、驚きなのは「無料」で乗船できてしまうこと。
港に着いたら待合所にある看板を見て、電話をして渡船をお願いします。すると対岸から渡船が迎えに来てくれ、対岸の島へ移動をすることができます。島々の移動は距離も短く数分程度ですが、タイミングによっては待ち時間なしで乗船ができたり、逆に別の島へ行ってしまっている時は10分程度待つことも。しかし、電話一本でかつ無料で迎えに来て島々の移動ができる体験は、浦戸諸島ならではの移動手段かもしれません。
松島の風景と歴史を感じる「桂島」
マリンゲート塩釜から船でおよそ23分。途中にある松島湾の海苔養殖の景色を楽しみながら「桂島」へ。浦戸諸島の手前に位置し、人口も170人ほどですが、4つの島の中では一番島民が多い島です。
海も森も楽しめるハイキングコース
桂島のスタートは松崎神社から。こちらの神社には奥津比古老翁神・奥津比賣老女神が祀られていて、生い茂る木々が雰囲気を出しています。
ハイキングコースの大部分は木々が作り出す森のトンネル、椿の木もあるので、季節によってはより美しいトンネルになるでしょう。
途中には展望台がいくつかあります。松島湾に浮かぶ無人島や晴れた日には奥羽山脈まで見渡すことができ、ハイキングでの休憩スポットとして最高の場所です。
ハイキングコースの終わりは桂島海水浴場。訪れたのは4月下旬だったので時期ではなかったのですが、夏には海水浴場として賑わっています。その他にも釣り目的で来島する方も見えました。
季節ごとに彩豊かな花を楽しむ「野々島」
マリンゲート塩釜から船でおよそ27分。島の見どころでもある「椿のトンネル」をはじめ、ラベンダーやハーブなどの花畑が美しい野々島。咲き誇る花々を目当てに訪れるなら春~夏がベストシーズンです。
「椿のトンネル」が作り出す癒しの空間
島の西側、港から歩いて数分の山道にある「椿のトンネル」は、自生するヤブツバキの木が作り出した自然のトンネル。
見ごろは4月下旬から5月中旬ごろ。この写真のような美しい椿の花を見ることができます。花が咲く時期ではなくても、山道を覆い被さるようなトンネルを歩くだけでも楽しめます。
島にいくつもあるの謎の洞窟群
人が岩壁を切り開いて作ったであろう、「ボラ」と呼ばれる人工の洞窟群。過去には防空壕や倉庫、更には密貿易で得た富を隠すための場所とも言われていましたが、作られた時期や目的は謎のまま。現在では倉庫代わりに、漁師さんの資材置き場として利用されているようです。
のどかな風景が広がる「寒風沢島」
マリンゲート塩釜から船でおよそ38分。浦戸諸島で一番大きな島であり、江戸時代に建てられた砲台の跡地や幕末の軍艦の記念碑、更には日本人で初めて世界一周を果たした仙台藩石巻の船若宮丸乗組員・津太夫(つだゆう)の出身地でもあります。
島の南に広がる懐かしい田園風景
牡蠣の殻を敷いた一本道の脇に広がる、昔懐かしい記憶を思い出させてくれるような田園の風景。「島なのに田んぼ?」と思う方もいるかもしれませんが、河川のない寒風沢島では冬に集めた雪と雨水のみでお米作りが行われ、島のきれいな空気の中で育てられています。栽培されたお米はブランド米として、更には日本酒の原料としても使用されています。
かつて宝島とも呼ばれた「朴島」
マリンゲート塩釜から船でおよそ54分、浦戸諸島の有人島で一番奥に位置し、人口・面積ともに最小の朴島。かつて江戸時代には軍用金などが隠されていたことから宝(ほお)島とも呼ばれていたそうです。島内を歩いても数十分ですべてを回ることができてしまうほどの大きさなので、アイランドホッピングの締めくくりにもピッタリです。
あまりの美しさに時間を忘れてしまう菜の花畑
港から徒歩5分ほどの高台に広がる菜の花畑。島の特産品である「仙台白菜」の種を取るために菜の花が栽培され、ゴールデンウィーク前後には写真のような美しい黄色い菜の花を見ることができます。
疲れた時にリラックス、何もしない時間も楽しい!
仙台からも近く、1日の休暇があれば十分に満喫できる浦戸諸島。離島に行ったらアクティブに島を楽しむのも一つですが、ボーっと波の音を聞きながら海を眺めたり、自然の中を少し歩くだけでも日常とは一味違う休日。特に何もしなくても日頃の疲れや喧騒を忘れ、心身ともにリラックスしてのびのびできる環境が離島にはあります。
小さいけれど魅力がたくさん詰まった島々。旅行でも、リフレッシュでも、それぞれの思い思いの楽しみ方を島で見つけてみてください。