島根
島根県海士町、後鳥羽院遷幸八百年記念で初の「島一周神輿渡御」開催
海士町長(大江和彦)が委員長を務める後鳥羽院顕彰事業実行委員会では、9月10日(土)~11日(日)、後鳥羽院遷幸八百年記念事業として、初めて「島一周神輿渡御」を行います。承久の乱で敗れた後鳥羽上皇が海士にお遷りになられてから800年を迎えたことを記念し、海士ご到着の伝承を再現。隠岐神社のご祭神である上皇のご神霊を神輿に遷し、船や陸路から島を一周、神輿を島民でつなぎます。
心をひとつにし神輿をつなぎ、伝統文化も継承
承久の乱で敗れた後鳥羽上皇は、承久3年(1221)8月5日の夕刻、京都から遠く離れた海士の崎地区にご到着になりました。その夜は崎の三穂神社にお泊りになられ、翌日、船や陸路で行在所(現在の源福寺跡)にご到着されたと伝承されています。この伝承に基づいて、2日間かけ、海と陸から「島一周神輿渡御」を行います。
昔から島民は、後鳥羽上皇を「ごとばんさん」と親しみをこめてお呼びし、誇りに思ってきました。今回、島を一周する神輿渡御は上皇が島にお遷りになられてから800年にしておそらく初めて行うもので、大人だけでなく、園児から小・中・高校生も参加し、心をひとつにし、神輿をつなぎます。また、町の伝統文化である各地区の道中神楽や民謡、ホーラエンヤも神輿渡御に花を添えます。
※「ホーラエンヤ」は豊田地区で伝わる大漁祈願の船渡御神事で平成21年に行われてから13年ぶりに披露されます。
日程・ルート
1日目:9月10日(土)12:30~17:30
●出御祭(12:30~隠岐神社)
①隠岐神社-役場(13:00~13:40)
②役場-諏訪神社(13:40~14:00)
③諏訪神社-三好石油(14:00~14:25)
④三好石油-福井小前の海岸(14:25~14:40)-船渡御(15:25~)
●乗船前に民謡と「ホーラエンヤ」披露(14:40~15:25)
⑤崎港到着、上陸(16:35)-三穂神社(16:50~17:30)
●奉祝行事として中良公園で餅投げ
2日目:9月11日(日)10:00~17:15
●出御祭(10:00~三穂神社)
①三穂神社-崎港(10:30~11:00)-船渡御(11:00~)
②日ノ津港到着、上陸(12:30)
●上陸時、餅投げでお祝い(12:30~13:30)
③日ノ津港-西公民館(13:30~14:00)
④西公民館-海士中学校(14:00~14:45)
⑤海士中学校-役場(14:45~15:45)
●役場前で民謡披露(15:45~16:00)
ご神霊を子ども神輿から隠岐神社の本神輿へお遷しします
⑥役場-御火葬塚-隠岐神社(16:00~17:15)
●還御祭、餅投げ(17:15~隠岐神社)
※雨天等の理由により行程の変更や行事を中止する場合があります。
※船渡御で乗船しての取材を希望される場合、9/7までにお申込みください。
今後予定されている800年関連事業
令和4年(2022)
・10/16(日):遷幸八百年記念牛突き大会
・10/23(日):奉納将棋
・10/30(日):和歌・短歌・俳句合同シンポジウム
※この他にも計画中
海士町(島根県隠岐郡)
持続可能な島づくりを目指して海士町は、「自立・挑戦・交流 × 継承・団結」を町政の経営指針に掲げ、「ないものはない」を合言葉に、島国であるが故の価値や生き様を島内外に発信しながら、様々な分野で島の生き残りをかけた挑戦を続けています。
これからも引き続き、島の歴史や伝統文化を「継承」し、島に根付いた半農半漁の暮らし、地域の絆や信頼から生まれる支え合いの気持ちを大切にしながら、「団結」して、みんなでしゃばる(方言:強く引っ張るの意)島づくりを目指していきます。
海士町らしい価値観:「ないものはない」(なくてもよい、大事なことはすべてここにある)
公式サイト