島根
隠岐の島町への行き方・アクセスを解説!フェリー・高速船・飛行機の割引情報も
隠岐諸島最大の「島後(どうご)」は、フェリー、高速船、飛行機など様々な交通手段で行くことができますが、選択肢が多いので行き方が難しいと迷ってしまう方もいるかもしれません。今回は隠岐諸島に初めて行く方でも分かるように、それぞれの交通手段のメリット・デメリットや選び方、島根県七類港・鳥取県境港への行き方、お得に隠岐諸島に行く方法まで詳しく解説をします。
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撮影:りとふる編集部
Contents
隠岐の島町「島後」への行き方
4つの有人島と約180もの無人島からなる隠岐諸島のうち、最大の面積を誇るのが隠岐の島町に属する「島後(どうご)」と呼ばれる島です。隠岐諸島で唯一の空港「隠岐世界ジオパーク空港」があり、出雲空港または大阪国際空港(伊丹空港)から直行便が就航しています。
また、島根県の七類港(しちるいこう)と鳥取県の境港(さかいこう)の2つの港から島後の西郷港(さいごうこう)行きのフェリーと高速船が就航しています。
交通手段を選ぶポイント
交通手段が複数あって便利のように見えますが、初めて訪れる場合は迷ってしまうかもしれません。どこの港や空港を拠点にして、何の交通手段を使って隠岐へ行くのかは、出発地点(居住地)や船・飛行機の出発・到着時間、移動時間、費用、移動時間の過ごし方などによって選択すると良いでしょう。飛行機、フェリー、高速船とどれも運航本数が限られているので、出発地点からの乗り継ぎ時間の調整も必要ですが重視したいポイント別におすすめの交通手段をご紹介します。
移動時間を短くしたい
移動時間を短くしたい場合は、飛行機での移動がおすすめです。出雲空港~隠岐空港間は約30分、最安1万円以下で行くことができるので、時間を有効活用したい方にはおすすめです。また、出雲空港から飛行機で行く場合、すべての手段の中で1番早い時刻に島後へ到着することができます。
交通費を抑えたい
費用を抑えたい場合は、時間がかかりますがフェリーがおすすめです。片道4,000円以下で島後まで行くことができ、船上から島旅の醍醐味でもある海の景色を楽しむことができます。
なるべく移動時間を短く、交通費を抑えたい
フェリーと飛行機のちょうど良いところを半分ずつ取ったような形になるのが高速船です。フェリーよりも早く、飛行機よりも安く移動することができます。ただし、本土から隠岐へ向かう高速船は13時以降に到着する便のみなので注意が必要です。
飛行機で隠岐の島町「島後」へ行く
島後の空の玄関口である隠岐世界ジオパーク空港では、1日1便が出雲空港と大阪国際空港(伊丹空港)への直行便で就航しています。出雲空港からは約30分、大阪国際空港(伊丹空港)からは約45分で行くことができるので、国境離島である島後まで気軽に移動できるのが魅力です。その他の全国各地から飛行機で行く場合は、どちらかの空港を経由して島後へ移動します。
出雲空港への直行便が就航しているのは仙台、羽田、静岡、名古屋(小牧)、大阪(伊丹)、福岡、そして隠岐空港です(2023年6月現在)。その他の地域から移動する場合は、大阪国際空港(伊丹空港)を経由して隠岐空港まで移動すると良いでしょう。
出雲空港~隠岐世界ジオパーク空港…約30分
大阪(伊丹)空港~隠岐世界ジオパーク空港…約45分
隠岐世界ジオパーク空港の詳細はこちら
フェリー・高速船で隠岐の島町「島後」へ行く
島後の海の玄関口である西郷港では、本土の七類港と境港からフェリーと高速船が就航しています。島前(西ノ島・中ノ島・知夫里島)を経由する便と、島後経由後に島前へ行く便があるので本土から島後までの移動時間が変動します。
【高速船】大人 6,680円
島根県本土・七類港~西郷港…約1時間10分
鳥取県本土・境港~西郷港…約1時間25分
【フェリー】大人 3,510円~(客室等級によって異なる)
島根県本土・七類港~西郷港…約2時間25分
鳥取県本土・境港~西郷港…約4時間5分(島前経由)
高速船・フェリーの詳細・時刻表はこちら
フェリーと高速船の違いと特徴
フェリーと高速船の最大の違いは乗船時間です。高速船の方が運賃は高くなりますが、フェリーの約半分の時間で島後へ渡ることができます。また、隠岐諸島でマイカーを利用したい場合はフェリーに車を乗せて移動することもできます。自動車または自動二輪(バイク)の車両搭載は電話での事前予約が必要なため、ホームページで空車状況の確認を事前にしてから電話連絡をしましょう。
予約詳細については隠岐汽船株式会社 公式ホームページをご覧ください。
フェリーは「フェリーおき」「フェリーくにが」「フェリーしらしま」の3隻、高速船は「超高速船レインボージェット」の1隻が運航しています。フェリーは船室の種類が複数あり、2等室から特別2等室、1等室、特等室(洋室・和室)、特別室と分かれています。2等室は予約ができないため混雑時には横になるスペースが確保できない場合もありますが、リーズナブルに移動したい方にはおすすめです。デッキ部分に出て風を浴びながら船旅を楽しみたい方は2等室でも十分ではないでしょうか。個室やベッド付きの客室もあるので、好みの旅の雰囲気に合わせて選ぶと良いでしょう。
船内はバリアフリー対応も進んでいて、船によって少し特徴が異なるので興味がある方は調べてみてください。また、「フェリーしらしま」には船の側面にゲゲゲの鬼太郎のイラストが描かれています。水木しげるロードを巡りたい方はこちらもぜひチェックしてみてください。
また、高速船の場合は安全のためシートベルトの着用が義務付けられています。小さな子ども連れの方や自由に席を移動したい方など気分転換をしながら島後へ行きたい場合は、フェリーの方がリラックスして乗船時間を過ごせるかもしれません。
フェリー・高速船の乗船方法
本土と島後を結ぶフェリーまたは高速船に乗る場合は、予約の有無に限らず港の乗船券発売所に備え付けられている「乗船名簿」に記入をして、出航20分前までに乗船券発売窓口にて乗船手続きが必要です。販売所の手前に机が設置されているので、事前に記入をしてから窓口に並びましょう。その際、乗船する船の名前に記入が必要なので、事前にチェックしておくと安心です。接続バスで行く場合は問題ないのですが、その他の手段で港へ移動する場合は時間の余裕を持って行きましょう。
七類港・境港への行き方
七類港と境港へ行くには、フェリーまたは高速船の発着時間に合わせて運行している接続バスの利用がおすすめです。公共交通機関のみで移動することができます。
七類港までは松江駅から、境港までは松江駅・米子駅・米子空港から運行しています。
また、七類港と境港は県境にあって約15分で移動できる距離に位置するため、希望に合う船の出発時間によってはどちらの港を利用するか選択すると良いでしょう。島根県側から2つの港を結ぶ一畑バス株式会社と鳥取県側から2つの港を結ぶ日ノ丸自動車株式会社の2社が運行しています。フェリー・高速船の就航時間によって接続バスの時刻表が設定され、一畑バスは接続する船が欠航した場合はバスも運休になります。
松江駅は「松江駅前乗り場9番」、米子駅は「米子駅前乗り場7番」が接続バスの乗り場です。事前予約ができないため、出発時刻より少し早めにバス停で並んで待つと良いでしょう。
【接続バス】
・松江駅~七類港…約40分/大人 1,050円、小児 530円
・松江駅~境港…約40分/大人 1,050円、小児 530円
・七類港~境港…約15分/大人320円、小児160円
・米子駅~境港…約25分/大人660円、小児330円
・米子空港~境港…約10分/大人390円、小児200円
ちなみに、出雲空港から松江駅までは高速バスで移動して、松江駅から七類港または境港に向かう方法もあります。松江駅周辺はホテルや飲食店が豊富なため、前日に前乗りをして翌朝に隠岐諸島へ向かうと余裕を持って移動することができます。
隠岐の島町「島後」へ行く時の注意事項とお得情報
天候状況によっては、海況が荒れて船が揺れることもあります。心配な方はお守りとして酔い止め薬を持って行くと良いでしょう。乗船してみないと分からない部分ではありますが、フェリーと高速船では揺れ方が異なり、人によっては苦手な揺れが違うようです。
船内で過ごす際は、キャリーケースなどの大型の荷物はまとめて荷物置き場に置くことになります。鍵付きのキャリーケースを使用したり、ボストンバッグや手荷物もファスナー付きのバッグにすると安心です。また、隠岐諸島で釣りを楽しみたい方もいるかと思いますが、高速船はクーラーボックスや釣り具、餌などの持ち込みができないため、自身の道具を使いたい場合はフェリーを利用しましょう。また、現地で釣り道具をレンタルする方法もあるため検討してみてください。
フェリー・高速船の事前予約の方法
隠岐諸島へ行くフェリーと高速船の乗船予定が決まったら、特に夏のシーズン中などは事前に予約をするのがおすすめです。フェリーの事前予約は電話でのみ受け付けをしています。また、フェリーの事前予約ができるのは特別2等室以上の船室のみのため、2等室を利用する場合は当日に港の乗船券発売窓口で乗船券の購入をしましょう。高速船の座席予約は、電話またはインターネットから受け付けをしています。
予約についての詳細はこちら
お得に隠岐諸島へ行く方法
何度も隠岐諸島へ行く予定がある場合や複数人で行く場合は、団体割引や回数券などのお得な乗船券が販売されているので、興味がある方は調べてみてください。
また、隠岐諸島で宿泊と体験メニューに参加すると、復路の船代が最大無料になる「おき得乗船券」というキャンペーンを2024年3月31日までの期間限定で実施しています。体験メニューにはシーカヤックや体験ダイビング、魚釣りなどのマリンアクティビティ、山や町散策など島内巡りのガイドツアー、ローソク島遊覧船や観光タクシー、たき火体験、クラフト体験など幅広いメニューが用意されています。レンタサイクルやe-bikeと呼ばれる電動アシスト付自転車のレンタルも対象になっているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
こちらのキャンペーンを利用する場合は、出発日を除いた3日前の17:00までにホームページにて事前予約が必要です。
おき得乗船券の詳細についてはこちら
最後に
隠岐諸島最大の有人島である隠岐の島町「島後」への行き方についてご紹介しました。今回は本土からの行き方をお伝えしましたが、島前3島から島後へ行く方法もあります。また、飛行機と船を組み合わせて行きは飛行機で隠岐諸島へ行き、帰りは船を利用するなどアレンジの仕方が豊富にあるのも隠岐諸島の魅力の1つです。ぜひこの記事を参考に、素敵な隠岐諸島旅行の計画を立ててくださいね。