高知
高知の離島「沖の島」を満喫できるおすすめ10選。大自然と歴史を感じる島旅
高知県宿毛市の南西沖に浮かぶ、周囲約20km、人口約150人の「沖の島(おきのしま)」。この小さな島には、環境省に足摺宇和海国立公園として指定された手つかずの大自然が今も残り、一説によると平安時代から始まる長い歴史もあります。そんな大自然と歴史が残る沖の島で、ゆったりとした島時間を体験してみませんか。今回は、沖の島を満喫できるおすすめスポットをご紹介します。
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画像・情報提供:沖の島集落活動センター妹背家
Contents
沖の島ってどんなところ?
高知県の南西部に位置する宿毛市から南西沖へ約24km、太平洋に浮かぶ「沖の島(おきのしま)」は、四国百名山に選ばれた標高404mの妹背山(いもせやま)が島の中央にあり、川に恵まれた水が豊かな島です。
島全体が花崗岩で形成され、周囲は白亜の断崖や急斜地が見られるので平地が少ないのが特徴です。島内には母島、弘瀬、古屋野、久保浦、長浜の5つの集落があり、石垣や石段を積んだ様子を見ることができます。その景観を国土交通省により「石垣・石段とともにある暮らし」として「島の宝100景」に選定されています。
島の周囲には透明度が30mにもなるきれいな海が広がり、海中にはサンゴ礁や色とりどりの熱帯魚などが生息しています。約1,000種ものさまざまな海洋生物が生息している数多くのダイビングスポットがあり、大型のグレや石鯛などが釣れるポイントも数多くあるので、日本有数の磯釣りのメッカにもなっています。
沖の島を満喫する島遊び
のんびりと海を眺めながら一息
まずはのんびりと海を眺めながら休憩をしてみてはいかがでしょうか。潮風や鳥のさえずり、さまざまなものを感じることができるでしょう。
沖の島へようこそ!ゆっくりしていってくださいね。
透明度の高い海で海水浴
黒潮海域にあたる沖の島は、海の透明度が抜群です。島の西に位置する「うどの浜海水浴場」は、四国一早い海開きを行うことでも有名で、透明度も極めて高い海水浴場です。他にも久保浦海岸や弘瀬海岸などにも砂浜があり、ビーチコーミングやシュノーケリング、釣りなどを楽しむことができます。弘瀬海岸ではシーカヤック体験もできるので、あなたに合った海水浴場を見つけてくださいね。
神社仏閣をめぐ ろう
日本人が心を添わせ、尊んできた神社とお寺は、沖の島にももちろんあります。道中が荒れている場合もありますが、神社仏閣めぐりをしてみてはいかがでしょうか。
母島集落:日吉神社、徳法寺、加明山
古屋野集落:日吉神社
久保浦集落:八幡神社
長浜集落:天満宮
弘瀬集落:若宮神社、荒倉神社、白皇神社、鴨姫神社、正行寺
妹背山:山伏神社
シーカヤックで七ツ洞を探検
沖の島に渡る船からも見ることができる、岸壁に7つの大穴が開いているスポットがあります。この大穴の一部は奥でつながっているので、晴れた凪の日にはシーカヤックでくぐり抜けることもでき、大穴の中の岸壁には観音様のような模様があり別名観音洞とも呼ばれています。シーカヤックでしか体験することができない、沖の島の景色を探検してみてはいかがでしょうか。
ご予約はこちら:沖の島集落活動センター妹背家 シーカヤック事業(TEL 090-4784-7001)
白岩岬公園キャンプ場からの夕日
古屋野集落の西にある白岩岬には白亜の断崖が美しい公園があり、トイレや水道、東屋、バーベキュー場などが整備された無料のキャンプ場があります。展望台からはさらに眺めが良く、目の前の姫島に沈む夕日はとても美しいです。ぜひキャンプをしながら絶景の夕日を眺めてみてはいかがでしょうか。
妹背山へプチ登山
沖の島には山がいくつもありますが、中でも島の最高峰の妹背山(404m)は四国百名山や、全国の離島にある山から選出される『しま山100選』にも選ばれるほど自然豊かな山です。島内には特有の植物や昆虫がいるので、道中を探しながら山登りするのも楽しいですよ。秋頃にはフジバカマとツワブキの花にアサギマダラが飛来するので、その様子を楽しむことができます。
島の集落を散策
沖の島にある集落は石垣と石段の造りが特徴的で、その景観はとても美しく印象的です。迷路のような集落を散策してみてはいかがでしょうか。散策の際は、私有地など島民のプライバシーを守って楽しんでくださいね。
石垣と石段以外にも、干棚という大根や落花生などの野菜を干したり、人が寝転がってのんびりと食事を楽しむテラスのような棚が庭先に備えられています。こうした風情のある風景も散策の楽しみの一つですよ。
島に受け継がれている歴史
沖の島には長い歴史があり、その歴史を知るときっと島旅も楽しむことができるのではないでしょうか。
妹背島伝説:平安時代の今昔物語集に記述があり、当時から人が住んでいた可能性がある。
山伏開拓説:鎌倉時代、山伏が島で修行をして住み着いていた説がある。山伏神社が残されている。
三浦一族説:鎌倉時代、関東相模国の三浦一族が島に流れ着いて住み始めた説。
島内国境争い:室町時代には土佐国と伊予国で島の領土が争われて分断される。江戸時代に決着するが、このような歴史的経緯により、弘瀬側は土佐。母島側は伊予。と、一つの島に現在も異なる伝統や風習が語り継がれ、独自の風土を形成している。
島内散策でふれる歴史
沖の島は現在人口約150人、5つの集落で構成されています。以前は人口約3,000人以上も暮らしていた時期があり、他にも集落がありました。少し山中に立ち入ると、かつての集落の石段と石垣跡、段々畑跡、炭窯跡が残され、その歴史を感じさせます。土佐国と伊予国の国境跡の石碑もあり、遺跡のような雰囲気の中を散策することも可能です。山中の散策の際は遭難の可能性もあるため、必ずガイドさんに同行を依頼しましょう。
泊まって島の日常を体験
沖の島の魅力を満喫するには、やはり日帰りではなく宿泊するからこそ味わえるものがあります。白岩岬の大海原に広がる夕日、島には街灯などがないので満天の星空を眺めることができます。朝には日の出を眺めながら鳥のさえずりも楽しめ、島旅ならではの楽しみ方をぜひ満喫してくださいね。何もないという離島ならではの贅沢なひとときを味わってみてはいかがでしょうか。
沖の島へのアクセス
宿毛市の片島港から1日2便の定期船が運航しています。沖の島には北部に位置する母島港と南部に位置する弘瀬港があるので、目的地に合わせて下船をしましょう。
最後に
高知県宿毛市の沖の島をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。小さな島なのでレンタカーはなく、島内の散策は徒歩かレンタル自転車です。商店や自動販売機、トイレなども少ないので渡島の際はしっかりと計画を立ててから、歩きやすい靴で飲食物を持参しましょう。ぜひ沖の島の島旅を満喫してくださいね。
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