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高知

【高知県・沖の島 離島移住者インタビュー】島での暮らしとその魅力とは?

2019.08.22

【高知県・沖の島 離島移住者インタビュー】島での暮らしとその魅力とは?

高知県宿毛市の沖に浮かぶ周囲約20km、人口約150人の小さな離島「沖の島(おきのしま)」。黒潮に囲まれ、亜熱帯の植物や魚が泳ぐ“楽園の島”として知られています。そんな沖の島に移住をした中垣 慶祐さんに、離島での暮らしや沖の島の魅力についてお話を伺いました。

プロフィール

プロフィール

中垣 慶祐さん。愛知県出身。
大手自動車メーカーに11年勤務し、2019年3月に宿毛市の地域おこし協力隊として高知県宿毛市の沖の島に移住。離島振興を行っている。



取材協力及び写真提供:宿毛市地域おこし協力隊
#高知県沖の島

宿毛市の地域おこし協力隊のお仕事とは

宿毛市は本土と離島を合わせると、8名の地域おこし協力隊員がいます。中でも私が住む沖の島の隊員は2名で、もう1人の隊員は看護師として島内で地域おこし活動をしています。

高知県には「集落活動センター」という限界集落や過疎地を地域住民で維持・活性化しようとする組織があり、沖の島の集落活動センター「妹背家」の事務局運営が私の主な仕事です。事務局の活動の合間に、島民の生活支援や島の振興に繋がるような活動も行っています。

 

なぜ、沖の島だったのか

確かに、他の市町村でも地域おこし協力隊の募集はたくさんあって悩みましたが、以前、高知県に旅行に来た時に自然豊かな雰囲気に惚れ込み、移住するなら高知県にしようと決めていました。

私は山も海も好きなので高知県で離島の募集がないか探してみたところ、ちょうど沖の島で募集があったのでこれだ!と思い、すぐに応募しました。それまでは正直、沖の島のことは知りませんでしたが、今では島に魅了されて毎日楽しく暮らせているので、思い切って決断して正解でした。他の方にも沖の島の素晴らしさを知ってもらいたいですね。

沖の島での生活

食料・生活用品について
島内には2つの商店があって、食べ物や生活用品はそこで買うことができます。2つの内の1つは集落活動センター妹背家にあり、島民が店員をローテーションしながら協力して営業しています。
日用品以外に欲しい物があれば「Amazon.com」などで買うことができるので、生活用品で不便を感じることはないです。インターネットが苦手な方々でも注文をすれば、四国本土のスーパーから島に送ってくれる生協のサービスもあります。

通信環境について
パソコンのインターネットは光回線が整備されていないので、ADSL回線です。携帯電話はdocomo、au、SoftBankの各社を利用できるので、テザリングを利用した方が使いやすいです。現在はSoftBankの50ギガを使い放題で契約していますが、携帯電話のネット環境だけでも特に困ることはないですね。

医療環境について
島内には診療所があって、市の看護師さんと地域おこし協力隊員の2名がいます。お医者さんは常駐しておらず、週に3、4日程度、本土から来る体制です。島で対応できない場合は、ドクターヘリや船で本土まで搬送する体制が整っています。

沖の島のおすすめスポット

沖の島_七ッ洞

おすすめのスポットはたくさんあるのですが、中でも島の岸壁に7つの穴が連なった「七ッ洞」が有名です。

宿毛市から沖の島へ渡る市営定期船からでも見ることができますし、島の渡船業者にお願いをすれば、間近まで連れて行ってくれるかもしれません。天候が良ければ、シーカヤックを漕いで行って洞窟の中まで入ることもできます。

沖の島_妹背山

他にも「妹背山(いもせやま)」がありますね。標高は404mですが、山頂の展望台から望む景色は最高です。母島と弘瀬の2つの集落付近から登山道が整備されていて、長浜の方からは車で上ることができる林道もあります。登山道の途中には巨大なスダジイの木があったり、ゴツゴツした岩も多く、見どころがあって楽しめると思います。

弘瀬地区の祖先である三浦一族の立派なお墓や約120体のお地蔵さんが佇む「仏が丘」も圧巻です。「四国百名山」や「しま山100選」にも選ばれているので、ぜひ登られてみてはどうでしょうか。

沖の島_展望台

きれいな夕焼けや星空を鑑賞することができる白岩岬公園のキャンプ場は、沖の島に来たらぜひご覧いただきたい素敵なロケーションです。トイレや水道、バーベキュー場も完備されていて、無料でキャンプができるのでおすすめです。

沖の島の楽しみ方

沖の島は、やはり海がきれいなので夏は海水浴やシュノーケリングなどマリンスポーツを楽しむことができます。事前に電話予約をいただければ、シーカヤックやダイビングも楽しめます。

マリンスポーツのベストシーズンは7月から9月くらいですが、沖の島は特に釣りが盛んなので、釣りを目的に来島される方も多いですね。島の堤防からでもたくさん魚が釣れるので初心者の方でも楽しめますし、漁船をチャーターして沖合の磯まで渡って釣りを楽しむ方もいます。

集落活動センター 妹背家 シーカヤック事業

高知県宿毛市沖の島母島1003

090-4784-7001

公式サイト



中垣さんより一言

私は自然が大好きで、沖の島での生活をすごく満喫しています。愛知県に住んでいた頃は、平日は渋滞の中を家と会社の往復をするだけ。休日には山や海に遊びに行けますが、何時間も掛けないと行けませんでした。

島に住んでいるとすぐに海へ山へ遊びに行くことができます。木陰で虫や鳥の声、波や風の音を聞きながら、ぼんやり海を眺めていると本当に癒されますね。また、島の方々がとても優しくしてくれて、寂しい思いもすることがなくて楽しいです。

地域おこし協力隊として島に来たからには何かやり遂げて、島の方々に恩返しがしたいですね。任期が終了しても島に住み続けるつもりです。今後も自分が生活していくためにも、沖の島の山や海の魅力を活かした地域おこしができないかを模索しています。

皆さん、ぜひ沖の島に遊びに来てください。

 

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