滋賀
琵琶湖に浮かぶ沖島へ日帰り観光!淡水湖唯一の有人島へタイムスリップ♪
琵琶湖に浮かぶ最も大きな島の「沖島(おきしま)」。実は人が住んでいるなんて知っていましたか?湖に浮かぶ島に人が住む例は世界的にも珍しく、国内の淡水湖では唯一の有人島です!最近では猫が多く住む「猫島」としても有名です。今回は、そんな沖島の気になる情報をお届けします。
#琵琶湖 離島 #レトロ旅 #日帰り旅
2019年3月29日現在の記事
2021年6月14日再編集
Contents
琵琶湖に浮かぶ「沖島」とは?
琵琶湖の沖合い約1.5kmに浮かぶ「沖島」は、琵琶湖最大の島です。琵琶湖には、竹生島(ちくぶじま)・多景島(たけしま)・沖の白石(おきのしらいし)・沖島の4島があり、中でも沖島は国内の淡水湖で唯一の人が住む島として知られています。こうした例は世界的にも珍しく、学術的にも注目されています。
観光地となっている他の島とは全く違う顔を持つ沖島は、琵琶湖にひっそりとたたずんでいます。まるで時が止まったかのような、のどかな島にタイムスリップしてみてはいかがですか。
ゆったりとした昔ながらの暮らし
沖島には車が一台もなく、信号機もありません。島内での主な移動手段は徒歩または三輪自転車です。車の乗り入れができない沖島では、三輪自転車は重い荷物も運べる必需品なんです。そして、ほとんどの家庭には船があり、対岸への移動手段として使われています。ゆったりとした時間が流れる、昔ながらの暮らしがここ沖島にはあります。
沖島漁港には漁船が所狭しと並んでいて、島民は主に漁業で生計を立てています。また、自宅の小さな畑で野菜の自家栽培をしたり、田んぼでお米を作って自給自足の暮らしをしている島民も多いようです。
そんな沖島の歴史とは?
沖島の歴史は古く、奥津島神社(おきつしまじんじゃ)の建立当時は、琵琶湖の航行の安全を守る神の島として崇拝される無人島でした。保元・平治の乱に敗れた源氏の落ち武者たちが島を開拓し、本格的に人が定住し始めたのが沖島の始まりとして伝えられています。
実は「猫島」としても有名
沖島には、多くの猫が生息していて、最近では、島民並みに数多くの猫が住む「猫島」としても知られるようになっています。車もないため人に慣れていて、一日中のんびりと過ごしている猫と島ののどかな時間を過ごすのも良いでしょう。沖島では餌やりは禁止されているので、一緒に戯れるだけにしてくださいね。
沖島の見どころポイント
桜並木でお花見
島の湖西側に遊歩道が整備された桜並木があり、湖と桜を一緒に楽しむことができる隠れたお花見スポットです。季節によって表情を変える沖島は、四季折々の風景も見どころの一つです。
琵琶湖に伸びる桟橋
ここでは島の子どもたちの夏の遊び場で、桟橋から琵琶湖に飛び込んで遊ぶそうです。また、この桟橋はおすすめの写真スポットですよ!
厳島神社から琵琶湖を眺める絶景
沖島にある厳島神社は、縁結びの神様としてパワースポットになっています。弁財天とも呼ばれていて、湖上交通を守る神様として古くから信仰されています。
神社までの107段の石階段を上り、最後の1歩を足して108段上るとご利益があるのだとか。頂上からは琵琶湖の景色が広がるので、ぜひ階段を上ってお参りしましょう。
レトロな校舎
木造二階建ての立派な校舎を持つ沖島小学校は、明治8年に西福寺本堂に「瀛津(おきつ)学校」として開校されたのが始まりです。山を背に建ち、目の前には琵琶湖が広がっています。淡水湖上の離島で唯一の小学校と言えるでしょう。
奥津島神社
沖島の港のそばに鎮座する奥津島神社は、藤原不比等によって建てられたとされています。春と秋の大祭には島内にある奥津島神社、山神神社、厳島神社を祀り、里帰りの子どもたちで賑わいます。
日本で唯一の郵便局
沖島郵便局は日本で唯一、湖の中に浮かぶ沖島にある郵便局です。沖島オリジナルの風景印を押して手紙を出せば、きっと旅の思い出になることでしょう。
沖島への行き方
近江八幡市の堀切港から1日12便(日曜10便)の船が出ています。片道約10分(料金500円)で、毎日かなりの便数が出ているのでとても便利です。
最後に
車もバイクも通らない島で、緩やかな時だけが流れる「沖島」。ふとした路地や郵便局など、島内の建物一つ一つがノスタルジックな雰囲気を感じさせてくれます。開発された観光地にはない島の暮らしがある「沖島」へ、ぜひ一度訪れてみてはいかがですか。