北アメリカ
ハワイ州観光局「WEAR ALOHA, SAVE ALOHA.」~アロハシャツを通して環境保全の大切さを
ハワイ州観光局は、自然環境を保全することの大切さを伝えるために、アロハシャツにそのメッセージを込めて発信する「WEAR ALOHA, SAVE ALOHA.」プロジェクトを発足し、アースデーの4月22日(木)に特設サイトを開設しました。
「WEAR ALOHA, SAVE ALOHA.」プロジェクトは、ハワイが直面している環境問題、ハワイの人々の自然への想いや環境保全のための活動について、アロハシャツを通じて知ってもらい、環境保全の大切さを身近な問題として捉え、意識を高めてもらうきっかけになることを目的に企画したプロジェクトで、ハワイ州観光局が展開している「マラマハワイ〜地球にやさしい旅を〜」キャンペーン[1]のプロモーションのひとつです。
[1] ハワイの自然や文化を守り、住民の生活と旅行者の体験をより多様で豊かなものにするレスポンシブルツーリズムの考え方を実践するために、企業や非営利団体、教育機関、専門家などと連携して展開するキャンペーンです。
本プロジェクトでは、賛同したアパレルブランド3社とコラボして、夏に向けて環境保全のメッセージを込めたアロハシャツを共同開発します。プロジェクト用に制作されるアロハシャツは、ハワイの環境問題をデザインで表現するだけでなく、環境に配慮した素材を使った特別なアロハシャツです。
プロジェクト第1弾は、セレクトショップBEAMS(ビームス)とコラボし、ハワイ在住アーティストのキム・シエルベック氏とジャック・ソレン氏がデザインした絵柄のアロハシャツが、本日よりBEAMS NEWS(JR新宿駅構内)とBEAMS公式オンラインショップにて限定販売されます。第2弾はBAYFLOW(ベイフロー)、第3弾がADAM ET ROPÉ(アダム エ ロペ)と続く予定です。また、本プロジェクトを通じて、ハワイの環境保全活動を行う団体を支援する寄付活動も行う予定です。
「WEAR ALOHA, SAVE ALOHA.」プロジェクト第1弾
BEAMSとのコラボでは、ハワイ在住の2名アーティストによる「ハワイの固有植物」と「ハワイの海洋問題」をテーマにした2種類の絵柄が使用されています。生地は、破棄される繊維くずなどを原料にしたリサイクルポリエステル繊維の素材を再利用したもので、着物をリメイクして開襟シャツを作ったといわれるアロハシャツの起源にも合致しています。なお、今回のBEAMSとの取り組みでは、生産過程で発生した残布を有効活用したエコバッグを製作いたしました。「未来を変えるアロハシャツ」というコンセプトに基づき、生産工程からプロジェクトの在り方を追求しています。
キム・シエルベック氏のデザインコンセプト
〜守りたいハワイの固有植物を描いたアロハシャツ〜
ハワイの自然を彩る約2,944種もの豊かな固有種たち。近年、その多くが絶滅や枯死などの危機に直面しています。アロハシャツに描かれたのは、そんな自然環境の変化によって減少の危機にある固有植物たち。ハワイの美しい個性がこれからも生い茂り続けるためには、訪れる全ての方の協力が不可欠です。アロハシャツに描かれたのはオヒアレフア、ビーチ・ナウパカ、オーハイ、ハラ(タコノキ)、オーヘロ・カウ・ラーアウ、ニウ(ココヤシ)、ハウ(オオハマボウ)の花などの固有植物やポリネシアから持ち込まれた植物です。
キム・シエルベック氏からのメッセージ
「美しいハワイを守っていこう、というコンセプトに賛同する日本のアパレルブランドとコラボレーションできて、嬉しく思います。ハワイの固有種と伝統植物だけをデザインしたのは初めてです。私にとっても、あらためて植物について考える良い機会になりました。このアロハシャツを着て、定番なヤシの木などだけではなく、ハワイの固有植物など、他の植物にも目を向けていただき、ハワイとのつながりを身近に感じてもらえたら嬉しいです。」
プロフィール:キム・シエルベック氏(Kim Sielbeck)
イラストレーター、サーフェスデザイナーとしてハワイで活躍。アラスカ生まれ。アートスクールへ通うため、18歳でニューヨークへ渡りイラストレーションを専攻。米軍の親の元、幼少期からアメリカ中を移住して育ち、子供の頃に数年過ごしたハワイでの生活が、彼女のイラストレーションに多大な影響を与えている。現在は、ホノルルのチャイナタウンにアトリエを持ち、Targetのヨガライン、Lushのラッピングペーパー、Pepsiの広告デザインなど幅広い分野で活躍している。
ジャック・ソレン氏のデザインコンセプト
〜ハワイアンたちが過ごす海にプラスチックごみが浮かぶアロハシャツ〜
ハワイの海は昔から人々の生活と深く繋がっています。ハワイの王族にも愛されたサーフィンは、ハワイで誕生したスポーツ文化です。そんなハワイの海はいま、深刻な海洋汚染に直面しています。ビーチには大量のプラスチックごみが漂着し、マイクロプラスチックは海洋生物の命を脅かしています。アロハシャツの中のハワイアン達が過ごす海には、よく見ると自然界にはない形のピースが描かれています。
ジャック・ソレン氏からのメッセージ
「私はファッションと自然どちらも好きなので、強い情熱を持ってこのプロジェクトに携わりました。地球規模で環境汚染が深刻になるにつれ、いま環境を守るためにできることは何か、私たちひとりひとりが考えることが必要になっています。自然と共存する象徴として、サーファーたちの生き生きとした姿をデザイン・モチーフにしました。デザインの中にはマイクロプラスチックのイラストも含まれていますが、まず海がある生活の素晴らしさを実感してもらうことで、この姿が今後も続いてほしい、綺麗な海を保っていきたい、という気持ちになってもらえたらと思います。」
プロフィール:ジャック・ソレン氏(Jack Soren)
オアフ島ノースショア出身のロコアーティスト。カカアコで開催されるウォールアートのイベント「POW! WOW! HAWAIʻI」に毎年参加している。生粋のロコサーファーで、幼い頃から親しむハワイの海とサーフィンをモチーフにした作品には、ハワイの文化や風習を敬愛する想いが込められている。そんな彼から生まれた作品は、デューク・カハナモクらが活躍していた1900年代前半のサーファーたちをコンテンポラリーなイメージで蘇らせ、時代を感じさせないハワイのクラシックなサーフスタイルが描かれている。ハワイの現代サーフアーティストの代表とも言える。
「WEAR ALOHA, SAVE ALOHA.」プロジェクト第1弾:アイテム詳細
アロハシャツのサイズ展開はS、M、L、XL、アロハシャツ ガウンはS、Mで、BEAMS NEWS(JR新宿駅構内)とBEAMS 公式オンラインショップにて4月22日(木)より限定販売が開始されます。